見出し画像

はじめての退職

 昨年、大学を出てから9年弱勤めた会社に退職願を提出しました。
 退職日は1月15日で現在絶賛有休消化中ですが、いよいよダラダラするのにも飽きてきたので、世の皆さんもすなるという退職エントリをしてみむとするなり。

〇今までとこれから
 ・運輸業界でおよそ8年
 ・製造業界で違う景色を見てみる

〇退職理由
・会社の正しいと自分の正しいが一致しなくなってきたから
…利益は事業を継続するうえで重要な要素ではあるが
 そのために何か大切なことを見失ってしまいそうになったから
・やらない人が得する社風だと気がついたから
・約束を守れない人、無神経な人が牛耳っていると気がついたから
・責任者として365日神経をとがらせる働き方をやめたかったから
・お金で買うことのできない時間を欲していることに気がついたから
…給料が減ってもいいから仕事に干渉されない時間が欲しい

〇転職理由
・面接での印象にすぎないけれども、ここなら大丈夫かもという直感
・外回りなので内勤→外勤という環境チェンジができそうだから
・今まで顧客として接していた業界のことを知りたかったから
・オンとオフを切り替えられる環境に身を置きたかったから

〇退職の反響
 まず上司に伝えたところ、目指す方向に関しては応援してくれるというものだった。しかし、時期的なものもあり当初申し入れた11月末から1月15日へ延長することになった。
 次の職場への入社時期に関しては面接の段階で予め相談していたため、特に問題なく入社日も1月中旬に決定した。

 時季柄直接ご挨拶できたお客様とそうでない方々に分かれてしまったが、ほとんどの人に驚かれ、今後どうしたらいいんですか!?というありがたいような困っちゃうな~と思うような言葉を頂戴した。
 よく捉えれば今までの自分の仕事は少なくとも悪くなかったといえるし、ネガティブに捉えれば、自分って割とやりすぎだったんじゃないか?と何でも屋になったが故の引き継がれる人へのちょっとした罪悪感もなくはない。
 それだけ頼りにされていたんだよ、と上長は言ったが、私にとってそれはいつしか嬉しいことではなく、ただの重圧になってしまっていたのだ。

 驚きを隠せない皆様だったが、年齢的(30代はじめ)にも今がいい時かも、という応援・励ましの言葉や、ぜひ今後も連絡を取りたいと言ってくださる方もいた。その中には、退職を聞きつけて自社(設立間もない会社の社長が、立ち上げ経験を活かしませんか?といってくれた)に引っ張りたい、と言ってくださる方もいたけれども、今回の転職ではややペースを落とした働き方をしたいので、と今回はお断りし、今後も相談ごとがあればぜひと連絡先を交換するに留まった。

〇在職期間を振り返って
 アルバイト時代から365日シフトでおよそ16年やってきた。入社当時は延長線上のようで何も問題はなかったし、ある程度任される範囲が広がっていくにつれて新しい人間関係やビジネス上の駆け引き、何もわからなかったエクセル関数を日夜勉強して事務作業を簡略化するなど、我ながらたくさんの経験を積むことができたと思っている。
 そんな風に勢いだけで走っている間は、休日の問い合わせや対応に追われ仕事モードのスイッチを切るタイミングがないことに何の疑いも持たず、ひたすらに打ち込めた。
 しかし、ここ数年でふと気がついてしまったのである。
 「自分の時間はお金によって価値がつけられないんじゃないか」と。時間と仕事に関しては様々な価値観があると思っているし、立場が変わることでよりその捉え方は異なる。
 ただ、今までではなくこれから先もこうして休日も会社端末を肌身離さず持ち歩いて、対応しながらをやっていきたいのか、自分はどういった時間の使い方をしたいのか?を考えるようになった。
 最終的に昨年の夏、私は休日は仕事をしないで自分のことを考えたい、だから休業日カレンダーのある会社に勤めよう!と決意し、今に至っている。

〇今後
 職種はやや隣接している部分なので全くの未知の世界ではないけれど、新しい人間関係や文化・慣習になじめるか、といった不安は当然ある。
 ただ、それ以上に今までと違う働き方で自分の時間を確保してみる、という思いが叶うということは楽しみでしかない。

 また、こうして日々同じフィールドで仕事をすることはなくなるにしても、連絡したいといってくださる方がいたことを考えると、やっぱり仕事は人と人のことなんじゃないかと思うんですよ。もちろん社交辞令ってこともあるし、それはそれなんだけれども。
 私の信じてきた人はお金で動かない、人で動くという言葉を体感できた出来事になったといえるんじゃないだろうか。

この記事が参加している募集

#新生活をたのしく

47,198件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?