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2024春アニメ序盤戦感想(後半)【24/4/28】

4/28放送分まで扱います。前半はこちらになります↓


夜のクラゲは泳げない

今期のアニオリは話題度の高いタイトルが揃っているが、個人的に一番面白いのは本作だと感じている。一応本作も音楽ものではあるが、物語のゴールが不明瞭な部分が少し気になる(それでも4話である程度固まってきたか?)けれど、それも含めて主要キャラ達が試行錯誤しながら有名になるまでの道程を描いていく感じだろうか。お互いが黒歴史を抱えている中でも作品を作っていてそれがバズって、売れて、人気になって、そして明るい未来へ向かって行く過程が個人的に見ていて気持ちいいと感じた。また最近の若者文化に対するリアリティが凄く高いなと感じていて、こういう透明感の高さもあって各々の葛藤に良い味付けをしているのかなとも感じる。

動画工房のアニメと言えば「作画が良い」ことで知られているけれど、本作はそこからプラスして「カメラワークが良い」(特に1、2話)と感じられた。TVアニメだとそういう所に力を入れている作品はそこまで多くなくて、またこの作画レベルの作品だと中々力を入れない中でこういうところで訴求力を出してなるほど…と感じた。
ただ同時に3話以降は鳴りを潜めているので(コスト的な問題か、または多用することへの飽きを防ぐため?)、終盤にまた凄いカメラワークが見られそうな感じがするのでそこにまた期待したい。


ささやくように恋を唄う

今期の百合アニメ(百合姫原作)。放送前日ぐらいに百合アニメがあると聞いて慌てて予約リストに入れたが、いざ見てみると面白かった。
恋愛としての好きを知らないひまりと、そのひまりにガチ恋してしまった依の、ちょっとアンバランスながらそれを少しずつすり合わせていく感じが堪らない。ってこんな設定、前に別の百合アニメでもあったような気がしたけどなんだったっけ…(タイトルが思い出せない)。そしてこれもまた音楽要素があるそうだが、これは今後どう物語に絡ませていくかについては今後次第ですかね(何故か類似ジャンルで被りまくる24春アニメ)。

ただ問題なのが作画方面。1話は会心の出来だったけれど、2話以降下降線を辿っていって、3話に入ると所々で崩れていくような場面も見られた。僕自身、当業界についてあまり詳しくは無いものの、作監や原画を他スタジオに丸投げしているのが一番の要因なのですかね…。8~9話あたりでそうなる作品は珍しくは無いけれど、3話でこれをやられるのは少し厳しい(今後の作画レベルや制作体制上の先行き的な意味で)と思いますかね。頑張って欲しいですが。


コラム:5月放送開始のアニメについて

今期は5月に放送開始するアニメが何本かある。新作だけでも「ヒロアカ」「鬼滅の刃」などジャンプアニメの大作を控えており、再放送では「ARIA」がBS松竹東急から放送される。

ヒロアカについてちょっとだけ触れておきたいが、個人的にはおそらく7期放送分の途中までは原作既読(執筆時点の最新刊は40巻だが35巻くらいで止まっている)なので展開自体はある程度把握できている。ただ個人的な懸念点として、この辺りからジャンプ漫画特有の引き延ばし感が出てくる(元々2022年頃に完結する予定だったとか)、アニメでどう盛り上げてくれるかが少し心配だったりする。ここ最近のジャンプアニメでも特に好きなタイトルではあるが、最近原作コミックスを追えていない遠因にそういう所もあるので、多少大胆にやっても構わないくらいの気持ちで7期を放送してほしいと感じている…。

鬼滅についてはまぁufoなのでそれ相当のクオリティのものを提供してくれるのでノーコメント…と言いたいところだけど、例によって放送時間が中途半端なんですよね。今期の場合はテレ東が忖度したのかどうか不明だけどブルアカが本作に続くような編成であるけれど、正直「15分/45分放送開始」のスケジュールは個人的に気持ち悪いと感じているし、何ならノイタミナや+ultraに次ぐ新しいアニメ枠を常設すべきなのでは?と感じている。

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