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漂着先は決めないままで

私がまともに小説を書き始めたのは16年前。
目指すところは、紙の本を出版する作家でした。
書いたものが入賞することもありましたが、それでは目的地へ辿り着きませんでした。
何がいけないのか。何が足りないのか。
教室やセミナーに通って学びました。
そのうち人に教える立場にもなりました。


今も年に1、2回は何らかの文学賞へ投稿しています。
これ以上下手にならないよう、毎日1行でもいいから文章を書くことを自分に課しnoteを続けています。
でも、目的は書き始めた頃と比べ変わってきました。
紙の本を出すことにあまりメリットを感じなくなってきています。
それが叶ったとしても、金銭的および心情的にも自分が思い描いたリターンはないと読めるからです。
時代は変わりました。

また、若い頃に悩まされた神経質さや感受性の高さは、私から日々抜けていっています。
学生時代の友達は、私のことを「昔と変わらない」と言いますが、明らかに私はいろんなものを失い、感性が鈍くなっています。
見た目もお年なりに髪や肌からは潤いが減り、体力は低下し太りやすくなりました。
私も変わったのです。

人間が資本の創作ですから、方向転換はやむを得ませんし、穏やかに受容するのが賢明だと私は思っています。

ここ最近の公募の目的は、賞金・賞品狙いです。
その割に投稿の頻度は少ないけど、しばらくはそんな姿勢でがんばろうかなと思っています。
運の良さだけは、唯一、子供の頃から変わりませんし(詳しくはnote「当選しやすい人」参照。ちなみにこの間はアンケートに答えてクオカードが当選しました😁)。
しなやかに思考を変えながら、その時々で世の中に私が入れるスキマは無いか目を皿のようにして探していきたいと思っています。



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