その歩みの先に

先日、電車に乗っていたところ、20歳くらいの可愛い女の子2人を見かけました。

艷やかな黒髪を背中まで垂らした女の子はめくれた唇がクールでかっこよく。

ポニーテールの女の子は、白い首すじに絡む茶色の巻毛が麗しく。

彼女たちは、電車のなかの結婚相談所の広告を見て話していました。

「なんかさー、結婚相談所とかに入ってまで結婚とかしたあないわー」

「ほんまやわー、絶対いやー」

「フツーに結婚できひん人とかが集まってそう、フツーじゃない人ばっかりいそうじゃない?」

「ほんまやわー、今度コンパでさー、○○大学の子と…」

電車が終点に着き、彼女たちは下車して人混みに消えました。

その歩みの先にある10年後、20年後。

今みたいに無邪気に笑えているかはわからないけど。

彼女たちがため息の1つももらさず、思い通りの人生を過ごしていられますように。

たまたま電車で居合わせただけの私は密かに祈りました。

基本的にね、世界中の女の子に幸せになってほしいんです、私は。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?