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個別指導塾でのアルバイトを考えている方に向けて、実態を語ります

個別指導塾でのアルバイトを検討されている方に向けて、確認すべきポイントなどを綴ります

こんにちは。こもくです。

私は現在31歳の男で、教育業界に身を置いています。
具体的には小中高生に向けて集団授業・個別指導・家庭教師をしています。

私は大学生の頃に始めた個別指導塾のアルバイトが楽しかったことをきっかけに、教育業界で生きていく運びとなりました。

さて、私は先日、保護者様の視点から塾選びに関する記事を執筆しました。

本記事は逆に、個別指導塾でのアルバイトを検討されている方に向けて綴ります。
数々の塾や予備校を渡り歩いていきた経験から、求人で気にするべきポイントなどをまとめていきます。



個別指導のアルバイトでやること

まず、個別指導のアルバイトにおいてやるべきことを把握しておきましょう。授業だけではありません。

大筋として、

1.授業準備
2.授業
3.報告書の記入

という三つのやることがあります。

一見時給の高い塾講師ですが、時給は基本的に「2.授業」に対してのみ発生するので、実質的な時給は正直それほど高くありません。

そもそもの時給が最低賃金レベルの塾講師の求人もあります。
そういうところは、実質的な時給は最低賃金を下回ると考えてください。

アルバイトとしてのコスパを上げるためには「1.授業準備」と「3.報告書の記入」をスムーズに済ませる必要があります。

生徒からしたら授業準備も報告書の記入もしっかりやって欲しいですけどね。これは雇う側の問題です。

個別指導の分類

次に、個別指導のアルバイトは大きく二種類に分かれることを知っておいてください。

担当生徒が固定されるか否か、です。

それで話が変わってきますので、求人では見ておきたいポイントです。
それぞれ見ていきます。

1)担当生徒が固定

同じ講師が同じ生徒を指導し続ける形態です。

例えば生徒Aが数学を受講するとして、その生徒に数学の授業をするのは常に講師Bという感じです。

主に1対1の個別指導塾がこの形をとっています

メリット

<1>
下で紹介する"担当生徒が固定されずバラバラ"の場合に比べて時給が高いことが多いです。

<2>
見続けた生徒が第一志望に合格した瞬間の喜びはこの上ないものがあります。

<3>
個別指導のアルバイトでは授業後に報告書を記入することが多いですが、その生徒は毎回自分が担当するので報告書が多少適当でもどうにかなります。

デメリット

<1>
相対的に時給が高いので魅力的な求人に見えるのですが、初めから多くのコマに入るのは難しい場合が多いです。

というのも、既に在籍している生徒には既に担当している講師がいるので、新しい生徒が入ってきたり、在籍講師が辞めたりしないと新講師が担当できるコマが発生しないからです。

<2>
1対1の授業で固定の生徒を担当する場合、生徒が欠席すると単純に仕事がなくなります。

生徒の欠席が事前にわかっていればまだよいですが、生徒からの欠席連絡が授業開始の直前で、講師はすでに塾に向かっていたとなるともう最悪です。

この時の塾側の講師への対応は色々あります。

講師がすでに塾に向かっている場合は、とりあえず出勤はしてもらって、事務仕事などを振るケース(良心的)。
何も補償がなく交通費を失うケース(クソ)。

このような件への対応の仕方は求人にはまず載っていないので、面接時や研修時に確認しておきましょう。

<3>
担当交代となった時に本当にしんどいです。

「成績が上がらないから」「講師の説明がわかりにくいから」などなど、理由は多種多様ですが、いずれにしても担当していた生徒からNOを突きつけられると心が苦しくなります。

明らかに自分に非がある場合は受け入れる他ありませんが、「自分としては一生懸命やっていたつもりだったのに…」という場合は結構キツイです。

2)担当生徒が固定されずバラバラ

同じ生徒に対して、その都度別の講師が指導する形態です。

例えば生徒Aが数学を受講するとして、ある日は講師Bが授業を担当し、ある日は講師Cが担当するといった具合です。

1対2や1対3などの個別指導をしている塾に多い形です。
広く展開していて知名度の高い塾は大体この形式のような気がします。

メリット

<1>
担当生徒が固定される塾に比べて、すぐにコマに入れることが多いです。
新しい入塾生や講師の退職を待つ必要がないからです。

<2>
元々が1対2や1対3の授業であれば、生徒が一人欠席しても授業が実施できます。
教室に着いたのに仕事がないというケースになりにくいです。

<3>
仮に特定の生徒に嫌われても精神的なダメージが小さいです。

担当固定の場合、講師は明確にNOを突きつけられるのでしんどいですが、担当がバラバラの場合、シフトを組む社員の方がやんわりとその講師とその生徒を遠ざけるだけなので、「最近あの生徒を担当することが少ないなあ」程度の感想で済みます。

<4>
シフトの融通が効きやすいです。
塾のアルバイトは曜日固定が多いですが、担当がバラバラの場合は自分の都合のよい曜日のみ出勤することもできます。

デメリット

<1>
担当生徒が固定される塾に比べて時給が低いです。
授業準備、報告書の記入のことを考えると、実質的な時給が最低賃金を下回ることも少なくありません。

<2>
次にその生徒を担当するのは自分でない可能性があるので、引き継ぎのために授業後の報告書は丁寧に記入する必要があります。
結構面倒です。

<3>
生徒が第一志望に合格しても、担当固定に比べると達成感が小さいです。
自分だけが指導してきたわけではないので。

注意事項

<1>
大きく表示されている賃金が時給でない可能性があることに注意です。

例えば「1500円(時給)」と「1500円(コマ90分給)」では話が全然違います。詳細を確認しておきましょう。

<2>
アルバイトってなるべく家近でやりたいと思いますが、家から近すぎる塾に勤めるとプライベートで生徒に見られることがあります。

私はマクドナルドで生徒と鉢合わせてとても恥ずかしい思いをしたことがあります。

電車で数駅くらいの塾を狙うのがよい塩梅かなと思います。

関連書籍

上記書籍はサブスクKindleUnlimitedで読むことができます。

まとめ

・塾講師の仕事は授業だけではない

・担当生徒が固定か否かで結構違う


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