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13/モロッコ

モロッコへ旅をすることに決めた理由。

その一、欧米の人は、モロッコでバカンスを取る人が多かったので、どんな場所なのか気になったから。

その二、ラクダに乗ってみたかったから。

その三、 シャウエンの画像を観て、ひとめぼれしたから。

モロッコは、最高に面白い場所だった。

ラマダン中の旅行は、水も食べ物も人目を気にしてなくてはいけなかったし、第一とてつもなく暑かった。(「ラマダンだからね!」旅中、どれだけこの台詞をきいただろう。すべてはラマダンだからね!でという魔法の言葉で解決するのだ。)タクシーの運転手は適当で、客引きもしつこいし、チップをよこせとうるさいし、バスの時刻表もめちゃくちゃで。

でも、40度を超える灼熱の中飲んだファンタオレンジの味は忘れないし、ラクダの乗り心地は最高にクレイジーで。夜、テントの外で観た星空は忘れられないし。夜中までお祭り騒ぎのフナ広場では、人のエネルギーに圧倒され。タジン鍋は、今まで食べた煮込み料理の中で一番美味しかった。ラマダン後の食事をもらったこともあった。一番行きたかったシャウエンの街は、想像以上に美しく、のんびりとした場所だった。

そして、人がみんなまっすぐで、純粋で。感情を淀みなくまっすぐぶつけてくる彼らがとてもうらやましかった。

その場所に行き、触れないとわからないことがたくさんある。旅をしては、いつもそう思う。