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ノーパン健康法に目覚めたおじさんと想定外の効能

投稿者は40代半ばの独身のおじさんである。
これが初投稿になるので、素性は今後の投稿の中で徐々に明らかになっていくかもしれないし、これが最初で最後の投稿になるかもしれない。

そもそも「40代半ばの独身のおじさん」の素性に関心がある人はいないだろう。

そして、「40代半ばの独身のおじさん」がノーパン健康法に目覚めた話ほどどうでもいいことはないことも自覚している。

ただ、「40代半ばの独身のおじさん」が、意識の高そうなオナニー作文エッセイや情報商材屋が跋扈するnoteという完全アウェイの世界に足を踏み入れていることにはそれなりの理由があることはご理解いただきたい。
(これについては別の投稿で書くかもしれない)

そのネタとしてとりあえず思いついたものがタイトルにある「ノーパン健康法に目覚めたおじさんと想定外の効能」だったというだけである。


【免責】
書き終えた後に読み返したところ、「怪しいアカスリ店体験記」になっていたのでその心づもりで読み進めてください。ノリと勢いだけで書いています。


初投稿のため前置きが長くなってしまった。本題に入る。(土曜の午前からすることがないのでスマホからポチポチ打っています)

私のこれまでのクソみたいな人生を振り返ると、
オムツ(乳幼児期)→白ブリーフ(小学校)→トランクス(中高)→ボクサーパンツ(大学以降)
とその形態に変遷はあれど、所謂パンツ(ズボンではなく、下半身に穿く短い肌着の方)を穿いた生活をしていた。

それが当たり前のことだと思い込んでいた。
あの日までは。

時はこの投稿の数週間前に遡る。
私はアカスリができるスーパー銭湯を探していた。
なぜなら私はアカスリとスーパー銭湯が大好きだからである。

現在の住まいに転居してから、近くにアカスリができるスーパー銭湯を見つけられずにいた私は、記録的な暑さがまだ残る9月に入り、さすがに溜まった垢を落とそう、と椎間板ヘルニアで痛い腰を上げ、スマホでポチポチと検索を始めた。

しかし、このクソ暑い中、気楽に行ける距離にスーパー銭湯がなかったのである。(まぁ、大概スーパー銭湯は郊外にありがちだ)

そんな中、私のスマホ(というかGoogle検索)が位置情報を元にサジェストしてくれたのが、徒歩圏内にある複数の「アカスリ専門店」であった。

しかし、どれも見るからに胡散臭い。

雑居ビルの中にあり、路面に怪しい「マっサーツ"」の日本語の看板を立てかけたような店が並ぶ。

その中にGoogle口コミ評価がほぼ5という隠れた名店を発見した。

しかも家からめっちゃ近い。歩いて5分もかからない。

早速店に電話し、(案の定)日本語がカタコトのおばちゃんに数時間後の予約を入れた。


ちゃんとnoteで創作活動している方はこの辺で画像を挿入するのでしょうが、そこまでの意欲もなく、土曜にベッドの上で寝っ転がってスマホをポチポチしてるノーパンのおじさんの姿を想像してご容赦ください。


予約の時間になり目当ての店に着く。
事前にスマホで見ていた画像以上に胡散臭いが、そんなものに怖気付く歳でもない。
狭く薄暗い階段を3階まで上がり、踊り場程度の広さの空間の汚れた壁に備え付けられた今にも外れそうなドアを開ける。

「イラッシャアーイ」

歯の抜けた褐色の老女が満面の笑みで目の前に現れた瞬間、時空が歪んだ。
(中韓を想定していたところ東南アジア系だったことも意表を突かれた)

すかさず意識を取り戻す。
この老女、無駄に胸元が緩いキャミソールみたいな服を着ている。

ここまで来て引き返せないので冷静に薄暗い店内(なぜか紫ピンクっぽいネオン照明)を見渡す。

(何だこの既視感…)

これはあれだ!!
1990年代の東南アジアの置き屋(売春宿)だ!!!!

とまさかのアハ体験をさせられた0.1秒後、
「オニーサン、予約ノヒトネ」
と老女に主導権を握られ、間仕切りで区切られた程度のベッドのある部屋に案内される。

ここで服を脱いで紙パンツに着替えて待てと言う。

着替えている間、外から聞きなれない言語(今思えばベトナムのような気がする)で老女が誰かに何かを凄い剣幕でまくし立てている。

紙パンツ一丁になった私の部屋に入ってきたのは、老女にまくし立てられていたであろう、控え目に言って妙齢の女性(カタコト、キャミソール)だった。

女性に連れられアカスリ部屋に移動する。
アカスリのサービスは本当にファンタスティックだった。
スーパー銭湯に出張っているアカスリとは違い専門店を謳うだけある。

・強さ加減の確認
・取れた垢を見るかの確認
(黙ってシャワーで流してしまうアカスリが多いのだが、取れた垢の量を見て満足する客がいることを忘れてはならない)
・カタコトならではのトーク
・アカスリ後の洗髪から軽いマッサージ(注:普通のです)
まで抜かりない。

これは老女の教育の賜物なのだろう。
冴えない中間管理職の私は老女のマネジメント能力に舌を巻いた。

アカスリと着替えを終え、狭い受付スペースに戻ると老女が満面の笑みで待っていた。

感想を聞かれ、最大の賛辞を述べた私に老女は

「オニーサン、パンツ穿いてセイカツ、ダメヨ」

といきなり謎のアドバイスをくれた。

私は
(この老女の言うことは間違いない)
と確信し、帰宅後に速攻パンツを脱ぎ捨てた。

それから数週間、尿漏れが治った。

追記:
会計時に
「Googleクチコミ、5ナラ1000円ヤスイ。他ニ若いコいっぱいイルヨ」
と言われ、Googleに5を付けて店を去りました。

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