昼夜逆転の日々。

昼夜逆転というと昼間寝て夜起きてるイメージですが。

ここ最近は『昼間の部』と『夜中の部』で2部制チックな感じでございます。昼間はモニタースピーカーが使えるので音出してミックス、夜中から朝まではスピーカーから音出すと苦情が来るのでヘッドホンで作曲制作。


少し前に恐ろしい依頼が来ました。元々は数か月前に頂いていた依頼だったのですが、『素材を全て揃えて送ります』と言われて数か月経過し、話は流れたのかなと思いきや当初言っていた締め切りギリギリになってデータが送られてきて『ハイ、よろしく。』と。

これは映像制作の依頼だったのですが、何故にソコまでいい加減なのかと。締め切りまでに素材をまとめさえすれば完成だと思っているかの様な所業。ソコから制作作業をする私の事など一切考えていない気がしました。

しかしながらノーと言えないジャパニーズ代表である私、言いたい文句は腹の中で言いまくりつつ引き受けました。で、やりましたよ。一発OK出ました。少な過ぎる期間でショボいと思われないように・・・でもなるべく手間を省く形で・・・ナントカデキマシタ。


これで暫くはとあるアーティストさんのアルバム制作(レコーディング済みでMIXとマスタリングのみ)・・・しかもボーカルのピッチ&タイミング修正はメンバーさんがやってくれるとの事でそのデータ待ち。といった訳で自身の楽曲制作に取り掛かれる時期と判断。

前作が少しシンセ使ったりとバンドサウンドとは離れてしまった為、とにかくシンプルなバンドサウンドを・・・と思い着手しておりました。


で、少し前にボーカル修正データが届いたのですが。おかしい。


先ずそもそものピッチ&タイミング修正が『コレ・・・で・・・いいの・・・か?』と即座に感じてしまう状態。そしてリバーブやらコーラスがかけられている。尚且つオケ(演奏)込みの2mixで送られて参りました。


(・・・コレ・・・何?どうすりゃいいの?)


と全く訳がわからなかったのでメンバーさんへ連絡。オケ込みで送ってしまったのはミスだったらしい。リバーブやコーラスは『こういった感じでミックスして下さい』的な意味があったらしい。


ィャィャ・・・だとしてもかけた状態で送られてきちゃ何も手ぇ出せないすよと。オケもリバーブもコーラスも全て外して下さいとお願いしました。


で、データ再送を待っていたのですがここに来て話が変わってきました。


『ピッチ&タイミング修正もやっぱりお願いしたい。』と。


正直最初からこちらに任せてくれてればとっくに終わっていた。2週間経ってスタート地点に戻った感じ。とは言え断るなんて選択肢など私にはない。『やりますよー!』と快諾しせっせと作業をし全曲終えてようやく楽曲ミックス作業に入っております・・・おりましたらエゲツない依頼がきました。


2曲のインスト曲制作。


コレは別に難しい話ではないのですが・・・とあるメジャーバンドのメンバーからの依頼でした。何故アンタがこのクソ田舎に住む無名のドブネズミみたいな私に依頼するのだと。アナタクラスならば海外有名アーティストにも依頼出来るでしょうよと。

この方、海外ツアーとかも行っていて私が学生の頃好きで聴いていた憧れをはるかに超えた海外バンドと共演したりしてやがりまするタイプの方でございます。

この時点でハードル爆上がりでございます。メジャーの方が納得する様な楽曲が作れるだろうか。


更にエゲツない要望が添えられました。

『Dream Theaterみたいなプログレメタルで。』


・・・ハイ、無理。あんなもん出来る訳がない。そもそもペトルーシおじさんみたいな超絶技巧派ギターとは正反対の爆裂クソ下手ギターの私でございます。この人は何をサラっと恐ろしい事言ってやがる。そんなもん本人に頼んでくれと。アンタが何とかツテ使えばイケるんじゃないのと。


結果。


引き受けました。


しかし、前述した通り私は技巧派からはかけ離れたタイプでございます。しかも正直クラシカルなメタルとかハードロックがすごぶる嫌いでして。条件として・・・

●真似る事は絶対しません
●私なりの解釈でプログレッシブなサウンドを

といった感じです。元々変拍子的な楽曲は大好物なタイプなので好き勝手作ればプログレっぽくはなると思っております。が、問題はメタル要素。クラシカル要素を避けたとして・・・私に出来るのだろうか。


とりあえず2音半チューニングを下げました。ダルっダルでございます。


そんな感じで最近は連日朝までそんな楽曲を制作すべく試行錯誤しており自身の楽曲に触る事が出来ません。


引き受けなきゃ良かったとは思いませんが、完全に自身のキャパを超えた依頼。『これに応えられたら自身のスペックも上がる事でしょう!やれ!』と鼓舞しつつヒーヒー言っております。


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