片脚立位で困っている方必見!評価する理由と方法について
こんにちは、コモレビです。今回は、片脚立位についてです。
<<片脚立位を分析することがなぜ重要?>>
<<片脚立位はどうやって分析すればいい?>>
についての疑問について考えていきたいと思います。
【結論】 まず着目するのは足部、足関節です。
では書いていきます。
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片脚立位について
まず、この動作の特徴を捉える必要があります。
以前の記事でも書きましたが、動作分析のポイント
・支持基底面
・重心
・運動連鎖
この3つです。片脚立位という動作の特徴から捉える方が分析がしやすいと考えています。
〇支持基底面は狭くなります→バランス能力が必要
〇重心は高くなります→筋力が必要
〇下肢の伸展要素が増える→使う関節が増える
片脚立位の特徴から
支持基底面はかなり狭いです。片方の足底しかありません。
重心は高いです。なので抗重力活動が必要になります。
運動連鎖では、足部、足関節が参加する運動連鎖です。
つまり、立位の中でも、支持基底面が特に狭いにもかかわらず、抗重力活動が求められる。また、片方の足の運動連鎖のみなので、より足部のアライメントが重要になります。
これほど、難易度が高い片脚立位を分析する重要性とは何か?
その①:歩行の評価ができる
歩行周期でいうと、両足支持期が20%で片足支持期が80%です。
一概に、まったく同じ動きとはいかないものの、片足支持が80%もある。
なので、歩行の問題点が立脚期である場合、片脚立位を分析することで何かしら得られるものがあります。
その②:足関節・足部内在筋の評価ができる
片脚立位では、より足関節戦略が必要となります。なので、両足支持より、ち密な足部内在筋の活動が必要す。また、下腿三頭筋の筋活動も必須です。
その③:最大の伸展活動を評価できる
先ほども書きましたが、片脚立位って抗重力下において、もっとも難易度が高い動作の一つです。スポーツでも、片足での動作って難しいものばかりです。例えば、フィギュアスケートのジャンプやイチロー選手の外野フライキャッチなどです。片麻痺でも軽度の方で、通常のバランス練習で弱点が見えにくい場合、上肢を参加させた片脚立位+上肢挙上などで問題が見えやすかったりします。
僕が思う評価する理由は大きくはこのような内容です。
片脚立位はどうやって評価すればいいか?
正直、個別性があって体幹や股関節の問題のケースもあります。ですが、今回は、動作の特性上足関節、足部について焦点を当てて考えていきたいと思います。逆に、今回の内容で結果が出ない場合は、足関節、足部の問題でない可能性があります。
まずは、先ほどの動作分析の手順(支持基底面・重心・運動連鎖)で考え、そのあと、構成要素について触れていきたいと思います。
支持基底面
足底です。きちんと支持基底面を広くとれているかどうかです。
チェックポイント
・足部が外旋していないか?
・足底が狭いか広いか?(アーチが高すぎるのか、偏平足か)
重心
抗重力伸展活動の評価です。
チェックポイント
・重心が高いまま維持できているか?
・ふらついていないか?
・下腿三頭筋の筋腹は高い位置にあるか?
・ハムストリングスは活動しているか?
・殿筋群は活動しているか?
・足部のアーチは高く保たれているか?
運動連鎖
関節のアライメントについての評価です。
チェックポイント
・足部のアーチは適切か
・踵骨の位置は適切か
・重力ライン上に適切にランドマークが位置しているか?
まずは、これらのポイントを見てみると少し全体像がつかめると思います。
構成要素(コンポーネント)
細かくみるとたくさんありますが、臨床ですぐ使えるようにと考えると、ある程度ポイントをしぼった方が良いと思うので、必須ポイントを挙げてみたいと思います。
【立脚側】
肩甲帯:下制・内転による胸椎伸展と左右の高さがそろっている
体幹:内腹斜筋、外腹斜筋遠心性収縮
股関節:中殿筋の活動による、骨盤傾斜
膝関節:大腿四頭筋とハムストリングスの同時収縮
足関節:下腿三頭筋の抗重力伸展活動(特に腓腹筋内側頭)
足部:足関節戦略
【遊脚側】
肩甲帯:下制・内転による胸椎伸展と左右の高さがそろっている
体幹:内腹斜筋、外腹斜筋求心性収縮
股関節:股関節屈筋群中の求心性収縮と骨頭安定化のための殿筋群の活動
膝関節:膝屈曲位の維持
足関節:背屈外返し(腓骨筋の求心性収縮)
足部:小趾の伸展
これらの特徴を見てみると良いと思います。
また、健常者で評価する場合、片脚立位は簡単にできてしまうことが多いです。なので、条件を難しくすると変化が出やすいです。
例えば
股関節を90°、膝を90°屈曲、足関節を背屈外返し
↓
そのまま股関節を外旋
↓
立脚側でつま先立ち
これをきれいにできる人ってあまり、いないと思います。
おわりに
実際の治療については、シンプルに言うと
足部のアライメントを整える
足部内在筋を活性化
足関節を活性化
それを股関節伸展筋群など上につなげていく。などが考えられそうです。
今回は、そのために、必要な評価する理由とその方法について、書いてみました。
僕の個人的な見方の部分もあるので、文献によっては違うケースもあるかもしれません。ですが、少しでも引き出しが増えて、患者さんの評価で困らないようになればいいなという思いで、恥を忍んで書かせてもらいました。人によって見方も違いますが、あくまで僕の見方の一例です。良い悪いあると思いますが、自分のアウトプットの一つとして勉強になればと思っています。良いアプローチがあれば修正していきます。良ければ参考にしてみてください。
ここまで、読んていただきありがとうございました。
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