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やりたい仕事がみつからないあなたへの処方箋

キャリアコンサルタントとして社員のキャリア相談を受ける中で、

「自分のやりたい仕事がみつからない」という相談を受けることがよくあります。

ふとTEDトークを視聴していた中で、「自分のやりたいこと、好きな仕事」を見つけるためのエッセンスが凝縮されたような動画を見つけました。

スコット・ディンズモア氏の「How to find work you love(好きな仕事はどうしたら見つかるのか)」というスピーチです。

約18分間の動画の中に、やりたい仕事を見つけキャリアを成功に導くためのヒントが盛り込まれています。

ぜひ動画でご視聴いただければと思いますが、簡単にこの動画で話されている内容をシェアさせていただきます。

1.自分の専門家になる

「自分が求めているものが何か?」を知らなければ、それを実現する手段である仕事が何かもみつけることはできない。

では具体的にどうすればよいのか。自分の専門家になるためには、3つのポイントがあります。

ポイント1:「強み」を知る

まずは、自分特有の強みが何かを知ること。

強みを知る方法も様々ありますが、スコット氏のおすすめとしては、「ストレングスファインダー2.0」のツールを用いることが紹介されていました。

ポイント2:「価値観」を知る

2点目は、「自分にとって大事なもの」は、家族なのか?健康なのか?人間関係なのか?それとも物事の達成にあるのか?

そういった自分自身が何かを決断したり、優先順位を考える上での価値観を知ること。

自らの価値観を知っておくことが、何かに迷った際の指針となっていきます。

ポイント3:「経験」を振り返る

3点目は、経験を振り返ること。

私たちは過去の経験を通して日々学んでおり、そこから学んだことを人生に役立てていく必要があります。

上手くいったこと、上手くいかなかったこと、またやりたいこと、もっとやりたいこと...そういった振り返りを日々実践する。

特に、刺激を受けるような話を誰かから聞いたときには、何に惹かれたのか、全てではなく自分が心が動かされたことをメモしておく。

それがやがて、自分の人生に適用できるアイディアの宝庫になっていく。

ここまでの3つのポイントを踏まえることで、「自分にとっての成功とは何か」がわかり、それを追求するために前進することができます。

2.自分の限界を広げる

人が行動をしない理由は、自分にはできないと思いこんだり、人から無理だと言われたりして諦めてしまうことにあり、

そう思い込んでしまうとそもそもチャレンジすらしなくなってしまう。

いきなり大きな目標を達成する必要はなく、今に自分にやれると思うことを小さな一歩からはじめていくことが大切です。

3.刺激を与えてくれる人たちの中に身を置く

小さな一歩を踏み出すのに最善の方法は、刺激を与える人たちの中に身を置くことであり、

無理だと思うことを成し遂げる1番の近道は、すでに成し遂げている人たちの中に身を置くこと。

アメリカの起業家のジム•ローン氏の言葉には、こんな言葉があります。

「人はいつも周りにいる5人の人間の平均のようになるものだ」ジム•ローン

私たちは、自分の側に誰を置くか選ぶことができる。それは、今の自分からなりたい自分へ変わるための史上最高のライフハック。

無理だと思われることに挑戦することを当たり前のように実践している人たちの中に身を置くことで、

「どうしてそんなことができるのか」から「どうしてやらずにいられるのか」へ自ずと自分の思考も変わり、自分の世界も広がる。

めざす目標を変える必要はなく、必要なのは環境を変えること。

また、「自分の専門家になる」「自分の限界を広げる」「刺激を与えてくれる人の中に身を置く」という3つのことは、

どれも100%自分でコントロールできるものである。

スピーチの最後にスコット氏は、こんなメッセージを送っています。

やらずにはいられない仕事は何ですか?
それを見つけ、それを生きてください。
自分のためばかりでなく、周りの人すべてのために。それが世界を変えていくことになるからです。

4.まとめ

TEDトークのスコット・ディンズモア氏の動画の紹介については以上になります。

自分のキャリアは、自由自在に描ける」ということが具体的な方法も含めて語られており、このスピーチを聞き、私自身も勇気づけられました。

私から一つだけ追加するとすると、「自分の専門家になる」ことに関してはなかなか自分だけで考えようとしても難しいものです。

周囲の人やキャリアコンサルタントとの対話を通し、自分の過去の経験を振り返り、強みや価値観を深掘りしていくというのも一つです。

今はまだやりたいことが見つからないという方も、
まずは今の自分にできる一歩を踏み出すことからはじめていきましょう。

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