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『孤独のグルメ』の効能

今年のGWはゴールデンウィーク、ではなく五郎ウィークでした。

というのもGWを目前に控えた5月1日に喉が痛くなり、翌日2日に39度を超える発熱。ついにコロナか?インフルか?とビクビクしながら病院に行くも、どちらも陰性。結局GW明けの8日まで微熱が続き、再度訪れた病院でようやくコロナ陽性…という事態になっておりまして。ええ、見事にGWは消えました。

そんなGWに夫が突然ひとりでドラマを観始めたんです。
ドラマを観ることがほぼ無い夫なので、自分から観るなんて珍しいなと寝室からぼ〜っと眺めていると、どうやら松重豊さん主演でお馴染みの『孤独のグルメ』らしく。

井之頭五郎(松重豊)が訪れた駅でお店を探し、ご飯を食べる。
ただそれだけの1話完結のドラマですが、ただそれだけだからこそ熱のある状態でも楽しんで観られたんですよね。ベッドから起き出して一緒に眺めて。そのまま観続け、6月末現在でSeason4まで観終わりました。

効能1:食欲が湧く!

『孤独のグルメ』の効能、なんてタイトルを付けましたが、やはり食欲が湧くというのは外せません。1日かけてゼリー飲料1個をようやく完食する、という日が何日か続いたくらいには食欲が無くなっていたのですが、五郎さんの食べっぷりを観ているとなんだか食欲が出てきます。
自分のお腹はいま何を食べたいと求めているのか(俺の腹はいま何腹だ?)を毎回問いかけて真剣にお店選びをする五郎さん。その姿を観ていたら、お薬を飲むために何かしら胃に入れなきゃ…と食事の選択を放棄している自分に嫌気がさしてきました。お腹が空くというよりも、食べたいという意欲が湧き起こってくる感じ。何が食べたいのかを考える時間が楽しく感じたのは久しぶりでした。

効能2:献立が決まる!

先ほどの話にも通じるのですが、何が食べたいのかを考えられるようになって夕飯の献立が決められるようになりました。あとは前日に観たドラマの内容から「昨日五郎さんが食べていた中華、美味しそうだったなあ」と影響を受けて決まることも。全く同じものというわけではないにしても、お肉かお魚か、和食か洋食か、食べたいものの方向性が決まるだけでも楽になったなあと思います。

効能3:出掛けたくなる!

3月頃から外に出る機会も減っていたのですが、街歩きをする五郎さんを観ていたら知らない駅に降り立って歩きたい気持ちに駆られてきました。自分の脚の赴くままに、気になったお店にふらっと入ってみたり。かわいい遊具の写真を撮ってみたり。

井之頭…ではなく井の頭公園

効能4:チャレンジ精神が湧く!

五郎さんは携帯でお店やメニューを調べることはしません。知らないものに出会った際に、それが気になるものであれば知らないままでも注文します。人のレビューで判断せずに実際に自分で食べて確かめるのです。わたしは良く言えば慎重派、悪く言えばチャレンジ出来ないタイプの人間なのですが、五郎さんを見習って良く行くお店の頼んだことのないメニューを注文してみるところから始めてみました。ちょっとの変化ですが妙に楽しいです。

効能5:脳トレになる!

絶妙なんですよね、ゲスト俳優さんたちが。あ、このひとドラマでよく観る!って思うひとたちが沢山出てきます。普段ドラマをよくみている人たちにとって俳優さんの名前を当てるのはちょうど良い(?)難易度なのではないでしょうか。よく観るんだけど、どのドラマで何の役をやっていたかが咄嗟に言えず、脳がフル回転します。五郎さんに仕事を依頼するひと、訪れた飲食店の店主、はたまた隣に座ったお客さん。あちこちバイプレーヤーだらけです。大杉漣さんや志賀廣太郎さんが出てくる回は思わずしんみりしてしまいました。山中崇さんのカレー屋、良かったなあ。

半袖を着ることも増えてきていよいよ本格的に夏が始まろうとしています。
食欲が低下しやすい季節ですが、五郎さんを思い出して自分はいま何腹なのか?を問いながら体調管理をしていきたいものです。
どこか1店舗くらい今夏中に訪れてみたいな。

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