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30歳、思い出深い30のライブ/後編

それでは後半15本いってみましょう!
前編はこちら。


16:ROCK IN JAPAN FES.2015
2015年8月8日。中学生の頃から憧れ続けていたロッキン、ついにデビュー!相当元気だったらしく10アーティストも観て回っていたようです。Base Ball Bear、NICO Touches the Walls、ねごと、KANA-BOON、THE BACK HORN、SAKANAMON、MONOEYES、パスピエ、モーモールルギャバン、BUMP OF CHICKEN。贅沢〜!風が涼しくて過ごしやすかったなあ。ベボベの予想セットリストを事前に作っていたのですが、まさかのフェスで新曲3連続披露という…!全然分からなかった、って恋人(現・夫)に言われて、これはわたしも予想できないよって言い返したのをすごく覚えています。体力0になるまできっちりはしゃいで、帰りのバス列には寝ながら並んでしまい、相当嫌がられましたね…。あの時は本当にすみませんでした。

17:ザ・チャレンジ×四星球@F.A.D YOKOHAMA

2015年9月13日。対バン関東ツアーチャレンジ2015!大学生のわたしを救ってくれていたのは間違いなくザ・チャレンジ、通称ザチャレでした。毎月、いや、毎週…いや、2日連続の日もあったなってくらいの頻度で彼らの主な活動拠点だった下北沢GARAGEに足を運んでいたんです。ザチャレ×四星球のこの対バンはわたし史上いちばん泣き笑いをしたライブ。ライブの中盤に丸々ラジオ体操第一を踊り出す四星球はコミックバンドと言われていますが、笑えるだけじゃなくてグッときちゃう瞬間もいっぱいあって。「日常生活の中で辛いことがあっても、みんなライブハウスでは笑っているでしょう?笑っていられるでしょう?俺らはこれからも笑わせ続けるから!」なんてストレートに言われたり。そんな四星球の後のザチャレは「四星球は面白い。ザチャレは楽しい。どっちも良い!」というMCの通り本当に楽しいライブでした。バラードじゃないのに、明るいダンスチューンなのに泣ける。そういう夜だったなあ。

18:BUMP OF CHICKEN『結成20周年記念 Special Live「20」』@幕張メッセ
2016年2月11日。このライブのおかげで自分の心がメンテナンスされました。1音1音逃さずに聴きたくて、体感していたくて、そうこうしているうちに音がちゃんと自分の一部になっていったような、そんな夜。20周年ということでセトリが本当に好きすぎる。『天体観測』始まりで『ナイフ』も『66号線』もあるなんて。この日のライブのことをほぼ日手帳に書いていたので、恥ずかしいけど公開しておきます。やっぱり残しておくと良いものですね。そうだ、この時テレビに出るようになって、これからどうなっていくんだろうって思っていた頃だった。

19:HANDSOME@下北沢GARAGE

2016年5月21日。GARAREの赤い看板が懐かしい。普段は別々に活動している3人がたまにHANDSOMEとしてライブをします。読み方はもちろんハンサム。ザ・チャレンジの青い人であり、butterfly in the stomachの小野雄一郎。Edbusの水野創太。そしてFoZZtone、brainchaild’sの渡會将士。個々の音楽が良いので、それが合わさるとまあそりゃ格好良い。3人がHANDSOMEをとにかく楽しんでやっているのが伝わってくるので観ているのが面白い。で、何が思い出深いかって物販なんですよ。この日のライブ始まる前に数量限定でインスタントカメラを物販で販売していたんです。そのカメラであればライブ中も撮影可能っていう企画が面白くって。しかもね、買った時点で数枚使われているんですよ。楽屋でランダムで撮ったオフショットが入っているという…。沼。沼です。ブレッブレな写真もあるんですけどそれもまた面白くてね。その時に入っていた写真(みずそうさん、渡會さん)を公開します。あとライブ後に撮らせてもらった小野さんの写真も。GARAGEのまゆみさんが映ってるの良すぎるんだよなあ。ぐうう、好き。

20:VIVA LA ROCK 2016@さいたまスーパーアリーナ
2016年5月28日、29日。フェスに2日間参加するのもう無理かもしれないなと思います。体力が無い。しかもこの時泊まりじゃなくてちゃんと家まで帰っていたもんなあ。すごい。ビバラは初回からしばらく毎年参加していましたね。この年は念願のサカナクション、星野源を観られたんですよ。サカナクションは1曲目からミュージックでね、呆気に取られちゃった。ライブを観るというよりも、サカナクションを体験する、の方が感覚としては近い。AOIの衝撃は忘れません。星野源はライブが終わったあとに源さんの音楽のベールに包まれる感覚だった。あとビバラのクリープのセトリ、後半4曲の流れがものすごくツボだったんですよね。憂、燦々→二十九、三十→グレーマンのせいにする→傷つける、ってねえ。
28日:フレデリック、NICO Touches the Walls、東京スカパラダイスオーケストラ、クリープハイプ、VIVA LA J-ROCK ANTHEMS(ブルエン田邊さん、水カンのコムアイちゃん、クリープ尾崎さん、ユニゾン斉藤さん、スガシカオさん、10-FEETのTAKUMA)、ぼくのりりっくのぼうよみ、Getting Better DJ、Suchmos、サカナクション
29日:ザ・チャレンジ、BIGMAMA、キュウソネコカミ、BURNOUT SYNDROMES、BRADIO、Dragon Ash、ストレイテナー、UNISON SQUARE GARDEN、10-FEET、星野源

21:LS LEAGUE@新宿LOFT

2016年6月12日。新宿LOFTのライブステージとバーステージの2ステージ開催だったんですが、この時のOfficial髭男dismってバーステージの方だったんですよね。バーって仮設ステージみたいな感じで、調べたらキャパ100〜150人ほど。まだ蝶ネクタイをつけてライブをしていた頃かなあ。いま思うと本当に贅沢な体験だなあと思います。それこそステージとフロアに柵が無いほど近かったし。バーステージってことはアコースティックだったんじゃないかなと思います。ライブ終わりに後ろにいた男の子2人組が「やっべえ!すげえ!歌マジでうめえ!」って言っていたのが良かった。ちなみにこの時マカロニえんぴつはバーじゃない方での出演でしたね。2組とも今ではホールでワンマンやれるんだもんなあ。すごい。この年の3月にははっとりくんの弾き語りを下北沢ERAの上で観ていて、そこはキャパ30人くらいでした。その時はユーミンの「春よ、来い」、フジファブリックの「茜色の夕日」、クリープハイプ「ごめんなさい」をカバーしていたんですよね。はっとりくんはカバーも良い。せっかくなので振り返ってみましたが、マカロニえんぴつを初めて観たのはおそらく2015年8月27日の新宿ロフトの夏祭り、のはず。

22:YATSUI FESTIVAL!2016
2016年6月19日。3年連続で参加したやついフェス。エレキコミックのやついいちろうさん主催のサーキットイベント。お笑い芸人さんとアーティストを同時に観られるのが面白いんですよね。バンドの転換の間に芸人さんのネタを観られるっていう。「さあさあみなさんいきますよ〜8年前に流行ったやついきますよ〜準備はいいですか〜「る」から始まるやつですよ〜恥かかせないでくださいね〜」「せ〜のっ」からの髭男爵のルネッサーンス!!がめちゃくちゃ盛り上がりました。
で、今回何を一番に書きたかったかというと清竜人25です!サーキットイベントはバンドだけでなくアイドルも観られるのが嬉しいよね。夫人たちの指輪も見えるO-EASTの4列目で観ました。一言で言うと、多幸感を浴びた。いちゃいちゃ付きライブって他にある?かわいかったなあ。男性ファンの「竜人く〜ん!」という声援が良かった。

23:TALTOナイト@渋谷eggman

2017年7月6日、7日。TALTOが好きです、大好きです。TALTOは音楽レーベルの名称ですね。東京カランコロン、SAKANAMON、マカロニえんぴつ。この3組のTALTOイベントはほぼ行っていたと思います。1日目はアコースティック編、2日目はバンド編。アコースティック編のマカロニちゃん『enough』『零色』がさすが音大出身バンド!と思うくらいアレンジが素敵だったなあ。別の曲かと思うようなアレンジをするよね。アコースティック編のアンコールがボーカルたちによる、奥田民生×井上陽水『ありがとう』カバーだったのも良かった。

24:チャットモンチー『CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE ~I Love CHATMONCHY~』@日本武道館
2018年7月4日。チャットモンチー、ラストワンマン。間違いなく人生でいちばん泣き腫らしたライブ。最後の曲前でえっちゃんが「もしかしたら歌えなくなるかもって思って…歌詞を出しますのでよかったらみんなで歌ってほしい」なんて話すから、その時点でもう泣けてきてしまって。まあるい武道館で、あちこちから啜り泣きが聞こえてきて。えっちゃんも、声を詰まらせながら歌っていて。スクリーンに映し出される歌詞を見ながらみんなで歌うのは、本当に卒業式みたいだった。終わって、武道館を出る周りのお客さんたちみんな目が真っ赤で。一緒に行った友人の顔を見たらやっぱりぐしゃぐしゃで、きっとわたしもおんなじような顔をしていた。あの日の武道館には愛が溢れていて、幸せな余韻を抱き締めながら帰りました。

25:ELLEGARDEN@ZOZOマリンスタジアム
2018年8月15日。ついにエルレが帰ってきたぞ!!!な日。この年のアジカンのツアーでゴッチが「エルレのいない10年間、その穴を埋めたのはワンオクだったからね」と話していた通り、OAのONE OK ROCKはエルレへのリスペクトを感じるライブでした。そして10年ぶりの復活なのに「懐かしい曲やります」なんて言いながらライブをするエルレ。どれも懐かしいわ、なんて思いつつも10年経っても色褪せない大好きな曲たちが次々に聴けるのは本当に嬉しかったなあ。この日のnoteがコンテンツ会議で紹介された最初のnoteだったような気がします。

26:岡村靖幸×YUKI@日本武道館
2018年10月27日。ホットスタッフ40周年記念イベント。この組み合わせでライブを企画してくれた方、本当にありがとうございます!な最高の夜でした。ダンスがキレッキレな岡村ちゃんも、にこにこで楽しそうなYUKIちゃんも、どちらからもバチバチと刺激を受けた。しばらくしてから同じ会社の人とこの日のライブの話になって「俺も行ってたよ!」と言われたっけ。ああ、このライブもう一回行きたい。

27:COUNTDOWN JAPAN 1819@幕張メッセ
2018年12月18日。あいみょん→BUMP OF CHICKENの流れで感情が許容量を超えてしまった日。この年の12月、会社に行けない日が数日続いてしまったんですよね。そんな状態の時に聴いた『ギルド』は昔から聴いていた曲だったのに、あの日のわたしにものすごく刺さった。「数日前の自分を救ってくれる音楽が確かにここにあった。」って当時のnoteに書いてありました。うん、良かった。

つい数日前までのメンタルがやられて調子を崩して会社に行けなかったわたしだ、と思った。あの時のわたしは、人間という仕事をクビになった状態だ、って。だけどそれは「まともな日常」だと藤くんは歌っていた。
こんなにも救われる曲があるのか、と思った。おかしいな、前から知っている曲なのに。こんな気持ちになるんだもん。

28:NICO Touches the Walls 『TOUR MACHIGAISAGASHI'19』@EX THEATER ROPPONGI
2019年3月25日、26日。思い出しながら泣きそうになっています。というのもこのツアーが結果的にはNICOの解散前最後のツアーになってしまったから。解散、かあ。3年も経っているのに未だに信じ難いような感覚なんですよね。NICOは高校生の頃からライブに行っていて、このひとつ前のツアーでは同じツアーに4カ所行く、みたいなこともしていました。ツアーも1125(イイニコの日)イベントも毎年恒例行事みたいな感じだったのに。
NICOはね、昔の曲を満遍なく惜しみなく披露してくれるバンドの印象がある。インディーズ盤2枚の曲を全曲やりますっていうライブをしたり、ミステリーゾーンと称して40分超で27.28曲披露するという凄いことをやっていました。いわゆるメドレーとはちょっと違うんですよね。サビだけやって次の曲ももちろんあるけれど、ある曲のサビと別の曲のコーラス部分が合わさっていたり、自分たちの曲の切り貼りが巧妙。アトラクションのようでした。
NICOとACO(アコースティック編成)での2日間のライブ、これが最後になるなんて。ちょっとまだまだ寂しいみたいです。

29:NANA-IRO ELECTRIC TOUR 2019@横浜アリーナ
2019年11月1日。ELLEGARDEN、ストレイテナー、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの3組によるツアー。学生の頃から大好きな3組を2019年に同時に観ることが出来るなんてやっぱり夢みたいに嬉しかった。この日からしばらくホリエ君のことで頭がいっぱいになったんだよな…。エルレが活動再開した時も興奮したけど、活動がちゃんと続いていくんだって実感があったのはこのツアーのお陰だったんだよね。そしてこの日は細美さんから結婚報告を聞いた日でもあるわけで。noteにも書いたけど結婚報告の手紙の前半部分が印象的でした。
「一つだけ自信を持って言えることは、みんなは俺にとってほとんど生きる理由でした」

30:SUMMER SONIC 2022
2022年8月20日。ラスト30本目はつい先日のサマソニです。邦楽アーティストばかり聴いてきたわたしが、ついに洋楽アーティスト目当てでフェスに行った記念すべき日。お目当てはThe 1975でした。フェスのヘッドライナー、90分18曲。未だに恋しく思い返してしまいます。The 1975がどうしても観たいからサマソニに行こう!と思い立てて良かった。なかなか気軽にライブに行きづらくなってしまったけれど、やっぱり生で体験する音楽の力って凄いんだよね、というのを強く実感できました。あの日ライブを観られて、本当に嬉しかったなあ。


長くなりましたが以上、思い出深いライブ30本でした。
30個に絞るのものすごく苦労したし、本当はもっともっと書きたいライブがありました。だからこそ行ったライブはアナログでもデジタルでもなんでもいいからなるべくリアルタイムで感想を残しておけるようにしていたいなと改めて思いました。振り返ると懐かしくなっちゃうね。ライブハウスもアーティストも今はもう閉店したり解散したりしているものも多くてちょっと切なくなってしまいました。

こうして振り返る機会をくれたスミスちゃん、どうもありがとう!30代の内にスミスちゃんと一緒にライブに行けたら楽しそうだなあ。どうでしょうか。

スミスちゃんの30本はこちらから。


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