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マンションの推しおじ 〜お散歩仲間…?〜

さてさて、①では、推しおじの名前と部屋番号がわかり、その後電話番号を聞かれ、
さらにお散歩に誘われたところまでお話しましたね。一体その理由とは…?


「差し支えなければ、僕とお散歩友達になっていただけませんか…?」
と先ほどロビーで話した推しおじが部屋に訪ねてきた。
な、なんで?と思ったので理由を聞くと、どうやら持病を抱えているらしいのだ。

心臓の冠動脈が、手前しか機能していないそう。だから心臓に負担がかからないよう
体重をコントロールするために、適度な運動と健康的な食事をしなければならない。
でも走ってはいけない。つまり、お散歩がちょうどいいとのこと。


普段、近所の山林と、田んぼ道をお散歩するのが好きらしい。
数日後、早速お誘いが。「今からお散歩に行きませんか?例の下の田んぼへ。」
その田んぼ道はほとんど人が通らず、家もわずか。夜は真っ暗な田舎。

どうしてきちっとお散歩のコースを前々から指定してくるのだろう…
私はふと、こういう優しそうな人ほど怖いんだよなと妄想を始めてしまった。
山林に葬られる可能性があるのではないか…
大体ドラマや映画では、一番人の良さそうな人が犯人だったりするし…
最近は本当に物騒だからな…と膨らむ膨らむ。

そんな私は、万一のために、ウエストポーチに買ったばかりの
T-falの果物ナイフを忍ばせてお散歩に出かけたのです…

何事もなかったので良かったのですが、下手したら推しおじではなく
自分が刃物所持で捕まっていたかもしれない。私が一番不審者ではないか!!!
さすがに大袈裟に考えすぎたなと…
友達にも、もし警察に職質されたら終わりだったねとか、
推しおじはただ純粋にお散歩に誘ったのに、相手が刃物持ってたなんて知ったら
ほんとかわいそうだよ。とか言われました。その通りだ…

私はこうして、ドラマや映画で起きるようなことが現実に、
そして私に起こりうるという危機感や警戒心、恐怖感を持って
行動してしまう癖がある…うん…やばいのは自覚しています。
まだまだこういったエピソードは山ほどあるのでまたの機会に…

笑ってやってください……

長文、ここまで読んでくださりありがとうございました。


#えんがわ

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