_日記_あるいは雑記の宿_14_ドラフトはどうなった_2019

【雑記】ドラフトの結果は 2019

 先日『高校生だらけのドラフト 2019』を投稿後、ドラフト会議に熱中するあまり体調が傾きました。復調してきたので結果に触れましょう。文学関連の話を期待されている方々から「さっさと小説なり書評なり投稿しろや」とお叱りを受けそうですが、当記事の後は来年まで平常運転に戻るのでもうしばしお付き合いいただければ幸いです。

 

* * * * *


高校生

【投手】
奥川恭伸 ➜ 東京ヤクルトスワローズ(1位)
佐々木朗希 ➜ 千葉ロッテマリーンズ(1位)
小林珠維 ➜ 福岡ソフトバンクホークス(4位)
西純矢 ➜ 阪神タイガース(1位)
前佑囲斗 ➜ オリックスバファローズ(4位)

【捕手】
石塚綜一郎 ➜ 福岡ソフトバンクホークス(育成1位)
山瀬慎之助 ➜ 読売ジャイアンツ(5位)
渡部雅也 ➜ 指名漏れ

【内野手】
紅林弘太郎 ➜ オリックスバファローズ(2位)
黒川史陽 ➜ 東北楽天ゴールデンイーグルス(2位)
石川昂弥 ➜ 中日ドラゴンズ(1位)
藤岡陸 ➜ 指名漏れ
森敬斗 ➜ 横浜DeNAベイスターズ(1位)

【外野手】
伊藤海斗 ➜ 読売ジャイアンツ(6位)
井上広大 ➜ 阪神タイガース(2位)
小濃塁 ➜ 指名漏れ
菊田拡和 ➜ 読売ジャイアンツ(3位)


◇  ◇  ◇


大学生

【投手】
杉山晃基 ➜ 東京ヤクルトスワローズ(3位)
橋本侑樹 ➜ 中日ドラゴンズ(2位)
森下暢仁 ➜ 広島東洋カープ(1位)
吉田大喜 ➜ 東京ヤクルトスワローズ(2位)

【捕手】
郡司裕也 ➜ 中日ドラゴンズ(4位)
佐藤都志也 ➜ 千葉ロッテマリーンズ(2位)
海野隆司 ➜ 福岡ソフトバンクホークス(2位)

【内野手】
勝俣翔貴 ➜ オリックスバファローズ(5位)
安本竜二 ➜ 指名漏れ
秦琢真 ➜ 指名漏れ
ラミレス・レンソ ➜ 指名漏れ

【外野手】
宇草孔基 ➜ 広島東洋カープ(2位)
蝦名達夫 ➜ 横浜DeNAベイスターズ(6位)
小野寺暖 ➜ 阪神タイガース(育成1位)
加藤雅樹 ➜ 指名漏れ
中村健人 ➜ 指名漏れ
火ノ浦明正 ➜ 指名漏れ
柳町達 ➜ 福岡ソフトバンクホークス(5位)
吉田開 ➜ 指名漏れ


* * * * *


 結論から入ると浪漫砲には厳しいドラフトでした。今年は投手層が厚いため野手、特に大学生の指名漏れが続くのではないかと予想していました。けれども現実は予想以上でしたね。石川昂弥選手は貴重な高校生野手の大砲候補。彼への指名が重複するのは当然の流れでしょう。渡部雅也選手と藤岡陸選手の指名漏れ、読売ジャイアンツによる伊藤海斗選手と菊田拡和選手の指名、福岡ソフトバンクホークスによる石塚綜一郎選手の育成指名。この辺は育成施設の充実した球団ならではの冒険といえそうです。同時に森敬斗選手の1位指名、紅林弘太郎選手の2位指名、井上広大選手の2位指名には限られた高校生野手を早い段階で確保しておきたいという意図がうかがえるようでもあります。意表を突かれることが多々ありましたね。とはいえ全体的に堅実な選び方だと思います。例外は阪神タイガースで、まるで北海道日本ハムファイターズと入れ替わったかのような浪漫溢れる選択に徹しました。何があったのでしょう。
 大学生の方は大変です。今回あげた投手・捕手は無難に指名されたものの内野手・外野手は指名漏れが連続。勝俣翔貴選手、柳町達選手といったリーグ通算100安打を達成した安打製造機でも5位指名と下位に滑り込むかたちになりました。秦琢真選手、火ノ浦明正選手は所属大学が2部リーグである点で評価を落とした感は否めず、安本竜二選手は4年目の春季リーグで5試合連続本塁打を記録するも過去3年間の実績はなく、秋季リーグでの不調と併せて減点されたものと推察します。ただ、上位指名もあり得ると思われたラミレス・レンソ選手、加藤雅樹選手、中村健人選手、吉田開選手の指名漏れは意外でした。吉田選手に関しては北東北大学野球の優秀選手賞に選出されましたし、富士大学出身選手を積極的に指名する埼玉西武ライオンズは放っておくまいと睨んでいたのですが。
 もっとも2020年のドラフトは大学生・高校生とも野手層が厚くなると予想されるので、それを見越して強打者の獲得を諦めた線も考えられます。高校野球は明治神宮野球大会と来年の選抜高校野球大会出場権をかけた秋季大会の最中ですが、将来有望な子が続々と名乗りをあげています。私のような素人の目にも入る注目株をプロのスカウトが無視するはずはありません。
 いずれにしても指名漏れした方々は無念でしょうね。勝負の世界なる陳腐な表現で済ませるのは心苦しいですが、ドラフトという狭き門を抜けるのは非常に難しいことだと実感します。ある人は大学へ。ある人は社会人へ。ある人は独立リーグへ。如何なる進路を選ぶにせよ、納得のいく人生を歩んでいただきたいものです。

 余談。この話は昨年の『ドラフト結果はどうなった 2018』でも書きましたが、私は選手優先主義であり、選手層次第で贔屓球団が変わります。大谷翔平選手を応援する内にロサンゼルス・エンゼルス(どうもエンゼルス表記の方がしっくりきますな)を応援するようになった人は多いと思います。この感覚をNPBにも持ち込んでいるわけです。私は生まれも育ちも神奈川県ですけれども、横浜DeNAベイスターズを贔屓するとは限りません。思い入れはあります。応援している選手もいます。ラミちゃんも好き。それでも筒香嘉智選手のMLB挑戦で大きな穴が生じた場合、選手のパフォーマンス次第では来季からセ・リーグの贔屓球団が中日ドラゴンズか東京ヤクルトスワローズに移り兼ねません。
 浮気性のミーハーを引きとめるのは至難の業。なので浪漫枠に入る5位指名の田部隼人、6位指名の蝦名達夫両選手には頑張って私の郷土愛を守っていただかなければなりません。蝦名選手は今年の一押し大学生野手だけに地元球団が指名してくれたのは嬉しいですね。けれどもこうした身勝手この上ない期待感を抱く時点で贔屓しているのは明白。結局愛郷の縄からは逃れられないのだなと書きながら眉間を摘む百句鳥でした。


この記事が参加している募集

コンテンツ会議

お読みいただき、ありがとうございます。 今後も小説を始め、さまざまな読みものを公開します。もしもお気に召したらサポートしてくださると大変助かります。サポートとはいわゆる投げ銭で、アカウントをお持ちでなくてもできます。