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夏の年末

恋人達が寄り添い合うクリスマスに
バイトに勤しみ
クリスマスが終わると「夏」を
求めて南に飛びました。
ひんやりとして
心身の冷えから人恋しくなる空気から一転、
この飛行機の扉をくぐった瞬間から
顔にべたっと貼り付く熱気。
「東南アジア、来たで~。」

僕の姉が住んでいたフィリピン、
マニラに住んでいた彼女を訪ね、
数日間、素敵なマンションで
だらだらさせてもらった後
姉の薦めもありボラカイ島に向かいました。
マニラからカリボ空港まで飛び
そこからバス、船と乗り継ぎ
ようやくボラカイ島に上陸。
もう着いたのは辺りが真っ暗になる
頃合いでした。
バイクタクシーのお兄さんに
予約していた安宿の名前を告げたのですが
辿り着いたのはどうみてもリゾートホテルの
ようなところ。
やっぱり予約されていないと言われたし
そもそも高くて泊まれないし
どうしよう。

ビーチで寝ようかなと思っていたら
先程のバイクのあんちゃんが安いアパートの
一室みたいなとこに連れていってくれて
「ここに泊まった方が外で寝るよりいい」
と言われて、疲れていたしそこで手を
打つことにしました。
しかし、去らないあんちゃん。
英語を話すのに何故か1つの言葉だけ
フィリピンの公用語「タガログ語」で
話していました。
「あなたをチュパ?したい」

なんとなーく
会ってからの言動で察知していたのですが
どうやらゲイみたい。
そしてチュパ(ご想像におまかせ)
したいみたい(笑)
「あ、ごめん僕ストレートだから
おやすみ~」
そう言って背を向ける私、
なんか同じベットで寝る彼。
結局律儀に、意見は聞いてくれるのか、
一緒のベットに寝ただけで
何事も起きなかったのですが
それでもぐっすり眠れた当時の自分の
神経の図太さに驚嘆です。

次の日の朝、あっさり彼は去っていき
ようやく目当ての
ホステルを探しだしてチェックイン
できました。
そこで目についた置き手紙。
どうやら昨晩泥棒が入ったらしく
色々なものを盗まれたゲストさんが、
気をつけてくださいという旨を書き綴り
部屋に残していたのでした。
こんなすれ違いってあるのですね。
不幸中の幸い。
昨晩宿に辿り着けてなくてよかった(笑)

まぁとられるものなど最初からほぼ
持っていない私は
気楽に散歩にでかけました。
ボラカイ島、全長5kmの細長く
小さな島です。
その美しいビーチが故に観光客は沢山、
リゾート地といった感じでした。

ローカルの人達はとてもフレンドリーで
フィリピン人の暖かい歓迎をうけました。

ある夜、宿の近くに溜まっている
バイクタクシーのお兄さん達と意気投合。
娼婦のお姉さんを紹介され意気投合。
なんか仲良くなって
「次の日も飲みにこい。」
と誘われたので
その次の日、大晦日の夜も
フラフラ~と外に出ていきました。

お兄さんらとワイワイ飲んだあとは
お姉さんらと一緒にビーチへ。
年越しの花火を観に行きました。
世界一周を果たして母の約束の元に
生きて日本に帰還し
旅の間で出逢ったプッシュが
岡山を時折訪れる旅に
共に自由を謳い、
海くんと歩いたお遍路で己を磨き
アフリカのボランティアで自然の中に
生きるもの達の姿を焼き付け
隙を見つけてはフラッと
風に吹かれて舞った一年。
有り難く尊き一年でした。

酔っていたのもあって1人の
フィリピン人のお姉さんと
手を繋いで眺めていた花火。
他の友人達が僕らを見つけた途端に
パッと二人とも手を離しました。

甘酸っぱい年明け。
なんやねん、この中坊みたいな感じ(笑)
そんなこんなで
2018年も沢山の冒険をするわけです。



ボラカイ島

Salamat po

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