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流れ星


お遍路を歩き終えて2ヶ月ほど
たった頃。
僕と海くんは「お礼参り」と称して
お遍路でお世話になった人達に
会いにいく旅を計画しました。
今度は歩きではなく車で(笑)

海の年季がはいった軽自動車に乗り込み
まずは後半にお世話になった
僕の旧友こうすけと3人でうどん。
やっぱり香川に来たら讃岐うどん。

そしてお遍路最終地点、
八十八番のお寺へ。 
実はこの「大窪寺」
紅葉の名所でもあるんです。
ちょうど見頃でした。
そこから訪れたのは徳島県。
お遍路初日にお接待していただいた
今はなき居酒屋「あいのり」へ。
相変わらずマスターは
僕たちを暖かく迎えてくれて
カウンターでお酒を飲む「師匠」も
顕在でした。
あぁ、あのとき
異常にたこ焼きが食べたい自分で良かった(笑)
愛も変わらず
あのときと同じ
居酒屋の座敷で寝かせてもらいました。

2日目
居酒屋近くの札所
11番の「藤井寺」をお参りして
「あいのり」のマスターあいはらさんに
徳島ラーメンを食べに連れていって
もらいました。
濃厚な豚骨醤油のスープに中華麺。
これが本場の徳島ラーメン。
徳島ラーメンのチェーン点でアルバイトを
していたのですが本場の濃さに仰天。
おいしかったけど朝から食べるのは
臭いも含めてなかなかヘビーでした。

そして海沿いにドライブしていきました。
藍染カフェで
遍路の時にスイカをご馳走してもらった
「In Between Bruce」に寄ってみたり。
やっぱり夜は
高知県中土佐町の
「黒潮本陣」の温泉。
ここがお遍路の最中行った温泉で
ベストでした。
歩いていた時と同じように
そこにある道の駅「なかとさ」で
車中泊を試みました。
眠るには惜しい、満天の星空。


なかとさ


 

二人とも眠るには入るころ
地元の友達と電話をしようと
一人車からでました。
バタンとドアを閉めて。
世界一周をしていた頃に
よく連絡をとりあっていた子。
アフリカへボランティアに行ってた時に
心配してメッセージをくれていた子。
プッシュと京都へ帰ったときに
一緒に紅葉のライトアップを観に行った子。
そして中学の時に僕が
好きだった子。

一度消えた火は
秋を彩る木々のように再び
燃え上がっていました。
伝えるんだ。伝えるんだ。
空を仰ぐと星は無数にあり
時々その隙間をキラッと光輝き
翔ていくものがありました。
「次流れたら言うぞ。次流れたら言うぞ。」
そうやっていくつの流れ星を
見送ったでしょう。
それでも最後は伝えました。
本当に好きな人に
好意を伝えるのは何故こんなに
勇気がいるのでしょうね。

返事は今はできない。と
保留にされました。
車に戻った僕を待っていたのは
目のギンギンにさえた海君。
ドアを閉める音が大きかった為に
起こしてしまい、事の顛末を話すと
脳までギンギンにさえわたってしまい
夜中の高知を男二人で
ドライブしました。
青春です(笑)
あの日
土佐西南大規模公園で見た星空は
忘れません。
例えでなく本当に「星が降っている」ように
見えましたから。

まぁこの夜中ドライブが後に
悲劇をうむんですけどね(笑)


↑香川で食べたおいしいうどん

↑本場徳島の徳島ラーメン


南無大師遍照金剛

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