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飛び立つ鳥は寄り添う凪

進んで行くのも、立ち止まるのも
全て其れ、自らの選択であるわけでして

23年が終わり、24年が始まった。
本当は年末辺りに書いていれば格好もついたのでしょうけど、
恥ずかしながら余裕が無く
今更書きたかったことをまとめています。

23年、個人的にもいろいろ動いた年でした。
1番の出来事は何と言っても
半年のうちにLiam GallagherとNoel Gallagherのライブを見たことでしょう。
このライブについてまとめて昨年を振り返ると
辛さと厳しさ、そして同時に優しさと希望に気づくわけです。

彼を待つあの時間の緊張と楽しみをどう表現したら。
でもあの灼熱地獄と動線の悪さはまだ許せない。

Liamさんは23年、日本のライブを全部見た
意地でもあの子を追いかけたのはここ最近で1番の自慢。
サマソニ確定の時点で宿と交通手段を確保して、
大阪東京と追いかけたあの数日間
(追いかけた、ということは別日の例のヘッドライナー捨ててますが、未だに1μも後悔がない。)
今の日本の真夏に開催するサマソニのことは一生許せそうにないけど
(リアムさんが意地でもコート脱がないこと知っているだろうにも関わらず、
真夏開催はリアムさんへの健康への配慮が足りないので、ファンとしては大変遺憾です。反省して。)
いつ思い出しても、リアムさんの存在全てが、
あの三日間の太陽を乱反射して
記憶から漏れ出る輝きに目が眩みそうになる。

初めての海外ライブ。
近い席ではないにも関わらずストレス無く楽しめたことに感動。
さすがロックの国、良く考えられた会場で日本に輸出してほしい。

そしてまるっと4ヶ月後、
ノエル兄貴をGlasgowで見た。
タイミングが合わなくてノエルの日本公演は見られず
来年のツアーに行こうと考えていたのだけど、
リアムさんを追いかけた今年、
ノエルを追いかけなきゃ失礼。
そんなわけで行ってきました
観光する余裕すらない弾丸Glasgow
そして私にとっては初めての海外のライブ
23年、リアムさんは3回見たけれど
私の人生で初めての海外ライブは一回しかないわけで、
そしてそれはノエル兄さんになったので、
これで2人への情熱のかけ具合はだいぶ均衡が保たれた、
と信じてます。
(何のバランスなのかはわからん。
自分の中で譲れないものってやつだろう。)

スケジュール的にも体力的にもだいぶ無理しての
Glasgowだったのだけれど、
それでもやっぱり、oasisというバンドの曲を
作り上げたのはノエルだから
全ての感謝を今年中に伝えに側に行きたかった、
そんな思いで飛んで見てきた
伝えると言っても、ただライブ行くだけだけど、
今のノエルを見ておきたくて。

ノエルとリアム
思い返すと全てが対照的で
しばらくoasisの再結成なんて願うことすら難しい
いや、今2人で同じステージに立って欲しい
2つの願いが入れ替わり立ち替わり
現れて消えて、忙しい

豊洲Pitからの開演前の空。
そうです。キャパ3000の会場で
23年のリアムさんを見た側の人間です。
これは自慢です。

リアムさんを見るのは5年ぶり。
あの頃から変わらないローゼズからの入場
登場曲にはみんな大好きFuckin’ in the Bushes
この流れが完璧で何回見ても痺れる格好良さ
そして彼はきっとみんなが喜ぶ姿を知っているからこその
いつもと変わらないあの大胆不遜ぶり
求められているものを自覚して
でも自分らしさは失わずに演じ切る
あの真っ直ぐさ
どうしたら彼の前に立てる生き方ができるのか
それは今年も追求していくテーマ

実はこれが初めてのイギリス。
全ての街並みが豪奢で圧倒された田舎者。
今度はマンチェスター行かなければ。

一方のノエルを見るのは4年ぶり
4年前はノエルを追いかけて名古屋から大阪に走ったのを思い出す
(追いかけるのが何かの愛情表現だと思っている節はある。)
4年前にノエルを初めて見た時は
なんて優しい人なんだろうと感動したのを覚えている
正直、最新作はあまり自分の中でピンと来ていなくて
どうしようと思いながら始まる彼のライブ
ステージの彼は4年前より
もっと大きい声に進化していて
その歌声だけで会場を包んでくれて
確かにアルバムはやっぱり前作の方が好きなんだけれど
アリーナに響いた彼の曲が
優しくのびて、舞い降りてくる
そんな曲が、最新作には溢れていて
彼がギターやバンドに頼らず
ライブに来てくれたファンをより
自分で励ますことを考えた末の楽曲
そんなことを考えていたら
気づいたら終焉の時間
最後は全てを観客に任せる我らがドンルク
ライブでのシンガロングは大好きだけれど
今回ばかりは、本当に初めて
シンガロングしたくない、ノエルの歌声を
今のみんなの兄貴のドンルクを
聞きたかった、
そんな不満を一つ抱えて外に出たGlasgowは
寒いのに、全然寒さは感じなくて
いつまでも変化し続けるノエルに
ついていく難しさと
ジャケットの下に吹き荒んでくる寒風に武者震いして帰る異国の夜

それにしても2人のライブは
登場シーンからoasis楽曲からの選曲まで対照的で

リアムさんon the stageって感じのオープニング
完璧にこの夏の主役を掻っ攫っていく。

リアムさんは前述の通り
登場シーンを磨きに磨いて
もうそれは最高
いつ見返してもリアムさんが出てくる前の
高揚を
感動を
煌めきを
あの夏の全てを思い出しては
浸りに耽る
彼はきっと、そんなファンを通してoasis時代に一緒に想いを馳せて
いつまでも夢の中を走らせてくれる
そんな予感で溢れた幸せの記憶

あっさり始まるノエル兄貴
弟さんとの差ですよ。これはこれで飾り気も何も無くて、
やっぱり兄貴もまたロックンロールスター。

一方のノエルと言うと
するっと登場してきて
それはあっという間で
ただ彼の名前がだんだん形を保ってきたと思ったら
はい〜、という感じでただ現れる。
インタビューとかではあんなに強気なこと言ってるけれど
ステージには、はいはい始まりましたね、もの好きな奴らだけど
集まったからにはちゃんとやるから、まあよろしく、
みたいな感じで
リアムさんの派手さとの登場シーンの熱量の差で風邪を引く。
(リアムさんの後に盛大に体調崩して寝込んでたのであんまり笑えない。リアムさんなので仕方ない。本物のロックンロールスターは刺激が強すぎる。)

oasisを守り続けるために
輝き続ける彼と
oasisを大切に思うからこそ
先に進むために進化し続ける彼

私はどちらも大好きで大切で
救われて、今があるから。
24年はもちろん、これからも
変わり続けて前に進んで行く彼と
大切に輝く記憶を磨き続けるあの子
あの想いを忘れずに生きているか
それだけは、そこだけは厳しく
自分に課し続けて居られるように

どうしようもない自分だから
それは自らが1番良く知っているから
そんなことを考えて決めながら
気づいたら暮れゆく
窓際を眺めて、今日をまた終えて
また登る陽を待つ

今年もどうぞよろしくお願いします

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