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深海

Linkin Park / Numb

どこに、今は何処に居るだろう
深海の底でまだ闘い続けているだろうか
その耳にこの声が届いているといいのだけれど

リンキン・パークを聴きながら
電車の窓を通して
流れていく景色を見送り
往復する電車に乗る
いつまで続くのか
卒業までの日を指折り数える毎日
隣にチェスターの叫びを携えて

もう直ぐ最寄駅に到着する
嫌だ嫌だ、まだ車輪を回らせていて
止まらないで、お願い
やめて、近づかないで
降りたくない
私はまだ電車に揺られて
先延ばしにしたい
また今日も立ち向かうなんて
いつまで続くの
電車で1人揺られている時間だけが
チェスターの叫びに浸る時間だけが
本当なのに
まだ降りられない
降りたくない
無情にも毎日扉が開く

叫びはどこにも届かないまま
誰にも、一番届かなければならない人にさえも
受け取られないまま

形を無くしていく
なくしてはいけないのに
なくさないとそこに立つことすら危うい私達
大事なものを押し殺して
ただそこに佇むだけで精一杯だった私達

深海へ落ちていく
形を無くしながら
泡に姿を変えさせられて
侵食されていく境界線

あなたは諦めて去ってしまった
誰かは、それを失敗だと、敗北だと表現するのかもしれない
でも、彼の闘争を、足掻きを
曲に込められて放たれた叫びは
無駄にはしない

私が受け継ぐ
彼が何を叫んでいるのか
何を伝えようとしたのか
曲を書いた彼でさえも
きっと解りはしていない
だから私が受け継ぐ
oasisと一緒に
彼の叫びは無いことにはさせない

それだけが、私にできる
唯一の彼への恩返しだから
諦めるわけにはいかない

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