《おもいででいっばいになったら》

　　　　　はしもと　みお
　　　　　　KISSA BOOKS

おはようございます！
わくわくグランマ☆
高知の元気印、こなちゃんです(^^)


絵本
　《おもいででいっぱいになったら》


「ある日、ぼくの家の木で、なにかがゆれていたんだ。ぼくは、すぐにかみさまだとおもった。」

猫のトムくん目線で、かみさまとのかけがえのない日々を綴った絵本。

トムくんと神様の優しさが
じわっと伝わり、今あること全てがありがたいなと感じました。
書かれている言葉の一つひとつがとても優しくて、泣きながら読みました。
今の私にとって、必要な言葉が詰まっていて、必然的に出会ったのかも…なんて思ってしまいました。

縦開きのめずらしい絵本。
見開きの神様の衣装が全部違っていて
それだけで凄い！って思うけど、風景の美しさや神様の表情、トムくん仕草にも癒されます。

この絵本を描いたはしもとみおさんが
15歳の時に阪神・淡路大震災にあい、夜明けと共に実家の楠のぶら下がって揺れていたミノムシを見て神様だと思った。数年後、猫のトムくんを保護。この絵本は猫と神様の姿をご自分の気持ちと重ね合わせ、その後の10年をつづった実話とのことです。

この絵本との出会いに感謝です✨

自分の中の想いを言葉にしなきゃ…と思うのですが、言葉を知らないからか、恥ずかしいからなのか、子どもの頃、自分の発した言葉をほぼほぼ否定されたからなのか、結婚して高知に来て、たくさんの方に助けていただいたことを新聞に投稿したいと言ったら「そんなことするんじゃない！」と言われたからか、表現することが苦手です。
自分のしたこと、言った事でなんとなく人が離れていったのではないかということが、何度もあったので、自分が何かを発信してもここにいる事、生きていることさえも否定されてしまうではないかと過剰に恐れてしまっていた。

ものすごく疲れる人生を歩んできたなぁ。
人の目を気にしすぎていた。人の言葉を恐れてばかりいて、長いこと本当の自分を抑えてきたというか自分のことを自分で否定してきた。
でももうそれも疲れたので一つの決断をした。
2年間所属していた場所から離れた。
そうなると自分自身がとても楽になり、心も身体も軽くなったように思えた。が、身体の重さは増していた…。

心が軽くなったら、いつもと同じ生活をしていても感じるものが変わってきました。風の温度や陽の温かさ、歩きながら町の匂いが変わってくること､違う目線で周りが見れるようになっていることなど、小さな変化を感じるようになりました。
そうなると今まで自分から声をかけてもなかなか会えなかった方々から連絡をもらい、会ってご飯を食べたり、今まで行ったことなかった場所へ行ったりと､まるで人生が180°変わったような感覚です。

全てを否定していたのは自分だったんだ！

フッとそう感じたのです。
そう、それが正解！
誰かが自分を否定しているのではなく、自分が自分を否定していた。今まで何度もそう言われてきていたけれど、そうじゃないと全部周りのせいにしてきていた。57歳というこの年齢で気づくなんてだいぶ遅いのだけど、今じゃなければ受け入れられなかったからなんだ、ということだ。

それを受け入れると入ってくるものが変わってきた。そして出会ったのがこの絵本である。

猫のトムとトムが神様だと思っているミノムシとの静かな時間の流れを描いた絵本から、私はそのままで、自分の感じたまま生きればいいんだよ！って教えてもらったような気がします。
いい加減勝手気儘に生きてきたのですが、どこかでその生き方を自分で認められていなかった。もっとこうした方がいいとか、ゆらゆらゆらゆらしていた57年。

自分がそれでいいならいいじゃん！

絵本とはつながらないかもしれないけれど、
とにかくこの絵本を読んで泣いたんです。
何がどこで泣けたのかわからないけど、絵本を読むたびに泣けるんです。
この絵本でいっぱい涙を流して今まで自分の中で抱え込んでいたものを全部溶かしてしまいなさい。って言われたような言われないような。
出会うべくして出会った絵本だったと思っています。

実は私、将来は絵本屋さんになろうかと密かに思っています。この絵本は秋田県の猫の絵本と雑貨を扱う『かぎしっぽ』さんというお店から購入しました。かぎしっぽさんのようなお店が夢ですか、自分のイメージでは娘が自宅でエステを開くことを目標にしています。そのかたわらに読み聞かせの絵本をおき、ママがエステしている間、私が子どもさんに読み聞かせをする。そのスペースに少し購入できる絵本を置く。それが今の私の小さな夢です。

娘と会うたびに2人でその夢を言葉にし、現実に向かって奮起させ､改めて自分に「じゃあどうしたらいいか？」と問いかけて今できる事を
､小さなことからひとつずつ実行していきます！