大森曹玄老師 十牛図②

かなり昔のNHKの教養番組「こころの時代 ―宗教・人生―」の中から、
禅僧・大森曹玄師をゲストに迎えて、禅の教えをあらわした「十牛図」という
10枚の絵で構成された宗教画の解説を伺った回の分割した2回目です。

 個人的に⓵の回で発された、
「(仏教の大学が)禅の研究機関になっては、禅の終わりです」という
切れ味鋭いお言葉も最高なのですが、
 ②の回には、もっと普遍的な「教えの本質」が潜んでおりました。

(個人的激アツPoint)←メチャ意訳してるけど
●「先生に会ってわかりましたが、今まで私が習っていたのは【剣術】であって【剣道】ではなかった。私に剣道を教えてください」
●聞き手「しかし先生。座禅をしなさいと言っても【座禅術】まで(の理解)で【座禅道】だと思われたりは……」
 大森師「あるでしょうね」←この時の「ニヤッ」がとてもよかった!
(あるだろうけど、やりもしない奴よりはよほどマシってことではあると思う)
●「生活の中にある」「常にある」ところまでくるのが、禅の最上
●わからない熟語、聞きなれない言葉を聞いたら、スキマのタイミングで「それってどんな漢字で書くんですか?」と聞ける聞き手は埼玉工業大学の副学長(当時)

 分割アップロードされた、最初の動画だけ見て「ほーん、いいこと言ってんな」とわかった気になって、
2回目以降を見ていない(実際動画②の再生数は、①の三分の一以下)人にこそ伝わってほしい内容があるので、
未見の人にはぜひ1時間半くらい時間の余裕があるときに、連続視聴していただきたいものです。
(実際①②ともに30分なんだけど、余裕をもってほしい気がしたので)

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