中西 功

2013年4月に無人古本屋を弟と共同制作し運営。2019年7月にバツヨンビルの地下一階…

中西 功

2013年4月に無人古本屋を弟と共同制作し運営。2019年7月にバツヨンビルの地下一階にブックマンションを開店。

最近の記事

2020年2月9日に出会った人(cotton john coffeeの店主さん)

いつもと違う公園に息子と一緒にいく途中、コーヒーの匂いがしたので、吸い寄せられるようにお店に入った。 お店に入ると笑顔の店主さんとお客さんが一人。コーヒーを頼むと「お出しするのに10分ぐらいかかるんですがいいですか?」と聞かれた。「かまいませんよー」と答えて過ごした10分がなんともいい時間になった。 それにしてもめっちゃいい笑顔。 「ここのお店、前に来たことがあるんですが、別の方が運営していましたよね?」と聞くと「僕、週に1度ここを借りているんです」と返ってきた。お店の

    • 2020年2月6日に出会った人(元シャポールージュの料理人)

      ブックマンションのお店番をしている時にシャポールージュ(旧バンビ)で料理人として働いていた佐藤さんが訪れてくれました。 「20年前、山形県の酒田市に住んでいたんですが、高校2年生の夏に家出をしたんです。東京に出てきて、高円寺の本屋さんで立ち読みをした雑誌にバンビが載ってて、素敵なお店だと思ってランチに来ました。お手頃なのに美味しくて、その時に『このお店で働けたらな』と思たんですよね。 その思いが1年経っても変わらなくて、高校3年生の夏に先生に頼んでバンビに電話をしてもらい

      • 本屋さんが増えていく仕組みを広めよう

        2013年4月に無人古本屋、2019年7月にブックマンションという本屋さんを作った。 無人本屋は、実店舗を借りて本棚を設置し、本棚に本を置き、支払いはカプセルステーションで行ってもらう。ブックマンションはみんなで本を持ち寄り販売、運営もみんなで行っていく。 よく「邪道だよね」と言われる。たしかに、一般的な本屋さんとは異なるので無理はない。ただ、2008年から2018年の10年間に約30%もの書店が減っているのに対して、「本屋さんどんどんつぶれているよね。大変なんだろうね」

        • 自分の価値観で値段を決める

          ブックマンションのお店番をしていると棚を借りてくれている方が本の入れ替えに来られた。 ブックマンションの取材記事 ↓ 売れる本がある一方で、もちろん売れない本もあり、「本の値段が高いんですかねぇ」とつぶやいていた。 思い入れが強い本はどうしても値段を高くつけるのだという。「いい本だし、次の人に旅立って欲しいんですが、安くして売りたいとも思わないんですよね」と言っていた。 本当にいい本だと思っていれば思っているほど、なかなか売りたいとも思わず、とは言え家の本棚に収まり切

        2020年2月9日に出会った人(cotton john coffeeの店主さん)

          そこに居るから分かること

          ブックマンションをオープンさせたのは2019年7月17日。それ以来、オープン日の9割方お店に立ち続けた。 ブックマンションの紹介記事(※noteの投稿ごとに取り上げていただいている記事を変えています) https://suumo.jp/journal/2019/07/17/165810/ ”みんなで持ち寄り、みんなで運営する本屋”を掲げてオープンしたお店ではあるので、お店番は希望された方にお願いしている。とはいえ、スタートしてみると忙しい方や会社員でなかなか時間がとれなそ

          そこに居るから分かること

          “あったらいいな”を形にする

          2013年に無人古本屋を弟との共同制作という形で作成し、運営を6年した今年、吉祥寺に新たに小さなビルを借りてブックマンションという本屋さんを開いた。 2つ続けて作ったお店が本屋さんなので「もともと本屋さんに勤められていたんですか?」と聞かれることもあるが、学生時代はバックパッカーでうろちょろしていてアルバイトもあまりしていなかったし、社会人ではIT企業の営業として取り組んでいて特に本屋さん勤務の経験はない。 始めに取り組んだ無人の古本屋さんを運営していて面白かったのでブッ

          “あったらいいな”を形にする