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粉奈丸ベスト3 遊び心編

粉奈丸がオールタイムベスト的に、22歳という浅い経験の中で感じたことを書き溜めたもの。


ベスト故事

1位 胡蝶の夢

いやいや、世界は世界じゃないかもしれない!と思うとかなり楽になった。知る頃にはそこそこ世界が嫌いだったから、蝶を見るたび、夢を見るたび救われた。世界が在って無いようなものなら、荘子ってかなり星野源的だと思う。

2位 矛盾

実際こういうことってよくあるし、初めて聞いた時に屁理屈ってカッコいいなと思った。もう捻じれてはいた。
「えぇでも笑 それって成立しませんよね笑」の底意地の悪さ、それを理解したうえで言葉になること、それが使われることが世の常なこと、かなり好きだ。

3位 蛇足

言葉の作られ方スゴない?
調子に乗って要らん事して、要らん事すな!って素晴らしさを認められなくなる。それを「蛇を描いたけど足を描き始めちゃった」の喩えで成立するようにするのって、めちゃめちゃオシャレだ。しかも割とわかりやすい。確かに蛇には足が要らないからだ。

それはそれとして、蛇足が好きだ。他人の要らんことをいっぱい聴きたい。

ベスト四字熟語

四字熟語とかことわざとか、言葉遊びの最初に通るよね~。

1位 唯我独尊

よく分からないから。調べてなおよくわからない。仏教にも詳しくない。
ただ、自分一人が尊いのは間違いない。
カッコいいし、うるさいのに、寂しい。人間が脳に直接のテレパシーを使うことはできないからだと思う。自分のことを尊ぶ気持ちをそれなりに人間に教えを説いた人間が言うなら別に変なことではないな、と思う。
そもそも自己愛は強いうえに自己肯定感が低い。他人にもこうであってほしいし、自分のことが尊いと思ってないと結構簡単に死ねそうなのだ。「奮い立たせる」ような言葉が好きなのかもしれない。

まあ知ったのは「唯我独尊ガイアール・オレドラゴン」なんですけどね。デュエマで難しい言葉や英単語のなんとなくの意味合いを覚えた人間だわ。

2位 四苦八苦

語からして悲しそうなのが良い。
でもかわいいからさ、四苦八苦って語呂自体。
キュートアグレッションを四苦八苦から感じざるを得ない。
目玉がバツマークで縫われたゾウがモチーフのぬいぐるみが見える。

何言ってるか分かんねえかもしれねえけどよ、これだから四苦八苦すんだわ。

3位 死屍累々

「いっぱい死んでてワロタ」なので。
不謹慎かもしれないけど、生きている人も「いっぱい生きててワロタ」と思う。四苦八苦もそうなんだけど、なんかせっかくの漢字4文字でここまで死体のことだけ言われると流石に面白くなってくる。

なんで悲しい顔しながらみんな電車に乗るのかわからないのに、死屍累々や四苦八苦って言葉が好きだと面白い気持ちで居られる気がする。

ベストボードゲーム

リプレイ回数で選んだ方がいい気もするが、そうなると「ワードバスケット」と「コヨーテ」になる。
あまりにも取り回しやすいから持っていくことが多いけど、取る場所と箱の大きさでプレイ回数が稼げないゲームってある。そのふたつも大好きだけどね。

1位 デクリプト

連想系、言葉遊びボードゲームのなかで一番の金字塔。オンライン可。

説明は省くから、言葉遊びが好きならやってみてほしい。ただプレイ中の世界が外から見ている人に伝播しないんだよな。

2位 すずめ雀

簡単に書くなら、索子のみの3~5人可能のミニマル麻雀。

麻雀から入らずコレをやった。雑談に向いていて、のんびり遊ぶのに向いている。僕はボードゲームは雑談するのにちょうどいいコミュニケーションツールだと思っている節があるから、もう一回!と思いたくなるのんびりとしたプレイ感が好き。
もちろん重いゲームのシステマチックな知的好奇心をくすぐる部分も好きなんだけど。

3位 コトバーテル

言葉遊び、語の雰囲気から単語を当てるゲーム。オンライン可。

得意だから、というのもあるんだけど。普段自分が感じている単語の近似の面白さみたいなのをみんなが一緒に感じているのが本当に好き。これの原案を出してブラッシュアップしたARAMAさんの言葉遊びへの執着は凄くて、そのまま仕事にしてしまったのも尊敬している。

好きじゃないと普通ここまでできない。
僕も言葉に執着しつつある。

ベストテキストユーモア

好きそうではあるけど、たぶん本当に好きな人よりは全然読んでいない。インターネットの副産物的に楽しんでいた。

1位 ミスタードーナツを救え

個人ブログがバズっている。かなりの衝撃だった。
ネットのテキストって個人でこんなに面白く書けるんだ、と思った。

感動して知り合いに宣伝しまくるものの、認知度もウケもそこそこ。
他人の全員にウケるのってなかなか難しいかもと思ったが、それでも自分にありえないくらい刺さったからこれでいいのだろう。他人全員にウケることができないことも、この記事で知ったかもしれない。

2位 突然かまくらを作ろう!

ARuFaさんの凄いところ、行動力や企画自体の「こうすればウケる」の着眼点をハズさない川村元気みたいないい意味のズル賢さにもある。
あるんだけど、真髄は細かに刺さるユーモアだと思う。

「こういう言い回しをしている友達が居たらちょっとずつ面白いと思う」が毎日更新されていたのだ。しかも僕の感動したこの記事がそこまで特別バズったでも話題になったでもなく、静かにただ淡々と毎日これとほぼ同じ質の日記だった。
凄くないか?いや、凄い。

ただただ楽しそうで、根底にウケたいが透けていても、だからこその面白さ。
「かまリスト(かまくらを作る人)」「パネル雪・サラ雪・ビチャ雪・サンドイッチ法」みたいな造語も、不思議と脳の変な部分を刺激してくる。それでいて「雪に少しずつ特色があって、それを使い分ける必要がある」という図画工作大好き人間特有のあるあるみたいなものがギリギリのラインで散りばめられている。

結末もわかりやすいウケの極致で〆ていて、元から見ていたARuFaの日記をどこで大好きになったかで言えばこの日だった気がする。

3位 「黄金」に近づけるゲーム

かなり最近だから真実味がないかもしれないけど、それくらいの衝撃だった。というか人生で感銘を受けるテキストベースのユーモアが3個もあること自体が他人にあまりない気もする。

去年のオモコロ杯の優秀賞の中でも、より普段から考えている特質な思考にフォーカスした人。ホントにいつもこうである人の、その頭の中。

それでいて、クイズ形式だとか、しっかりと外でそれを発見し大オチに使う行動力だとか。構成として綺麗だし、しっかり努力が滲んている。

淡々としているようで、言葉への固執の凄みとその人にとっての他人にどうにか伝わったユーモア。よくわからない話も、ここまで来ると美しい。
本来わからないような気がする哲学用語を理解した気になって面白がる時みたいな興奮が、この記事を読んだときにはあった。
それでいてまだまだこれからも面白くなる伸びしろを感じざるを得ない。
この人にしか見えていない世界を、この人は伝えることができる。逸材中の逸材。

その驚きを端的に書くなら、すげ、すげくね?になるのだ。

ベスト匿名ラジオ

1位 言葉の交互浴

この機転。ブログ記事を書くような人って、基本がお喋りで頭の中の言葉が止まらない必要があると思う。それを確認したような動画だった。

それでいて、誰もこの人らの企画に本当ならついていけないのだ。匿名ラジオって奇跡的な噛み合いだ。
二人組の高度な妄想遊びで、みなさんもやってみては!?の時にやれる人ってそんなにいない。それでいて完成系みたいな状態で動画になっているものだから、「なんかやってんな」と思われる。
この動画は流石にやってみては?とはなってない気がするけど。

2位 50の質問

「頭の引き出しのすぐ取り出せる場所にそれがあるのかよ」のユーモア。
ひとつひとつがジャブなのに、それがずっと全部面白い。言葉に詰まる時、どうにか面白いことを言おうとした時の言葉。

やってる面白さはジャブ・ユーモア・テキスト的なんだけど、確かにラジオの「返答が反射である」という説得力があった方がより面白い。

3位 心配性と豪快

見た目からは納得できないタイトルから、知っていくほど理解できるようになる2人の素の部分。ちょっとずつ中の仄暗さにも触れつつ、とんでもなく説得力のある言葉が吐かれ続ける。こういう回が匿名ラジオにあるのも、相当すごい魅力だと思う。

恐「こういう考え方になると思い悩むこともなくなる」
A「なくなるっていうか、面と向かうと壊れちゃうんじゃない?」
恐「そう」

ありがとう。ありがとう、いや、ありがとう。

粉奈丸、心の俳句。

ベストARuFaコンテンツ

一旦こう、テキスト以外で感動したものの感想を書き残しておきたいかも。言おうぜ!自覚しようぜ!好きコンテンツ!

1位 ニツマルミュージック

クリエイティブが溢れ出すぎ。カッコ悪い、ダサいと仮にされても、僕の童心センサーはどう考えてもカッコいいに極で振られている。
芸達者でありたい人って、とりあえずやってみている。そうしていつも始まっている事実が、どうにも胸を打つ。
ニツマルミュージックは、自分でダサいと思いつつでも、どう考えてもカッコいいだろうが!!!!!!!!!
ちなみにこの口笛の真似だけはできるようになった。


2位 キャベツキャベツ

ショート動画の先駆け、今は亡きVineで一番好きな動画。
めっちゃ面白いから見てwと知り合いに見せてみたものの、よくわからないwと言われてショックを受けたのが13歳の頃だったらしい。
白菜だから、面白いだろ。

3位 ハハノヒノハハヘ

最高のホームビデオ。これを生み出したこと自体の後悔がそれなりに有ってもおかしくはないのだけど……いや、ないか。再アップロードが5年前だし。

流石に面白可愛くだらな面白い。ネットユーモアはこれでこそとも思うが、こういう家族協力って今は出したら荒れるのかもしれない。

あんまり書くこと思いつかなかったゾーン

ベストことわざ
1位 風が吹けば桶屋が儲かる(本当にその通りで商売のヒットはたまたまだと思うから)
2位 犬も歩けば棒に当たる(意味わかんないのに主人公面だから)
3位 泣きっ面に蜂(しっかり的確なあるあるだから)

ベストひらがな
1位 あ(主人公で間違いないから)
2位 っ(ポップだから)
3位 を(アングラ感)

ベストカタカナ
1位 ミ(簡単すぎだから)
2位 ロ(四角なのにカタカナヅラしてるから)
3位 ノ(書く時気持ちいいから)

ベストアルファベット
1位 O(丸すぎるから)
2位 C(なんか一筋縄ではいかない賢さがありそうだから)
3位 J(たおやかだから)

ベスト漢字
1位 死(意味の割に字がポップすぎるから)
2位 飛(書き方が複雑でかっこいい)
3位 窓(顔に見せるCMを見てからずっと好き)

ベスト素材
1位 木材(いい匂いだから)
2位 プラスチック(便利だから)
3位 ポリエステル(なんだかんだ便利だから)

神は「便利たれ」と言った。プラスチックとポリエステルを作った。


こなまるでした。

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