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どうしても 伝えたかった

3月の終わり。
子どもたちの通う小学校で離任式がありました。

以前は保護者も自由に参加ができましたが、やはり今年も、子どもたちのみ参加の式になりました。

娘が通っていた6年間のうち、体育館の後ろの方から離任式の様子をわたしが眺めたのは、PTAの役員に関わっていた時期の2回。

関わりが深かった教頭先生の異動があった時と、子どもの担任の先生が異動されるのでお花を準備した時でした。

行く必要があったからその場に行き、式が終わり子どもたちが解散になった後に、異動になる先生たちにお礼を伝えて、言葉を交わし握手をしたりしました。
(子どもたちが作るお別れのアーチに保護者も参加をします。目を潤ませている子どもたちがたくさんいて、こちらもグッときます。)


今回の離任式も保護者は参加できないだろうなとは思っていましたが、何だか今までになく
"感謝を伝えたい"
という氣持ちが膨らんでいました。

担任の先生が異動をされる事は数回ありましたが、こんなにも感じたのは初めてでした。

・息子の担任の先生が、新卒3年目で初の異動だった事。
・娘が卒業をしたタイミングであること。

この2つの事がきっと、大きな理由ではありましたが。
さまざまな、わたしからでは全く見えない様な事も含めればきっと数えきれないほどのイレギュラーに対応し、子どもたちを護ることを優先させて過ごしてこられた先生方に、

"ありがとうございました"

と伝えたいなと思いました。

わたしはワクチンの事に詳しいわけではなく、両方から聞こえてくることのそのどちらかに賛同する、ということが無いままに今に至っています。

結果、夫は仕事上必要だったので早期に接種を受け入れ、それに続いて、わたしも氣持ちは整理できないままでしたが接種をしてきました。

ただ、子どもへの接種はためらいがあり、わが家では接種をしていません。
夫とも何度も話し合いをして、罹患した際のリスクと、ワクチン接種後の後遺症のリスクについて調べる事もしました。
でもどうしても、わたしの氣持ちがついていかずに、結局は夫に理解をしてもらい、子どもたちの接種は今のところせずに様子を見ている状態です。

でも、学校の先生たちや、保育園幼稚園の先生、医療従事者の方たちは、ワクチン接種後の後遺症の話がどんなに耳に入ったとしても、拒否をするという選択肢はなく、それを受け入れて、そして、それまでと変わらない仕事を続けてきてくださった。
それは、どんなに若い方であっても。

"何十年後かに後遺症が出るかもしれない"…なんて言葉は全くの杞憂であってほしいと、強く思います。

離任式の前日、息子と娘の担任の先生宛てに、お手紙を書きました。

子どもたちに渡してくれるよう頼んで、子どもたちもそれぞれに担任の先生や、離任される昨年度担任だった先生にお手紙を書いていました。

わたしが預けた、息子の担任の先生へのお手紙には、

この1年間、子どもたちを育み、励まし、導いて下さったことへの感謝。
明るくて誠実な先生の事を、息子はとても信頼していた事。
そのお蔭で、安心して学校生活を過ごせた事。
先生のご両親にも感謝をしています。という事。

そんなことを書きました。

自分で読み返しても、浅くて拙い文章でしたが。
伝えたいと感じたことを言葉に出来たことは、自己満足ながらもちょっと嬉しく思いました。

帰宅した子どもたちに、
"お手紙渡せた?"
と聞くと、
"うん、渡せたよー!"
との返事。

"よかった、忘れずに渡してくれてありがとう。"

いつもよりテンション高めの娘の口からどんどん出てくるその日の学校の様子を聞きながら、子どもたちと一緒にお昼ご飯を食べました。

ちょうど食べ終わった頃、自宅の電話が鳴り、
それは息子の担任の先生からでした。


息子は学校で結構元氣のいい男の子たちと氣が合うようで(=息子も元氣いいみたいです)、運動場で遊んでいてケガをしたり(毎日全力過ぎる…)、友だち同士で喧嘩になったのを止めに入ってケガをすることもあったりして。
1年の間に数回、先生から電話をもらったことがありました。

その度に、先生は丁寧に事情を説明してくれて、息子の性格を踏まえた上で心情を読みとることをしてくれました。

それぞれの子どもたちの成長を、真剣に考えてくださっている事が電話の度に伝わってきて。
こんな言い方をしたらよくないのかもしれませんが、こんなに熱心に向き合ってくれる担任の先生で息子はしあわせだな と感じていました。


受話器からは、いつも通りに軽やかな明るい、先生の声が聞こえました。

先生が、"お手紙がとても嬉しかったです"と言ってくれたので…
わたしはちょっとアワアワしてしまいました。
(私は結構なスローペースで、その場で臨機応変に対応する事がヘタクソなのです👀💦
基本、アワアワしてたり、やたら謙遜しまくってしまう妙な傾向があります😂)
でも、その辺りがなるべくダダ漏れにならないようにと平常心を心掛けながら、先生と少しの間話ができました。

先生から、

「春の保護者面談の時、アキくんのお母さんから言ってもらったひと言がずっと頭にあって。
それを何回も思い出しながら、この1年間をなんとかやってこられた氣がしています。」

と言葉をもらいました。

その面談の時、わたしが先生に話したのはアキ(息子)が家で言っていた言葉でした。

「先生は悪いことは悪いってはっきり言ってくれる。女子だからって甘くしたりもしないし、人によって態度が変わったりしないから、そういうところが1番先生の事を好きなところ。」

"おいおい、どの立場で言ってるんだ⁈って話なんですが…😂🙏" と付け加えつつ、、。
でも、息子のその言葉は何だか先生に伝えてもいいような氣がして、ポロッと口から出ていました。

先生はその時に、

「うわ〜。。子どもたちはやっぱりよく見ていますよね。
実は、優しいって思われるのも本当に善し悪しなので。
子どもたち自身の良いところをたくさん伸ばしてほしい反面、好き勝手になってしまうのはやっぱり違うと思うので、その加減が難しいなと感じているんですよね。」

と言われていたのを覚えています。

先生はもともと、小柄でとってもかわいらしい雰囲氣ですが、学校でお会いする時にはいつも背中がピンっと伸びて、凛とされているのが印象的でした。

「先生が怒る時は、顔を真っ赤にして怒るんよ。」

と、息子に聞いた時は、
先生、頑張ってくださっているんだなぁ…。
そんな感覚を覚えていました。


5分ほどの電話でしたが、どちらが先だったのか、、電話を切るときには2人で涙声になっていました。

「この子たちが本当にとてもかわいくて、だいすきだったんです。次の学校でこんなにいい出会いってないかもしれないなって、正直いまはまだそんな氣持ちです。」

そんな言葉をくれた先生。
きっと、保護者であるわたしへの配慮だよなぁ🥲🙏

でも、先生の誠実な面を今までに何度も見ることがあったからちょっとだけ、
"先生、ほんとうにそんな風に思ってくれているんじゃないかな"
って思っているんです、わたし^^

先生が新しい学校でも、たくさんのいい出会いに恵まれますように✨

"先生"というお仕事を選ばれた先生が、これからもご自身ならではの魅力を発揮していかれますように✨


後から息子に、
"先生とお母さん、ちょっと泣いてしまった"
と伝えると、

「…先生、せっかく他の先生が泣いてても泣かないようにぎりぎり耐えてる感じだったのに。
クラスでも女子は全員くらい泣いてたけど、先生堪えてたよ。
お母さん、台無しにしたんじゃない?てか、泣きすぎでしょ。」

…いや、そんなにまでではないから。大丈夫と思う。。
感動の余韻はしずかに消えていったけど、何はともあれ、

先生、ありがとうございました🌸✨



*cakecakeさんのイラストをお借りしました。
ありがとうございました😊

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