見出し画像

HKK入院日記 5日目 手術前日

ここまでの内容
→38歳(男)がニセコのスキー場にてスノボ中、立木に衝突
→左骨盤を骨折
→入院(札幌徳洲会病院)
骨盤骨折した男の入院日記です。

Day5 2019.3.3(日)手術前日

7:10 起床
よく眠れた。3:00〜6:00などは通して眠れました。

7:45 朝の痛み止め内服
今日の昼担当看護師はK本さん(2回目)

9:00 歯磨き

10:00頃
昨夜飲んだ下剤の影響か、またしてもお通じが来ました。
この日は午前中にシャワーの予定があったので、シャワーの前にしてしまいたい。もうオムツを着用しているので尿だけ尿瓶に出したらあとは踏ん張るだけです。
しかしやはり寝たまま、服を着たままではなかなか出ない。どうにかこうにか腹筋に力をこめて踏ん張ります。
格闘すること10数分、なんとかいたすことに成功!したのですが、その時にセットで出た尿については尿瓶ではなく一緒にオムツの中にすることになりました。しかしその量が多過ぎて、オムツから尿が溢れるという事態に...😂

これは焦りましたが、もう止められない。服を越えてシーツに沁みていくのが分かりました。恥ずかしさと情けなさと申し訳なさと...。

K本さんとヘルプでついた男性看護師のA部さんが嫌な顔一つ見せず、背中からお尻を拭いてくれました。

K本さん「じゃあこのままシャワー行きましょう!」

ということで、流れとしては理想的な流れでシャワーへ。またベッドのままシャワー室へ移動します。痛みをこらえてベッドからシャワー用のベッドへ移動します。

痛みを発生する姿勢を必死に看護師さんに伝えて、暖かいお湯で体を洗ってもらいました。手術前に体をキレイにしておくためでもあります。

その間にシーツもキレイなものに取り替えてくれました。
本当に、看護師さんは凄い。部屋に落ちてる紙くずを拾うくらいのナチュラルさで排泄の処理を手伝ってくれます。いつも笑顔です。

11:00
そうこうしてると、妻🐼が来てくれました。体を楽な位置でキープするためにクッションを買ってきてくれました。

これを腰の下に敷いていました。超楽。
最初に運ばれた病院の名前をとって「くっちゃん(倶知安)」と名付けました。

12:00 昼食、痛み止め内服
昼食を妻🐼のサポートで食べさせてもらいます。妻🐼はいつも食べさせた後に病院に併設されたレストランで食べていました。そのレストランの様子を教えてくれました。今日はこんな人がいたよ。こんなメニューだったよ。私はうどんを食べたよ。妻🐼はうどんが超好きです。

14:30
下肢エコー検査。ゼリーみたいなのを体に塗って、バーコードリーダーみたいな器具を当てながら血栓(血の塊)ができていないかを確認します。足を動かしていないと血の流れが滞り、血が固まってしまうのです。その血の塊が心臓などに流れてしまうと大変です。

入院中はとにかく動かせない足をいろんな方法で動かしてもらいました。

一旦落ち着いて、のんびりと過ごします。とはいっても保険のことや、治療費のことや、仕事のことや、いろんな予定の再設定のことや、考えなければならない問題は山積みでした。頭がパンクしそうでしたが、とにかく手術次第です。

手術がうまくいくか、長引くか。場合によっては二回行うことも説明されました。1回目に前から切開して施術、2回目に背中(お尻)から切開して施術。という方法をとる可能性があることも伝えられました。

1回と2回じゃ入院期間も大きく変わってきます。手術がうまくいったとしても4週間は入院する必要があると告げられていたので、それがもっと延びてしまうとさらに様々な調整が困難になってしまいます。

なんとか全てがうまくいくように祈る想いでした。

16:30
「koni氏さーん、体重計りましょうねー」

と看護師さんが6人くらい部屋に入ってきました。ベッドの横に体重を測る器具を持ってきました。動けない患者の体重はマグロを計量するような吊り下げ式の体重計で計るのです。

また移動です。
体重計用の柔らかいビニールシートのような布の上に移動して、釣り上げられます。

このなんだかSTAR WARSに出て来そうなヤツが体重計です。で、こう。

水揚げ。

17:00 今夜の夜間担当は超優しい雰囲気の若い男性看護師H川さん。実際めちゃくちゃ気がきく超優しい看護師さんでした。

17:45 痛み止め内服

18:00 BDさん来院。手術前に和ませてもらえました。

18:20 この日の夕飯は手術前にめでたいチラシ寿司と桜餅でした。そうか、桃の節句でしたね。

19:00頃かな
改めて手術の説明を受けます。オペ室の看護師さんが病室まで来てくれまひた。オペ室の看護師さんはキリッとしてましたね。ピシーッ!としてます。来てる服もピンクだったし。
淡々と、事前に患者の了承を得るような雰囲気ですね。

20:00 妻🐼がホテルに帰ってから少し経ってもう1人の担当医U田先生が病室に来てくれました。

U田先生は主治医のO田先生と同年代か少し下くらい。180cm以上ありそうな背の高さ。体格も良くて大きい。週末はいないと聞いていたので、手術前日にお会いできて嬉しかったです。

U田先生「大変でしたねー。骨盤は、じっくりと付き合っていく必要があります。長くて10年かけて完治するかという骨折です

わし「じゅ、10年...」

U田先生「ご自宅は中野ですか?通院しやすい東京の病院のことも含めて考えていきましょう」

わし「よろしくお願いします」

U田先生「明日は5時間から6時間はかかる大きい手術になるので今夜はよく休んでくださいね」

わし「はい!」

改めて、怪我の大きさを思い知らされました。老後のことも不安になってきます。もし後遺症などが残ったら...。まともに歩けなかったら...。ずーっと痛みと付き合っていくことになったら...。もし将来子供ができて、なにもできない父親になって妻🐼に子育ての負担を大きくかけることになってしまったら...。

ネガティブな気持ちがドドドドドドと襲ってきます。

体が弱っていると、精神も弱ってきますね。

でもまずは、できる限り治すこと。
気持ちをなんとか切り替えます。
そのためにできることを全てやろう。
自分1人だけでなく家族のことを考えると勇気と力が湧いてくるようでした。

そんな強い気持ちを持って、明日の手術に臨もう。
そう考えてその日は22:00頃に就寝しました。

明日は昼頃から手術予定です。

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?