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言葉を超えていけ。

このGWの連休は、茨城へのサーフィン旅行以外に特に予定を入れておらず、大体家に篭って本を読んだりYoutubeを観たりしている。

暇な時にYoutubeで良く観ているのが、アメリカのオーディション番組。昔からなぜか猛烈に好きで、すぐに脆い涙腺を刺激されてしまう。

↓のGrace VanderWallさんの動画なんて、もうほぼ親族の気持ちで観ているので、がんばれ!がんばれ!という気持ち→涙ぐむというのを何回観てもしてしまう。

なんでオーディション番組ってこんなに感動するのかなあ、ということを長く考えているなかで、圧倒的な才能、インサイドストーリーなども要因と考えられるけど、一番は審査員たちの「顔」なんじゃないかと思った。

冒頭、審査員はムスッとした顔をして、パフォーマンス前の壇上のチャレンジャーたちに厳しい質問を浴びせる。

歌が始まり圧倒的なパフォーマンスを目にすると、口をポカーンと開き信じられないという顔。パフォーマンス終了後は、一転してとても表情豊かに最上級の褒め言葉を浴びせる。コロコロ変わる、一流の「顔芸」を見ているようだ。

その時、視聴者の立場から番組を観ていて、審査員が具体的にどんな言葉を話していたか、結構覚えていないものだ。

それよりもなんかすごい顔だったな、あれで感情揺さぶられたなという感覚の方が強かったりする。それくらい、言葉より表情の方が力を持っている。

これを自分の仕事である漫画や小説の宣伝に当てはめて考えてみても、人から作品を勧められる時、内容についての具体的なお勧めの言葉よりも、表情や喋り方などでその人の感情が動いていることを感じ、本を読んでみようと思うことが僕は良くある。

逆に書評などを読んでいて、とっつきにくそうだなあと思っていた本が読んでみると普通にめちゃくちゃ面白くて、お勧めの言葉が邪魔をしてしまうなあとふと感じたりもする。時と場合によっては、まとまった綺麗な言葉より思いっきり感情が乗ったまとまっていない言葉の方が人を動かす力があるのだ。

人の怒りの感情は6秒しかもたないので、イラっとすることがあれば6秒我慢しなさい、という教えをどこかで読んだことがある。同様に感動の最高潮も6秒くらいなのでは?と思っているので、いかに読んで6秒以内に感想を発してもらうかを設計することが、プロモーションを考えるうえで大切なのではないかと思った。

そういう意味でも読書会はいいんだろうし、電子書籍の巻末からすぐ感想をツイートできるようにするのもいいのかもしれない。

「言葉を超えていく」ということを意識しながら色々考えてみたい。

たくさん休んで少し不安になってきたので、リハビリがてら仕事に近い話を書いてみましたが、まだ休みが続くので、引き続きのんびりしようと思います。

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