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禅とZENそして三昧


禅・瞑想・マインドフルネス

禅は禅宗といわれる仏教の宗派(曹洞宗・臨済宗など)で行われる基本的な修行形態です。

近年は欧米でも注目され、ZENは瞑想やマインドフルネスと重なる概念を表す言葉として認識され、宗教を排した形で実践する人が増えてきているようです。
アメリカでは、ZENを社員プログラムに取り入れている巨大IT企業があるとのこと。しかし、ZENといっても採用されているのは手法のみ。仏教教育が行われているわけではありません。このZENを行うと、想像力や生産性の向上や、離職率の減少といった目に見える効果が現れるそうです。

この例に限らず、欧米でのZENは、仏教色を排した形で、実用的な効果のみを求めるもので、本来の禅からはかけ離れたもののようです。

本記事では、仏教的文脈で語られる本来の禅はどのようなものであるかについて私なりに考察し、最終的には、仏教の枠組みをも超えうる本質を提示することを目指したいと思います。

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