konnie

イラストや長編のアニメが好きです。少し長めの感想文だったり、思ったことを書いておく場と…

konnie

イラストや長編のアニメが好きです。少し長めの感想文だったり、思ったことを書いておく場として。

最近の記事

私たちと『ジョゼと虎と魚たち』/感想

注:アニメ版以外にも原作や実写版に対する言及があります。 2020年12月25日に公開したアニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』(以下、アニメ版を『ジョゼ』)を見た。映像は美麗で、物語も純恋愛ものとして仕上がっていてとても良かった。 「ジョゼと虎と魚たち」という名前を冠した作品はこれで三作品目。田辺聖子さんが著した『ジョゼと虎と魚たち(以下、原作)』(1985,角川文庫)収録の同名の短編が原作で、さらにそれをもとにした犬童一心監督等による実写版(2003)がある。どの作品も車い

    • 「好き」を発見・理解するために絵を描く

      こんにちは、konnieです。趣味でイラストを描いています。 私が絵を描く理由の一つに、自分の「好き」を「見つけたい・確かめたいから」という目的があります(と思っています)。 絵を描く理由には、「描く行為自体が好き」とか、「紙があったら落書きをしてしまう」とか、そういったことをよく聞きますが、どうやら自分はそれにあてはまらないようです。 そんな自分が「何故、絵を描くのか」というのは不思議で気になる疑問です。そう思った時に、最近よく落ち着くポイントが二つあります。 ・頭

      • 嫌悪感が浮き彫りにするメッセージー帆高と須賀という二人の男ー/『天気の子』の感想

        注:ネタバレがあります 「アレっ?」と思ったのが見終わった率直な感想だ。 帆高に共感はしづらく、猪突猛進に走っていく彼の姿に置いて行かれている。世界中(日本中、東京中)、全ての人に影響を与えてしまうような、「天気」という大きな存在と繋がる陽菜と、そんな彼女を自分のために引きずり下ろしてしまう帆高。けれど、その選択によって、東京(日本、世界)はずっと雨が降ったままになり、東京が沈んでしまう、東京を沈めてしまう―。 そこで終わりかと思った。そして、少しばかりそこで終わってほ

        • ネット絵学は、面白い。-『ネット絵学(2018)』の感想

          はじめにこんにちは、konnieと申します。この記事は「ネット絵学2018」の感想を書いています。 2018年5月5日に開催されたコミティア124にて、虎硬(とらこと読む)さん企画による「ネット絵学2018」(以下ネット絵学2)と題したイラスト評論本が発行されました。実はご存知の方もいらっしゃると思いますが、2012年に「ネット絵学」(以下ネット絵学1)として第一弾となる本が発行され、今回の御本はその第二弾にあたります。 ネット絵学は、ジャンルとしてはインターネットイラス

        私たちと『ジョゼと虎と魚たち』/感想

        • 「好き」を発見・理解するために絵を描く

        • 嫌悪感が浮き彫りにするメッセージー帆高と須賀という二人の男ー/『天気の子』の感想

        • ネット絵学は、面白い。-『ネット絵学(2018)』の感想