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VR演劇に可能性を感じていること

ここ2ヶ月、週1のスローペースではあるけれど、学生時代の演劇サークル仲間の何人かとVR空間上で演劇の稽古をしている。

最初はVRで演劇をやってみるというのはイロモノのアイデアかなと思いながら始めてみたけど、2ヶ月続けてみてちゃんとここに可能性があるのではないかと思えた。


コロナの中でリモート演劇を作っている人も感じていると思うけど、演出的な制約を受ける代わりに、自宅で稽古ができて上演までできる手軽さがある。コロナ関係なく、都心部で移動をして仕事の時間を調整して稽古を続けるのはかなりしんどい。それが習慣になっていた人はそう感じにくいかもしれないけど……。


コロナうんぬん以前に、僕らは住んでる地域が新潟群馬東京とバラバラだし、仕事内容も仕事量も働き方もバラつきがある。とりあえず土日の日中は、必ずではないけれど安定して予定が合わせることができるためこの活動を継続できている。

僕らは普通の演劇やるぞ!ってなることがかなり難しい。定期的に会うとしたらその度に稽古時間以上の移動時間をかけて会う必要があるし、それが土日の日中だと休みが一日潰れる。普段普通に働いているのでこれだと継続的に活動できないだろう。

とにかくコンスタントに自宅にいながら集合できることの恩恵がとても大きい。みんなおじさんになりかけた年齢だし、実際に会うとしたら1回で力尽きていたと思う。


ただもちろん演出上の制約は大きいと思う。そこを少しでも埋められるとしたらVRではないだろうか。もちろん現実空間の情報量には足元にも及ばない。あくまでもWEBカメラ越しよりはマシくらいではあるけれど。

若手の演劇人たちにとって、劇場を借りるのが相対的に難しくなってきた時に劇場からカフェやオルタナティブスペースを選んで公演する人たちが出てきた。

その時も演出上の制約と天秤にかけて実利が選ばれたんだと思う。そしてそのうちに場所を活かした演出が確立していったんだと思う。

VRもそうはならないだろうか。というよりは今自分たちが取り組んでいるのはVR空間を演劇でどう扱っていくかということなので、そういう風にしていくぞ。

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