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オクトーバースカイ10/12夜

物語はスプートニク1号について、
授業で担任の先生に教えてもらった
主人公ホーマーが3人の仲間と母親と
担任の先生に助けられ、
父親と喧嘩しながらもロケットを作り上げる話。
体育会系で推薦がもらえるような兄ばかり
贔屓して、スポーツも勉強も
それほどできる方ではない弟が頑張ろうとすると
馬鹿にされ、怒られる、というのが
すごくリアルだと思った。
また、なにかを成し遂げられる人は
やっぱりその人を信じてくれる大人が
近くにいるのだな、とも。
全体的に地味な話ではあるけれど、
フレッシュな俳優に触れ、
確かな実力のある俳優の姿を同時に見られる
という意味で見に行く価値はあるのではないか
と個人的には思う。

キャストの感想。

全体的には学生役の人たちはいかにも若くて
青春を感じたし、
炭鉱夫や親は渋い感じで声量も高く、
かっこよかった。その対比がいいと思った。
オープニングの炭坑夫の歌は圧巻。

主演の甲斐翔真は歌の音域が合っているのか、
まだ伸びしろは感じながらも、いい歌だった。
主人公が本人と似たタイプだからなのか、
微妙に足がついていないし、
意志は少し弱いけど一生懸命な人柄が
よく表現されていた。

阿部顕嵐は見た目はいかついけどなんとなく
一番普通の人だな、という感じの役だった。
緩衝材的な感じと言うべきか。
歌もちゃんと伸びていたし、よかった。

井澤巧麻は本当に感情の起伏が
意味わからない感じがよく出ていた。
ああいうのがいる方が空気は
リセットできるんだろうな、と。
歌も特に気になるところはなかった。

那由他は真面目な陰キャくんが
あまりにも似合ってて可愛かった。
喜んでる阿部顕嵐に振り回されたり、
はしゃいでて連れてかれたり、
ところどころの動きが可愛い。
流石、アミューズで可愛い子誰?って聞いて、
名前が出たから、他の人たちに評判を聞いたら
口を揃えて可愛いと言われただけはある。
阿部顕嵐にぷっちょを貢がれるだけはある。

ヒロインのれのちゃんは可愛いし、
歌もいいんだけど、時々音が外れてて、
気になった。音域が狭いのかな?
役柄的にはちゃんと男の夢を後押ししてくれる
女の子でいいな、と思った。

父親の栗原さんは声量すごいし、
頑固で頭が固い親父っぷりが素晴らしかった。
自分の親があれは嫌だけどかっこよかった。
確かに、あの人はこの作品に必要だわ。
あと、自分自身がまんま親の反対を押し切って
四季入った人らしいから
実感が湧きやすかったのかな?と勝手に思った。

母親の朴璐美さんはあんまりミュージカル経験は
ないと言っていたけれど、圧倒的声量の歌で
めちゃくちゃかっこよかった。
私は怪我をした父親に代わって働く息子に対して
誇りに思うとのたまった旦那に対し、
「こんなタイミングで言ってほしくはなかった。
怪我をしてなければあなたの首を絞めていた
(ニュアンス)」というセリフが好き。
しっかり息子の見方について場合によっては
旦那を捨てるという選択肢を持てるのが
すごくいいと思った。

兄のるいるいはエリートアメフト選手で、
一体筋肉ムキムキのごつい姿で
まんまできる役ってなんだろうと思っていたのが解決して納得した。

先生のねねさんも歌が上手いのは前提として、
常に主人公になんらかのきっかけを
与え続ける人間として美しく、
かっこいい姿を見せてくれたのが素敵だった。

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