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【基礎編】エドガー・ケイシーの占星学① 星座のズレ、転生間惑星滞在、惑星の波動

 エドガー・ケイシーの占星学についてのスピリチュアルのネタ。

関連マガジン:


エドガー・ケイシーについての説明は省略。

とにかく、、、、
スピ系では古典的なものとなりましたが、エドガー・ケイシーという人物が知られていて、信奉者によってサイキックの人であるとされていて、「透視リーディング」をやっていて、その透視リーディングに占星学についての言及があると言うことです。

今回はそのエドガー・ケイシーの占星学についてのnoteです。
主に占星学についてのエドガー・ケイシーの透視リーディング集みたいなものです。


長文になったので、4つに分けます。




引用・参考文献 ※


※1  マーガレット・H・ガモン『魂の占星術』 岡本祥子 訳 林陽 監修、たま出版 1990


※2  ジュリエット・ブルック・バラード『エドガー・ケイシー/大宇宙の神秘』 林陽 訳、中央アート出版社 1989


※3  光田秀『改訂版 眠れる予言者 エドガー・ケイシー』総合法令出版 2015


結論 ―― 再現不可能

 さて結論を。

 まず、エドガー・ケイシーの占星学は、エドガー・ケイシーさん本人じゃないと再現不可能だと思いました。 ┐(´д`)┌ 以上。

このことは特に、引用・参考文献の『魂の占星術』を読むと分かります。

伝統的な占星学のホロスコープには発見できないような、解釈やアスペクト(惑星の位置関係)などに言及されていて、今日のエドガー・ケイシーの研究者でも何が何だか分からないようです。

エドガー・ケイシーの研究者の中にはインド占星学(ジョーティッシュ)が、ケイシーの透視リーディングにある占星学に近いのではないかという見解があるようです。
しかし、私が引用・参考文献を読んだ印象では、インド占星学ともかなり違うと感じました。


 他にケイシーのリーディング占星学についての特徴として感じたことは、、、

・明確に運命論は否定されている。

・人間の意志、行為、努力が尊重されている。

・惑星が重視され、サインハウスはそれほど重視されていない。
特にハウスについてきちんと説明する透視リーディングは、引用参考文献の中には見当たらなかった。

太陽星座(サン・サイン)、月星座(ムーン・サイン)、上昇宮(アセンダント)もどうやら重視されていないようだ。

・伝統的な占星術における「トランジット」「プログレス」「ダシャー」のような、将来的な惑星の位置関係などによる影響についての言及はある。

・歳差によるズレを考慮していると思われる透視リーディングはあるが、詳しくは分からない。

・引用参考文献にはラーフ/ドラゴンヘッドとケートゥ/ドラゴンテイルについての言及は見当たらなかった。
(ケイシーの透視リーディングにはあるけど、参考文献では触れられなかったのかもしれない)


 以下はケイシーの占星学に関する透視リーディングの紹介。

5757-1や254-22というのは、「リーディング番号」です。
5757-1なら、5757番の個人またはグループに与えられた1番目のリーディングということのようです。

またリーディングにある「実体」というのは、主にリーディングの依頼者、該当する人物などを指しているようです。


占星学とは

占星学とは何かについてのエドガー・ケイシーの透視リーディング。

透視リーディングによると、占星学は意味のあるもののようです。

“……太陽のまわりを地球やその仲間の惑星が回っている。こうした事実と、それが人間の生活に及ぼす作用に関する知識の始めのものが、今のような観測機器を持たぬ古代の人々によって考えられ、展開され、解釈されたのである。” 5757-1 ※1 p.54  


「ホロスコープ・リーディングとは何か?」との質問に対するリーディングの回答↓

“自由意志を度外視した上で、人がこれまで通過してきた地上での過去生を度外視した上で、人の行為を支配する惑星群と関わる惑星とその相対的力を読みとることである。” 254-22 ※1 p.66

ちなみにですがインド占星学では、過去生の影響もホロスコープにはあらわれるとする思想があるようです。


“ ……二つ、いや三つの形態や派があり、それぞれが独自の知識、チャート、特徴を継承してきているからだ。その三つとは、エジプト、ペルシャ、インドの占星学である。
 ペルシャ占星学はこの三つの中で最古のものだ…….

……そして人が意志を働かせているか否かで、天体からの傾向があらわれるのである。
 天体からの傾向が与えられるのは良い事である。しかし、それを鵜呑みにし、意志を働かせないと、つまづく事になりかねない。” 826-8 ※1 pp.149-150

最古の占星術と言及されているペルシャ占星学とは具体的に何を指すのかについては、ケイシーのリーディングの研究者によってもよく分かってないようです。


ズレ

 実は「歳差運動」によって、星座にズレが生じているんです。

関連note:>>・実は星座が違います、、、

ケイシーの透視リーディングでも、ズレについては言及されています。
以下のリーディングは歳差によるズレを指摘したものなのかもしれません。

“ エジプト人とペルシャ人の記録は全く異なっている。もし実体が占星学を研究しようとするのなら、十二宮をエジプトの暦ではなく、ペルシャの暦に合わせるべきである。というのも、ペルシャ人の解釈の方が、エジプト人の解釈よりも熟練しているからである。これは実体や当時のエジプト人の努力を過少評価するからではなく、時間のずれ(地球の地軸のズレによる歳差)がエジプト人ではなくペルシャ人によって修正されてきたからである。エジプト人の計算は30度(一宮分)ずれている。” 2011-3 ※1 p.148

ただし私が引用・参考文献を読んだ限りでは、ケイシーの透視リーディングが占星学に触れるときに常に一貫して歳差によるズレを踏まえていたのかどうかは、正確なことは分かりませんでした。


転生間惑星滞在

 エドガー・ケイシーは精神世界、スピ系の人で、神や霊魂の存在、輪廻転生説を支持しています。

このケイシーのリーディングの思想の中で、おかしなものに「転生間惑星滞在」というのがあります。
詳しくは参考文献他をあたってほしいのですが、要は、この地球での肉体的な死後に、転生して次の地球での人生が始まるまでの間に人間の魂は、水星、金星など各惑星に象徴される霊的な領域に滞在するというようなことらしいです。

“……人は水星、金星、木星、天王星、土星で、物理的に肉体を維持するものではない。肉体から離れているときに、それらの領域において一つの自覚、意識を持つのである。……” 2823-1 ※1 p.72

“地上生活の中間期に魂が地球周辺の惑星環境に留まった時のことが、占星学上のアスペクトに表れている……。
人はそれらの惑星上で肉体をもってあらわれるのではない。その環境固有の意識の中に移行するのである。また、このような他惑星上での生活が、人間の精神面に潜む特定の力の源泉となっているのである。” 2144-1 ※2 pp.47-48

“占星学で言うところのアスペクトは、魂が地球を取り巻く惑星環境からやって来る時に、どのような意識の段階を伴ってきたかを表示するものである。” 1650-1 ※2 p.49

“月が宝瓶宮にあったり、太陽が磨羯宮にあったり、金星や水星やあれやこれやの室や宮、月宮や太陽宮にあったりするから魂が影響を受けるのではない。むしろ、天におけるこれら惑星の配置は、人が魂としてそこで生活していたために重要なものとなってくるのである。これが地上にいる人間に他の惑星が大きな影響を及ぼしてくる理由である。そこで経験したことを応用することが、肉体と心と魂の進歩を招くのである” 630-2 ※2 p49


惑星の波動

 転生間惑星滞在によって、人間は特有の「波動」、傾向を帯びるとリーディングでは説明されます。
もちろんここでの「波動」とは物理学に出てくるものではなくて、スピ系さん達が大好きなやつの方です。

“……たとえ人々が、同じ流れをくんだ思想を研究するにしろ、ある者はハーバード大学、ある者はエール大学、オックスフォード大学、スタンフォード大学、そしてアリゾナ大学というように、それぞれがこうした環境での働きそのものから作り出される波動を持ち運ぶのである。
 同様に感情も、特定の生涯で為した本人の働きから生じ、これはその実体が自ら入っていった学校の精神と呼んでよい。このように、これらの惑星での滞在が現在の実体の中にこのような波動や印象を作り出しているのが、我々にはわかる。” 633-2 ※1 p71-72


続く。

・【惑星編】エドガー・ケイシーの占星学② 惑星(水星、金星、火星、、、)