見出し画像

もう十分頑張ったよね、ってなった話1

自分について

・特に立場なき平社員。多分開発者。
・VBA、VB.Net、C#.Net、PHP、Java、Objective-C、CSS基本、HTML5基本、JavaScript
なんだか突然色々やらされることが多かったので、経験だけは各種ある。突然Webサイトやアプリのデザインやる羽目になったり、謎のクエリのメンテをやる黙々と羽目になったり、サーバー監視を手探りでやる羽目になったりしたこともある。しかし一つを長くやっていないので、何かの専門家ではない。
・典型的な長女。なので(年齢でも立場でも)下は助けるものだという意識が強い。なので逆にそれができない上への好感度は低い。
・一旦誰かを軽蔑すると二度とその人の好感度は上げられない面倒なタイプ。なのでできる限り人のいいところは見つけるように努力している。
・わりとずけずけとモノを言う。
・結論からモノをいう癖がある。後から背景とか説明を補っていく形が多い。
・普通にしてるとちょっとこわい?威圧感がある?みたいなので、なるべくニコニコするように気を付けている。
・焦っていてもテンパっていてもあまり顔に出ない。打ち合わせなどでは重宝する。
・記憶力や頭はそんなによくないが、勉強するのは好き。新しいこと楽しい。
・すごく仕事がデキるタイプとかではない。

Engineering Manager Meetup #3に参加して

ここ数か月、マネージャとはなんだ、チームとはなんだ、協働とは……とウンウン言っている中でたまたま教えていただいたイベントに食いついて参加してきました。
マネージメント手法だのチームビルディングだのに興味こそありましたが、何せマネージャではないもので、話についていけるものかとややドキドキしながらの参加申し込みと参加でした。1メンバーである私にとってとても有意義な会でした。登壇者の皆様の発表に深く同意したり、心なしか胃痛を感じたりしましたが、うまくチームになるため、チームで成果を出すため、あるいは組織をよりよくするため、様々な本を読んだり、新しい手法を取り入れたりと努力されているマネージャの方々には頭が下がります。
私事ではありますが、このイベントの参加前、私にとってちょっとした事件がありました。
せっかく様々な心に残る言葉を発表の中で見聞きしたので、たま~にその言葉を取り上げつつ、私が「もう十分頑張った」と思うまでのあれこれをまとめていきたいと思います。
※万が一にも問題にならないよう、色々フェイク入れていますので時系列がわかりにくいかもしれません。

登場人物

・A部長 
多分私と同じような問題意識を持っているのではないかと(勝手に)思っている。昭和感満載の会社をとりあえず自分の部署から変えようと頑張っているように見える。ちょっと強引なとこがあったりもするが、基本的に方針には賛成。振り返り会の導入などを最近形にしているが、部下にその意義が伝わっているかはちょっと疑問。働きすぎ。
 ・B氏 A部長と一緒に色々変えようと頑張っているという印象。管理職的立場になったので、本当は色々下に引き継ぎたい仕事があると思われるが、時間と要員の問題でできていない様子。タスクは多いが、前より深夜のメールとか減った(気がする)ので、回せているっぽい。でも働きすぎ。
 ・C氏 私の半年後くらいに入社。干支一巡くらい年上。私のPM……PL……のはずだが、よくわからない。少なくともPM候補として転職してきた人。ハードに強いらしい。この投稿で何者なのか振り返ってみたい。
 ・D氏 一応同じPJのメンバー。開発というより物理的な設置作業なんかの担当なので、開発を行う上で絡みはない。かわりに設置作業周りのことはとても詳しい。あとある程度システム②の保守をしていたので知識がある。
 ・E氏/F氏 主力製品であるパッケージシステム①の開発担当。Webシステム化する前のことでも①のことなら大体何でも知ってるE氏(社員)。Webシステム化して以降のことは大体何でも知ってるF氏(外部)。①のライブラリ更新とか管理ができているのはこの人のおかげ。
 ・G氏 体調不良で退職(仮)。主力製品ではないが今回の話に出てくるPJでは導入する予定のパッケージシステム②の担当者だった。

組織について

EMの皆さんは腕の振るい甲斐があるかもしれない会社。私は昨年の秋に転職で入社してきた。
 ・顧客の特徴もあってか、やや昭和の色が濃い。
 ・年齢層は結構高め。ここ最近新卒を取ってはいるが、年1~2名。
 ・ノウハウの蓄積や分析、共有ができていない。契約形態の特徴かもしれないが、一定期間が過ぎたらゼロになるし先に繋がるとかそういうこと考える必要がない、という意識がある気がする。
 ・お役所か?と思うような縦割り状態の一面があり、正直なところ部署間の情報連携が下手という印象。(新人研修で管理部的なところの研修内容の詳細が部署で把握されていなかった時におやー?と思う)
 ・ありがちだが、管理部と現場の間にやや対立が見られる。(とある申請の方法が変わった際にグループウェアで微妙にやりあっているのを目撃。もうちょっと事前の意識調査とか、申請頻度と件数の分析とか、そういうのしておくべきだったのではなかろうか)
 ・変化が好きでない。(年齢層に関係があるのか、下手したら少なくとも定年まで現状が維持されればいいみたいな意識なのではなかろうか)
 ・ファイルサーバーが汚い。最近のPJ(A部長がフォルダ構成決めて以降)はそこそこわかりやすいが、それ以外が圧倒的にぐちゃぐちゃ。何がどこにあるかわからないし、最新版かわからないし、更新されているかわからないので、現在の運用に沿っているかもわからない。よって口伝が優先される。
 ・保守対応の質が低い。トラブル発生時も対処療法が目立つし、問い合わせ対応も(私からすると)遅い。顧客の寛容さに甘えている面がある。(長期間放置されている課題の現状について訊いた時「その後問い合わせがないから多分忘れてますよ、大丈夫です」みたいなことを言われてOh…となるなど)
 ・Windows Update時のトラブル情報、使用ライブラリの規約変更・バージョンアップ情報などが気にされていない。
 ・それでも、業務内容自体はすごく意義のあるものだと思っている。正直この年齢分布の感じだと早晩行き詰りそうだが、それは勿体ないので、組織がより良くなってほしいし、そのためにできることはやってみたいと思っていた。

ささやかながらチマチマやってきたこと

・採用者が増えた際のやることリストの連携時、自分の研修時に漏れてた作業や自分から依頼したことなどの追加依頼(試用期間)
・PJフォルダは無理なので、せめてインストーラ類などが入っていたフォルダの構成をジャンル別・用途別に変えて整理。聞いたことのないソフトの類はファイル名などから検索したりして補う。(試用期間)
・Backlogに誰も使っていないがWiki機能があるのに気が付いたので、研修で習った内容や散らかっている参考資料、設定資料類をまとめる。間違っていることがあったら加筆修正お願いします、というメールを全体に流す。特に反応がない。(試用期間)
 その後は開発情報などを地味に一人で追記。
・ある程度複雑そうな業務や、他の人もやりそうな業務を教わった際にことあるごとにマニュアルを作ってみる。都度情報連携したり、加筆修正おねがいします、というメールを全体に流したりする。特に反応がない。
・情報収集用のSlackチームを追いかけたり、Twitterで検索かけたりして業務に関係ありそうな話(WindowsUpdate絡みのトラブルなど)が見つかったら情報連携する。その他、話題になったインシデント報告書の情報などなど。特に反応がない。
・技術書典に初参加して、色々買いこんだので、業務に掠りそうな本をそっと回覧に回してみる。特に反応がないけど返ってきてないので誰かが読んでくれていると信じている

今考えると色々片鱗は見えてた気がする序盤の話

とある新規プロジェクトをC、D、私の3名で担当することになった。C氏は転職して間がないこともあり、私も経験が浅い方ではあるものの、システム①の機能や仕様はおおむね把握しているので、サポートできるところはするつもりだった。
正直に言うと、この時点では会社が変わってもPMとしてのスキル自体は変わりがないはずなので、管理業務は普通にC氏が担当するものと思っていた。サポートすると言っても、仕様に関しての説明補助とか、タスクXができるのは○○さんです、とかそういう助言のことだと思っていた。
課題管理表の管理はC氏がすることになり、私などの他メンバー、開発を担当するE、F、G氏は社内向け課題管理表に記載し、顧客向けのものには必要なものをC氏が転記することとなった。本人の発案である。もう一度言うが、本人の発案である。

「ちょっと大丈夫か……?」と思う切っ掛け

別部署の人に出張をお願いしないといけない作業があったのだが、その作業の中で必要となる顧客への提出書類があると顧客から言われていた。そういえばCcとかでやり取り回ってきてないな(※この会社の連絡ツールはメールと電話です)と思ったので、何気なく「そういえば〇〇の書類どうやって提出したんですか」と訊いた。なんと「何の話?」とこうだった。別部署の人が現地に着いて作業するのは翌日というタイミングである。正直マジかよ、と思うも、これこれするのに必要な申請があるって話でしたよね、急がないとまずくないですか、と言う。
どう考えてもまずい。他部署のその人は多忙な人で、すぐ次の予定が抑えられるとは限らないし、大体気軽にもう1回行ってきてくださいなんて言えるものでもない。
幸い、その書類提出はどうにか間に合い、他部署の方は無事に作業を終えられた。が、そういう大事な書類のことを忘れられる人なのかー、という点で私は心配になっていた。

「目の前にネットに繋がるPCがあるじゃない…」と思った話

世の中にはGoogleスプレッドシートとか共有や遠方の人とのやり取りにも便利なツールが存在する。それはともかく当PJの課題管理はエクセルだ。ステータスや記載者・担当者などの一部項目は『データの入力基礎』ツールでリストから選ぶようになっている。ところが、それの社内用管理表のデータの入力規則が度々解除されている。地味に不便である。
何気なくF氏に最近こういうことありませんか、と訊くと、「あ~Cさんじゃない?(苦笑」。なんと。そんな訳でC氏にも最近こういうことありませんか、と訊いてみる。
「あ、それ僕なんだよね」
なんと。
「項目を足したりしたら解除されちゃったんだけど、PCに入っているエクセルのバージョンがよくわからないからさ~」
検索かければ10秒でわかるよね?と思いつつも、データの入力規則設定の方法を教える。わからないから放置って……いや、さすがに顧客向けの奴で同じことしてたら聞いてくれたよね……と自分に言い聞かせる。(今思うとこの時点で調べてくれる可能性を全く思いついていなかったのが未来を示している。)
EM MeetUpで「現在持っている知識の限界を認める」ってお話がありましたが、多分こういうことじゃない。

しょっぱすぎるデモを見せられてフォロー(と思われてないかもしれないが)入れまくった挙句、4時間放置を食らった話

2回目の定例会でC氏がシステム①のサブ機能の、D氏がシステム②のデモを担当することになった。1回目と違ってA部長は不在、営業さんがいるが、システムの細かい仕様とかは当然把握していないので……という状態の打ち合わせだ。しかし今回確認する予定の課題の件数もかなり多くハードルが高いと思っていた。当然心配なので自分が良くわかっていないシステム②仕様だのなんだのについて自習する。一応参考になりそうなものを全部放り込んでノートPCを持ってきた。
そんな状態の中、しょっぱすぎるデモを見せられ、お客さんたちが飽きたりうんざりしてきているのを感じ取り、うわあああーと頭を抱えたい気持ちになる。あらゆるデモ・プレゼンに通じるであろうC氏のアンチパターンは以下。
説明が行ったり来たりして、見る側を退屈させる
・デモをしている側が無言で操作に没頭し、見る側を置き去りにする
・(パッケージには含まれているが)顧客には必要なく、機能オフにして提供する予定の機能について解説し、顧客を困惑させる(「そのボタン使わないのに表示されちゃうんですか?」的な質問を受け、なぜか言葉に詰まったので「導入時にはこちらのボタンは表示されず、その分のスペースは詰めて表示されます」的な回答を私がした)
想定質問などを考慮していない。(質問にはほぼ私、D氏が回答した)
そして、私が一番ありえないと思ってドン引きしたのは、「××の設定はできるんですか」という質問に対し、何のファイルかわかっていないにも関わらず迂闊に“それっぽい”設定ファイルを開き、他顧客の名前を見せたことだった。(D氏がちょっと止めかけたのに聞いてなかった)
D氏のプレゼン中も死んでる空気感に私が焦りまくる中、C氏が悠長に「この後の流れってさ~」とこそこそ言ってきたのも、なんか……本当にすごいなって(語彙力の喪失)
とはいえ、システム②の細かいところは私も知識不足なので、説明のフォローはできない。せめて寝かせまいと、「同機能の現行システムはどうなってるんですか~?」と言った形でわからなくてもできる質問などをしてわからないなりに情報収集+頑張って意識を覚醒させようと試みる。
その後、課題の打ち合わせだったが、現行システムの調査でC氏とD氏が離席(同じフロアだが二つ隣の島くらい)に行くことになった。「任せて大丈夫だよね」と言われるも、私は当然D氏じゃないと答えられない分野の課題もあるのはわかってるだろうし、時々様子くらいは見に来てくれるだろうと思った。そうしたらその時に確認できることはD氏を呼んでもらって……と考えたのでOKした。というか、OKするしかないのだが。
結果として、一度も様子を見には来なかった。約4時間一人で全部の分野の課題について回答したり、会社で確認しますと回答して、必要な情報のメモを取ったりしていた。
こっち向いてくれないかな~と何度か二人の様子を伺ったが、目が合うこともなかった。(営業さんはいるにはいるが)気分は孤立無援である。当然ながら死ぬほど疲れた。

元々自分が言った作業を大してしていなかったが、その上1週間放置食らった話

少し上でC氏が言った課題表の管理方針、憶えているだろうか。定例会前はともかくとして、最初の定例会が終わって以降、C氏は課題表の更新をしていなかった。本当にいつまでも更新しないな、とか思ってる間に議事録の提出期限は近づいてくるし、議事録の参照資料は課題管理表である。D氏はあちこち飛び回っていて無理、C氏も「ちょっと今無理」らしい。
ふとF氏に確認してみたが定例会の結果のフィードバックもC氏D氏共にF氏にしていないようだった。開発に影響が出てしまう。仕方ないので代わりに更新して、何番をこうこうしました、という連絡をメールで回す。F氏記載の課題の回答だのなんだのも情報連携する。
そんな中、1週間C氏とD氏が出張に行くこととなった。
しかしそんなことはお客さんには関係ないので、回答だの資料だのがメールで飛び込んでくる。誰もいないので私がその内容を確認して、課題管理表を更新する。メールする、メールする、メールする。
返事はない。「メール確認しました」すらない。ついでに言うなら「1週間いないけどその間よろしく」的なことも言われていない。
初めての業務+長期出張でまあ余裕もないだろうし、仕方ないか。と思って代わりの対応を1週間行った。C氏担当のある調査課題のネタも合わせて投げた。A部長が協力して現行システムのマニュアルから参考情報を見つけてくれたので、それも机の上に置いておいた。なお、この間、私ももちろん別業務を抱えている
翌週、「このメール(C氏担当課題の参考情報についての)どういうこと?」とのご質問。どういうことって言われても……何を質問されているのかわからない。調査の準備とか、調査とかしていたら普通に理解できる内容なのではないかと思うのだが。
(※質問を受ける側の人はなんとなく理解できると思うのだが、質問を受けた時、相手が知りたいことをわかって質問をしているのか、とりあえず質問っぽいことを投げかけているだけなのか、結構伝わってくるものだと思う。閑話休題)
ついでにこの時、1週間音沙汰なかったことについて「もっと指示や反応がほしかった」と物申した結果、「だってこっちは余裕がないんだから仕方ないじゃないか」「ホテルに戻るのだって夜中なんだよ?」と言われる。「大体そういうところをフォローするのがサブリーダーの仕事だよね」……この時、「じゃあリーダーは今、何をしていらっしゃるんですか?」と言わなかっただけ私は大人だと思う。
ちなみに課題管理表については「そんなに大変でしたら、課題の記載時に社内か顧客向けかは課題を上げる人が決めて書くようにしますか?」となぜか私が運用方針を変えるよう提案した。C氏は「課題の量も多いしタスク色々抱えてるし転記も二度手間だし……」云々と言うだけで、正直手が回らないからこうしよう、といった提案は最後までしなかった

裏話「ホテルに戻るのが夜中」の理由と私の決断

わりと信頼関係ボロボロのC氏と私ですが、一度だけ出張時に夜ご飯を食べたことがあります。同じ宿を取った最初で最後の日でした。
夜ご飯を食べに行こうと誘われましたが、正直お断りしたい…でも関係改善……うううと迷った末、どうしても必要なものがあるので買いに行ってから合流でも?と心の準備をする時間を捻出。
地名ぐらい言ってしまっても問題ないと思うので書きますが、この時は福岡出張でした。屋台という選択肢が上がりますが、「僕屋台ダメなんだよ」とC氏が言うので却下。どうやら名物のイカ活け造りに興味があるようです。ホテルの人に聞いたお店を見てみたいというのでそちらの方へ、しばし歩く。お店の前について「なんか高そうだね」とC氏。残念ながら満席とのことで入れなかったのですが、メニューだけ見せてもらって退散。私は正直美味しそうだし、この雰囲気のお店なら妥当な価格設定だと感じました。が「メニュー見たけど高かったねえ」うーん……。
大通りに戻って活け造りを出してくれるお店を探します。客引きのお兄さんに「うちは活け造り終わっちゃって」とかいう話を聞きながら「そんなに数ないものなの?」。刺身と活け造りの違いが何か、わかっていなかったようです。結果、ようやくお店が決まり、入店。そこでもメニューを見て「活け造りって高いねえ」。それでもどうにか注文し、初めての活け造りを見てご満悦。一応付き合って写真とか撮りましたが、私はすでに帰りたくなっていました。
そしてそこに爆弾が落とされたのです。
「いや~こういうの(出張先でメンバーと飲む)っていいよね。〇〇行った時もしょっちゅう飲んでたもんねww」
……ほおー?「楽しかったよね~」みたいな話をD氏としている中、私は思わず真顔ですよ。メール確認しましたの一言すら返せなかった「余裕がない」出張、満喫していらっしゃったようです。良かったですね。
そしてもう一点私のC氏への対応について。
「だってコノッコさん時々怖いんだもんww」
……(絶句)。C氏が、責任をもって、自分の仕事をしていたら、怖くなる必要ないんですけどね。
私がお酒を飲める年になって以降、こんなに何もかも不味くて雰囲気最悪の飲みの席は体験したことがありませんでした。一緒の食事もごめんだし、同じホテルなぞ二度と取るかと固く決意した夜でした。
ちなみに、だから何だということもありませんが、割り勘でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?