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勝手におすすめR-POP

この記事はmohikanz Advent Calendar 2018 8日目の記事です。
mohikanは技術者集団のSlackチームですが、この記事には技術的な要素は何一つありません。
ただ私がR-POPのファンが増えてMBANDあたりのライブが日本で開催されることを祈りつつ、好きな曲とPVの紹介を投稿するだけです。
ちなみにR-POPと言っていますが、イメージ的にはロシア語-POPのため、ロシア語圏の各国々のグループを含みます。

なぜR-POPなのか?

二年ほどロシア人家庭にホームステイをしていました。その時のホストマザーがこよなく愛していたのがMBAND
彼らがテレビに登場するとは「コノッコ!こっち来なさい、MBANDよ!」よくわからないながらもPVやらライブ映像やらを見ることX回……気がついたら鼻歌を歌うようになり、メンバーの名前を覚え、すっかりファンになっていたのです。
メロディーラインなんかも意外に好みのものが多く、バリエーションにも富んでいます。若手のグループでも家族や愛(恋愛ではない)を歌った曲が多いのはJ-POPとの大きな差かもしれません。

きっかけのMBAND

私が鼻歌を歌うようにまでなってしまった一曲『Она вернётся』
日本語訳では「彼女は戻ってくる」
去ってしまった彼女を思うラブソング、といえばいいのでしょうか。結構耳なじみのいいメロディかと思います。
そしてこのMBAND、見てお気づきのように、甘い系からヤンチャ系まで各種イケメンが揃っております。素敵ですね。それぞれ、カザフスタン、ウクライナ、ロシアと出身地が異なります。
ちなみに私はラップ担当のヤンチャ系”Артём”(アルチョム)派です。

セクシー女性グループ Виа Гра

正式にはウクライナのグループです。「ヴィア・グラ」と読みます。
タイトルは『Сумасшедший』、「クレイジー」の意味です。PVを見ていただければわかるかと思いますが、なかなかクレイジーに恋してますね。
男装している彼女の背中の色気にはくらっとくるものがあったり。ちなみに、彼女たちの歌はいつもこんなに過激なわけではなく、バラード系の代表曲も。
こちらのPVを見ると元の顔がよくわかるかもしれません。『Это было прекрасно』、日本語では「それは美しかった」。

お茶目なカップルPV Алексей Воробьёв

「アレクセイ・ヴォロビョフ」と読みます。
ロシア人は威圧的で冗談が通じない、というイメージはないでしょうか。このPVを見るとそのイメージが吹き飛ぶかもしれません。
タイトルは『Сумасшедшая』、こちらもなんと「クレイジー」。スペルが何で違うのか、と思われるかもしれませんが、このタイトルは一部が省略されているためです。『Сумасшедшая она』、クレイジーな彼女というのが隠されたタイトル。(彼氏も結構クレイジーだと思いますが)
彼女はクレイジーだけど僕のもの、というわりと直球なラブソングです。
ちなみにこのPV、続編もありますので気になる方はYouTubeへ。

家族と家 Потап и Настя

こちらもウクライナのデュエットグループ、「ポタップ&ナスチャ」。
タイトルは『Умамы』、日本語では「ママ」。タイトルの通り、家族と恋愛を歌っています。
ママが台所にいるのはいいことだわ。一緒に座ってどうでもいいようなことを話すの。そうしてるうちにパパが来る。(そんな当たり前の日常の中)でも彼についてだけは話したくない。
PVも娘が小さい頃から大人になっていく過程がわかる構成になっています。カメラワークもちょっと面白くありませんか?

イケメン以外の何物でもない Сергей Лазарев

電車男バージョンとイケメンバージョン、一粒で二度おいしい男、「セルゲイ・ラザリエヴ」。
タイトルは『Это Всё Она』、日本語で「彼女が全て」
とにかく「彼女の眼はなんて青いんだろう」「磁石のように吸い寄せられる」とかメロメロ(死語?)。
これもまた耳に残りやすいメロディの曲です。
妙に電車男バージョンの内気で冴えない感じをうまく出してくる彼ですが、兼業俳優だったりします。なんと御年35歳。

女の子はどの国でも大変 Ленинград

これは正直、曲というかPVをお勧めしたい。
歌っているのは「レーニングラド」、96年から活動している大御所のポップロックグループです。
タイトルは『Экспонат』、日本語で「展示」
サビの繰り返しの度に「ズボンが……ズボンが……」と言っています(笑)
なぜズボンなのか。答えはPVの後半で。
さて、デート前の女の子の苦労は万国共通というのが垣間見える、言葉がわからずとも察せられるストーリーですが、もう一つ面白いのはロシアの生活が透けて見えるところです。
クヴァルティラ、と呼ばれる団地に住んでいるらしい彼女の部屋。バスルーム。本当に実際こんな感じです。お母さんも強烈に見えますが、こういうおばちゃんは実際よくいます。
ジーンズが入らなくて苛々している娘にお母さんが言ったのは「ちょっとあんたパン買ってきてくれない?もうないのよ」娘さんは「パン!?この団地の中でパン売ってるとこないじゃない!こっちはそれどころじゃないの!」とお怒り。この会話から窺えるように、パンはロシア家庭の必需品。常にないといけない食品の一つです。

クラブ・ミュージック Егор Крид

ヒップホップ系アーティスト、「イゴール・クリード」
タイトルは「Самая-самая」、日本語だと「最高に最高の」……でしょうか。”Самая”は女性名詞に付く、英語のBestのような単語です。
テンポのいいメロディが受けて、かなり流行った一曲。
”彼女”のひざやら目やら手やらに魅了されっぱなしの歌詞になっています。
PVに出てくる女性たちが着ているちょっとレトロなワンピースですが、こちらは単なる衣装でなく、意外に現役。学校行事など少しあらたまった場などで見かけることがあります。

オチ Верка Сердючка

ウクライナのお笑いタレント兼歌手、「ヴェルカ・セルデューチカ」
タイトルは『Все будет хорошо』、「全てがうまくいく」
ロシアといったらウォッカという印象がありますが、わりとその通りです。お値段と手軽に酔えることから人気なのではないでしょうか。
流石に監獄で飲んだくれるのはどうかと思いますが……?
PV中にはウォッカを飲む時の必需品が出てきています。懐から取り出したウォッカの瓶やパンやトマトの瓶詰を並べていますが、このトマトとキュウリが必需品。レシピは家庭にもよるので一概には言えませんが、ピクルスみたいな保存食です。多くは塩水にローリエなどを入れたものに野菜を漬け込んだもの。酢が入ったり、砂糖が入ったり、にんにくが入ったり、バリエーションは様々。
ウォッカを注がれたら一息に飲み干し、即座にこのトマトやキュウリを口に放り込みます。(夏など、ピクルスではなく生野菜のこともあり)それが口直しになっているようです。
このPVで暗い曲だと思う方はいないでしょうが、とにかく底抜けに明るい曲です。

~あんたの乗る予定の電車は行っちゃったぞって言われても次のを待てばいい。ぜーんぶ、全部がうまくいく!私は知ってる、それを知ってる~

おしまい

如何だったでしょうか。目の保養になりましたか?
日本人が知っているロシアの歌手は、いまだにt.A.T.u.一択なのではないかと思います。
R-POPにはまだまだ素敵な歌手と曲が沢山ありますので、YouTubeなどで関連動画を辿り、お気に入りの1曲を見つけていただければと思います。

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