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守られている

大学1年のとき、横浜の中華街で友人と占ってもらったことがある。色々占ってもらったのだけど、1つ印象に残ってる言葉がある。

「あなたは誰かに見守られています。」

それを聞いた時はふーんという感じで、実感はなかった。でも最近なにかを感じとることがある。たぶんその誰かは、母方の祖父だと思う。

私が生まれる前に母方の祖父母は2人ともがんを患って亡くなってしまった。

祖父は、種田山頭火が好きだった。私は「分け入っても分け入っても青い山」の句が好きだ。祖父の使っていた小さい机。今は私の部屋にあって日記をつけたり本を読んだりするのに使っている。今朝祖父の手帳を見せてもらった。まめにつけていた。自分と日記の付け方が似てるのに驚いた。祖父と今もつながっている感じがするのだ。

私は何年か前に交通事故にあい記憶がない時間がある。その時から、生きること死ぬことそして、死生観について考えることが多くなった。最近では母と輪廻の話や死ぬまでにしたいことの話をしたりする。

…1つ本を紹介します。『7つの習慣』著者のコヴィーさんは、“自分の葬式を思い浮かべてどんな弔辞を読んで欲しいかを考えよ。”という。私はまだ明確に自分のお葬式のことは考えられていないが読み切るまでには今の私なりのお葬式をしっかりと考えたい。

「私は守られている」
そのことを思うと心が温まる。会いたかったなと涙が出そうになることもある。これからも2人に見守っていて欲しい。

祖父の日記より
「人を愛しはじめると時間は止まってしまう。時間は愛しいあっている人の間では静止してしている。そして、ことばをうしなっている状態になる。沈黙する。黙っていて退屈することはない。無数のことばがその沈黙の中にある。僕が本当の愛だと思う。」


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