2024年より、光栄なことにWorkout Wednesdayの出題者として参加させてもらえることになりました。
日本からの参加者ももっと増えてほしい！との思いから、
出題概要や要件を毎週和訳していきます。

WorkoutWednesdayとは？

Tableauを中心としたBIツールコミュニティの有志が、
7年ほど前から開催しているイベントです。

Workoutの名の通り、筋トレしてBIツール力を鍛えるというのが趣旨で、
毎週水曜日にお題となるViz(グラフ)と要件が掲載され、参加者は可能な限り再現を目指します。

難易度は総じて高めで、TableauだとDATA Saber合格したてぐらいだと、
解答見ずに解くには難しい問題が多めです。
ただ、試験ではなくスキルアップが目的なので、

• まったく解答やWeb検索せずに自力で解く

• Web検索しながら自力で解く

• 一定時間自力で頑張って後は解答見る

• 最初から解答見ながら写経してスキル習得する

等挑戦の仕方は自由です。

元々はTableauのみでしたが、近年は他のツールにも広がっており、
2024年1月時点で以下のツールの問題がほぼ毎週出題されます。

• Tableau

• Power BI

• CRM Analytics

• Sigma

参加方法

Tableauに関しては、Tableau Publicという無料でほぼ全機能が使えるものがあるので、挑戦にあたって必要なものはPCだけです。
より詳しい参加方法は下記のArakawaさん(@yoshi_datavizjp)のブログ記事を参照してみてください。

https://www.yarakawa.com/single-post/how_to_workoutwednesday

Week14の出題概要

お題

Can you build a Trellis of Profit Ratio Gauges?
(利益率ゲージのトレリスチャートを作れますか？)
4月はコミュニティ月間ということで、ゲスト出題者からの問題になります。
Week14は毎週Workout Wednesdayに参加しており、お題によりさらに改善したVizをよく提出されているJack Hinemanさんからの出題です。
見た目通り非常に難しい問題ですが、作りやすいようにデータを準備してくれています。

要件の和訳

• ダッシュボードサイズ 1300*800

• 売上上位9メーカー(manufacture)の3×3のトレリスチャートを作成する

• 目標利益率15%(Goal Profit Ratio)に対する利益率を表すゲージチャートを3つのマップレイヤーで作成する

• 凡例(Legend)　常に表示される内側のリングで、以下で色分けされる

• 未達(Failure)　注意(Concern)　達成(Success)

• 背景(Background)　ゲージの実際の達成度の背景にあるグレーの領域

• 目標値(Goal Indicator)　実際の達成度上に表示される小さな棒

• 以下の3つのラベルを表示する

  • ゲージ上部のメーカー名

  • 目標値の棒の上の数値(15%)

  • ゲージの内側の利益率

• メーカー名と利益率は凡例の色分けに従って色付けする

• 実績ゲージも凡例と色を合わせる

• ゲージは-30%から+30%までで、最大値を超えるとゲージの最後(30%)に表示する

応用編

• 上位N位までのメーカーを、5-81社の間で選択できるようにする

• 選択したメーカー数に応じ、トレリスチャートの列と行が動的に変化するようにする

  • 行数は常に列数より少なくなるようにする

• 利益率の表示フォントサイズがトレリスチャートに合わせて動的に変化するようにする

解説サイト

今回の問題は手探りで解くには非常に難しいので、以下の解説サイトを見ながら解くのをおすすめします。

Donna Colesさん(英語)の解説記事

出題者のJack HinemanさんのチュートリアルViz(英語)

Yoshitaka Arakawaさんのゲージチャート解説記事

終わりに

今週はマップレイヤーを使った高度なVizです。
実務で頻繁に使うわけではないですが、一度作っておくと難しさが分かって、実務で求められた際に断る/作るの判断がしやすくなると思いますので、ぜひ挑戦してみてください。