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WorkoutWednesday2023Week15のポイント・解説

TableauのViz再現チャレンジ、WorkoutWednesdayについて、
自分のメモがてら各回における要件のポイントや必要なテクニックを解説してくれているサイトを貼っていきます。

Week15はなんと光栄なことに私がゲスト出題者としてお声がけいただいて出題しています。

課題へのリンク

https://workout-wednesday.com/2023w15tab/

要件のポイント(=学べるテクニック)

  • ページ機能を活用したハイライト

  • 結合


ページ機能を活用したハイライト

ページ機能はフィルターの一種で、入れたディメンションを手動/自動で切り替えてアニメーションのように動かせるものです。

通常は時系列による推移を見たりするのに使用することが多いと思います。ただ、私はこの機能を使ってデジタルサイネージを作る必要がありました。
社内におけるTableauの導入初期に、ダッシュボードを大画面で常時表示して
幹部等に見てもらう習慣を作りたい、となった時に、
「時系列切替だけじゃなくてランキングとかも自動でハイライトできない?」と言われたためです。
ページにカテゴリや地域等のディメンションを使うことは可能ですが、
フィルタされてしまうため、他との比較ができません。
そのため、結合を使ってデータを増やし、他のディメンションを残しながらハイライトできるようにしています。

具体的な結合・ハイライト手順

まず、データソースページでOrderシートをリレーションシップで結合します。ポイントは両シートに計算式で「1」を作成して結合する点です。

こうするとどうなるかというと、OrderSシートのすべての行に1が入り、
その1に対してOrders1シートの方の1が結合されます。

あとは、Orders1の(サブ)カテゴリをページに使うと、ダッシュボード上で使っているOrdersのディメンションはフィルタされないまま、ページでカテゴリ等のディメンションを切り替えていくことができます。
今回はサブカテゴリを売上ランキング順で切り替えたいので、
以下の計算式を用意します。

上記を色シェルフに入れると、ページでフィルタされたサブカテゴリと、ダッシュボード上のサブカテゴリが一致している(真)場合、棒グラフの色を変更できます。

ランキングについて

今回の問題では特に必要ないのですが、ランキングについて少しだけ補足しておきます。
Tableauのランク関数はデフォルトのRANK以外にもいくつかあります。
今回のように各カテゴリごとのランクを1シートで出している場合は、同じランキングの対象になるメジャーが同一だった場合を考慮し、RANK_UNIQUE等で一意のランクが振られるようにしましょう。
(閲覧者への注意書き等も忘れずに)

同一値を考慮しておかないと意味不明のグラフになってしまう


さいごに

今回、ゲスト出題者として問題出すにあたり、色々と悩みました。
歴史あるコミュニティなので、
過去の問題と被らない様にしながらもマニアック過ぎないようにしないと、
ということで、
最初は日本語圏ならではの問題(文字列の折り返し等)にしようかと思ったのですが、データ準備や海外の方の環境の考慮が大変で断念。
結果、過去のクローズドVizトークで議論していたページ機能に行きつきました。

ページ機能、色々できるわりにあまり注目されていない様に思うので、
ぜひ使ってみてください。


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