資格いおっさん6 第二種電気工事士試験

note稼働以前に受けた試験について、記録します。

第二種電気工事士
技能試験日 令和2年.12.12 試験地 東京都新宿区(TKP市ヶ谷)

① 勉強時間
 筆記:1ヶ月、ほぼ鑑別と製図のみ過去問繰り返し。
 技能:1ヶ月、毎日1〜2時間+技能試験対策講習2日間

②  勉強量
 参考書「第二種電気工事士この一冊で全てOK(日本電気協会)」を確認しながら、法規と鑑別、製図は繰り返し解く。最低でも製図は1日に1問、机に向かってじっくりやる。法規と鑑別は、過去問を仕事の行き帰りでひたすら読み込んで3周以上やる。
 技能試験は候補問題を1日に1問か2問組み上げることを繰り返す。学習初期は組み上げ後に参考書の採点ポイントを確認して自己採点する。候補問題を1周以上して慣れてくると、その時間をもう1問組むのに使える。問題だけ2問解く時間なら、1時間で十分だが、準備と後片付けに時間を要するので、場所を借りたり、前後に用事がある時は余裕を持っておくこと。

③ 下知識
 機械工学卒、電験3種の勉強中で理論は合格済み、実務で建築設備などの監督業務経験あり、施設管理で小修繕対応経験あり

④  試験の印象
 筆記は電験の勉強経験があり、法規なども何周もしたので全く問題がなかった。
 技能は一度落ちている。対策講習は有効ではあるが、それだけでは受からない。配線ミスは当然のこと、導線の被覆を削りすぎたり、わずかでも配線に傷があると即OUTぐらいの基準に思われる。色々採点基準は好評または研究されているが、結局満点の工作をしないと受からないように思う。

⑤  手応え
 筆記は確実に受かった手応え。計算などは電験と比べれば前提知識クラスの基本問題ばかり。法規、鑑別と製図は電験にはないが、実務と繰り返しの練習でミスした感じもしなかった。
 技能は一度目はまだなんとなく甘いなと感じ、案の定不合格。二度目は自分なりにはもう見るべきところはなかった状態で提出したものの、自信は持てずだった。

⑥  資格の意義など
 家の中で照明器具や壁にはまっているスイッチなどが丸ごと壊れちゃった時にも、この資格があれば合法的に修繕が可能。固定資産をいくつかお持ちならば、電気工事の新設工事もDIYで楽しめる。
 また、どんな職場でも建物の管財部門、総務部門などで一人ぐらいこういうことができるおっさんが配置されていて、持っていれば重宝がられるし、場合によってはお給料も上がるのではと思う。
 
 施工業者ならば一番下の作業員でも持っている人は結構いるんじゃないかと思う。電力会社などに出す、新設や改修工事で、メータ器以後の書類を書くこともできるので、経験は重視されるものの、結構色々な仕事が貰えると思う。
 
 電験は難関であるので、電気工事士止まりという方も多いとは思うが、それでもかなり意義のある資格。電験3種レベルの事業所で、離れの事務所だけは電工所持者に管理を委ねたり、電気主任技術者の代務者として登録する時にも理解を得やすい。そしてそのまま何年も代務者の仕事を頑張れば、認定で電気主任技術者になれる可能性だってある。
 
 この資格の勉強を一通りすれば、単純に身の回りの電気器具や安全対策についても理解できるようになる。建物周りに当たり前のように配されている様々な電気設備器具類、例えば配線の結線をするプルボックス、電気配管とブッシング、遮断機や開閉機、変圧器、ヒューズといったものをハッキリ理解できる。また、漏電対策のためのアースやボンド配線、そしてそれらのルートにもどんどん興味が湧いてくるのではないだろうか(そんな奴はおっさんだけだろうか)。

⑦試験対策
 電験を志して勉強しているレベルであれば、②で説明したとおりの勉強を確実にこなせば合格に届くものと思う。
 全くの初学者の場合でも、同じ参考書を使って+2ヶ月で問題集の全問を最低3周できれば問題ない。理論なども、電験のように難しい範囲は出ないので過去問のゴリ押しで通じるし、間違った時に解説をしっかり読めば理論ごと頭に入る。

 また、対策講習は全国で行われていて、技能試験の練習用の材料もそこで手に入ることが多い。技能の対策講習は技能の2ヶ月以上前に必ずどこかで受講しておくと良い。筆記の対策講習も初学者ならば筆記の2ヶ月前以上に受けておいて、ポイントを集中的に頭に叩き込んでおくと効率が良いかもしれない。

 技能試験で使う材料は結構高い。切ってしまった後の線でも何度も使うことを勧める。差込電線コネクタも何度もつけ外し可能なので、練習の後ちゃんとバラして再利用したい。完全に端材になったものも、最後は金物屋で結構良い値段で売れるので面倒でなければ保管しておくと良い。

 電工ナイフは危ないので取り扱いには注意すること。試験直前になって大事な指先を怪我をしたらつまらないし、下手をするとより重症になる可能性もある工具だ。その他の工具ももちろん危険なので、力任せに扱うのではなく、丁寧に正しい使い方を心がけること。最初はもたついても手慣れるとちゃんと早くできるようになる。

 工具はなるべく使い込まれたものの方が動きが滑らかである。会社で借りることができるのであれば借りてしまおう。当然自分でも全部または一部を買うことになるが、その場合は格好つけて高いものを買うよりも、スタンダードでシンプルな物が良いだろう。ただし、100円ショップなどで売っている安物は扱いづらくて仕上がりも悪くなるため、絶対にNGである。

 

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