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一日一文まとめ

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ほぼ毎日一文ずつ更新される小説『一日一文』がまとめて読めるマガジンです。
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2018年2月の記事一覧

Take Me Out to The... 第34週

 これならあまり無理がない。なにより、紳士的でカッコいい。早速実行に移すべく、透は女神の近くへと移動した。

「あっ、青山君」

 透に気付いた女神が話しかけてきた。

「こちらへどうぞ」

「あっ、どうも」

つづく

Take Me Out to The... 第33週

 このまま一番乗りで席を確保し、その勢いで女神を隣へ座るように促すのはどうだろうか。

(無理だな……)

 透は第一の案を即座に却下した。そんなに陽気なキャラでも、親しい間柄でもない。では、逆に彼女を先に座らせるのはどうだろうか。そのあとに、さりげなく隣に座るのだ。

(アリだな……)

つづく

Take Me Out to The... 第32週

 透たちは団体のため、座敷のほうへと通された。靴を脱いで各々が席に着こうとした時、ちよっとした問題が起きた。全員妙に遠慮して、なかなか座ろうとしないのだ。気まずい空気が流れた一瞬、透は思考を巡らせた。

(うまく動けば、結城さんと隣同士になれるのでは?)

 透は素早くホットな女神へと視線を走らせた。彼女もまた、この場の空気に流されて所在なく立ちつくしている。

つづく

Take Me Out to The... 第31週

 今日の食事会は駅前の焼き肉店だ。この店は平日の夕方から入店すると割引サービスがあるらしい。両親からの小遣いでやりくりしている透には嬉しい限りだ。

 まず野中が代表で入店し、予約の確認をする。

「OK、みんな入ってきて!」

 促されるままに一行が店内へと入っていき、透もそれに続いた。店内は小部屋のように仕切られたテーブルが整然と並ぶ区画と、広い座敷スペースとに分けられていた。

つづく