Google Trendsによると、"ChatGPT" は2022年12月2日に日本で「人気度100(100はGoogleの検索でそのキーワードの人気度が最も高いことを示します)」を記録しました。今日に至るまで人気度が高く維持されていますので、多くの人が検索して試していることが伺えます。
ChatGPTとは何か
ChatGPTとは、以下のWebアプリケーションです。
上記の文章も実は、ChatGPTに「ChatGPTとは何でしょうか?」と質問して返ってきた文章です。
使い方については、以下のWebサイトで詳しく書かれています。アカウントをつくるだけで始められるので、ITに詳しくない方でも簡単に利用できます。
ChatGPTにできること/できないこと
ChatGPTは未来予測はできません。存在している過去の大量のデータを学習して文章を生成するのですが、現時点で2022年のデータは使われていません。そのため、回答できないときには以下のように返ってきます。
では、2021年のことを聞くとどうなるのでしょうか。
これらは2021年ではなくて、2020年の出来事ですね…。必ずしも正確な情報が返ってくるわけでもなさそうです。
弊社(エーピーコミュニケーションズ)のことを聞いてみたらどうなるのでしょうか。
全然違います…。ネットワークやクラウドなど、ITインフラ技術を主事業としているIT企業です。
では、他の誰でも知っているような会社のことを聞いてみるとどうなるのでしょうか。
今度はきちんとした回答が返ってきました。インターネットにたくさん情報があるような会社にならないと、まともに答えてもらえないようです。
他にも、以下のようなことを聞いてみました。
だいたい当たっているようですが、「スラムドッグ$ミリオネア」はインドが舞台のイギリス映画です。
だしは使わないようです。このレシピだと、少なくとも日本人好みの味噌汁にはならないでしょう。何の情報から学習したのでしょうか…。
そして、これからよくも悪くも活用が増えるであろう大学生のレポートを想定して、以下のようなことを聞いてみました。
それっぽい答えがすぐに返ってきました。学校の先生はこういうテクノロジーで簡単にこれぐらいのことは書けて、既に誰でも使える状況にあることを知っておく必要がありそうです。
ChatGPTは人間のように「考える」ことができるのか?
簡単に使ってみた感想としては、とてもよくできているし、テーマによっては多くの人より素早く文章を作成することもできそうです。
ですが、あくまでもインターネット上にある過去のデータを集合知として活用しているのです。そのため、そこには意思やクリエイティビティがあるわけではありません。また、学習をするとはいえ、どのような情報から学習しているかどうかはわからず、あたかも適切な回答をしているときでさえも、そこには違和感を感じるときもあるし、最適化の限界は常にあると思います。
私たちには、これを踏まえた上で活用できるのか、という新たなITリテラシーが求められるようになるのではないでしょうか。