10年ぶりに歯医者行ったら、歯磨きクッソ面白いことが判明【歯周病の検査レポ】

姿勢が悪いのか、肩凝りがエグいのか顎がとにかく痛かったので歯医者に行ったら

「親知らず抜いた方が良いではあるんだけど、なんでこんなに顎痛いのかはわからないね。とりあえず来月検診で」

と言われた。10年ほど前に歯列矯正をして以来、虫歯等にもならない(一度も虫歯になったことのないトゥース童貞)ので歯医者に行くタイミングを失っていた。

(顎治らねえのかよ...)と思いながら、良い機会なので検診とやらを受けて見ました。やったことがある人にとっては、つまらないかもしれないが、久しぶりの歯医者で初めての経験で、楽しすぎたのでレポを書きます。

まずは、名前忘れたけど優しくて素敵な歯科衛生士さんによる歯周病についてのプレゼンテーション。

要約すると、表面に付いちゃう歯石+歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)の歯石、というか菌が悪さをして歯茎が腫れたり、歯茎の中にある骨を溶かす、最悪体内に回っていろんな糖尿病だの、腹が痛くなっただの、いろんな症状を引き起こすとのこと。

最初は(こんなプレゼンするんだ……)と思っていたが、ライターとしての好奇心が抑えきれず、気になったことをガンガン質問したり、「なるほど、これが歯周病の原因なんですね!」とか気持ちの良い相槌をかましていたら、先生も興が乗ったのかいろんなことを楽しそうに話してくれた。可愛かった。

今回の検診は、歯周ポケットがどのくらいの深さなのかを調べるとのことで、一本ずつポケットに器具を突っ込んで長さを測っていくことに。

あまりにも原始的過ぎるので、「ひとりで一本ずつ手作業でやるんですか!?」と聞いたら「そうですね……」と困惑していた。(さっきまで仲良しだったのに急に引くなよ)と思っている暇もなく歯のボーリング調査がスタートした。

手際よくガシガシと続けていき、後半に差し掛かったところで歯科助手さんがやってきて「もう遅いですか……?」と先生にたずねていた。

(え? 俺の歯は手遅れなの?)と思っていると、「全然!お願いします」と先生。このボーリング調査は、通常ふたりでやるっぽいんだが、今日は院内が盛況だったので、人手が足りなかったらしい。

目にタオルをかけられていたのでよくわからなかったけど、どうやら先生は俺の歯を突っついては、器具を置き、ペンを持ちメモメモとしていたようだ。

先生はふたりでやる調査を今日はひとりで行わなければいけない煩わしさを抱いていたため「そうですね……」と困惑していたのだろう。悪いことを言ってしまった……。ごめんなさい。


作業が終わると、一通り僕の歯周ポケットの様子を聞かせてくれた。全体的に問題が無いものの、親知らずの影響でちょっと不安なところがあり定期的な検査やクリーニングが必要らしい。

感心していると「タイラさん、歯の磨き残しがあるので歯磨き指導をします。歯垢を顕微鏡に映してあるので、まずはこちらをご覧ください」と先生。

歯垢や歯石の中には、人間が元々持っている常在菌(良い奴)と食べかすなどから生じる悪玉菌(悪い奴)がいるらしく、この菌たちの均衡が破られ悪い奴らが跋扈すると歯周病が進行していくらしい。実際に顕微鏡の拡大画面を見ながら説明してくれた。

全体的に白いモヤモヤが写っているが、モゾモゾと蠢く黒い物体があったので、質問してみると「この動いているのが悪玉菌です」と回答された。

ここにあの映像をコピペできないのが悔やまれるが、僕の歯垢にいた悪玉菌たちは如何にも悪玉菌然としたフォルムと、気持ち悪すぎるフォームで元気に蠢いていた。中には、なんか小さいけど走り回っているお子さんのような悪玉菌もいた。

「……めちゃキモじゃないですか」と呟くと、先生が手を叩いて笑ってくれたので嬉しかった。

磨き残しをなくすべく歯磨き指導をされる僕。自分で言うのもなんだが、リアクションをかなり多めに取っていたので、先生は再び興が乗ったらしく「もう実際に磨いてあげるので真似してください」と、直々に歯磨きしてくれることに。(本来はクリーニングまでセットだったが、混んでて時間がないので次になった)

先生の磨きっぷりは凄まじく、流石に歯科衛生士やな、といった感じだった。ただ歯を磨かれているだけなのにあまりにも心地が良い。先生は僕を気持ちくしてくれた。

そのテクニックの華麗さに感嘆の声を漏らしつつ、歯磨きのコツをたっぷりと叩き込まれ、本日の検診は終了。

流石に検診も歯磨きも楽しすぎたので、「先生、歯磨き趣味になりそうです。流石に面白すぎる」と伝えると、「そうですか!? 歯ブラシによってもまた変わってきますので次回はその話もしますね!」と先生。可愛い。

歯周病のシステムと、正しい歯磨きの技術を学ぶことができ、大満足で歯医者を後にした。

再来週にまたクリーニングに行くので、もしかすると「歯医者 クリーニング編」を綴るかもしれない。

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