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【役員に評価される】最終面接「挫折経験は?」

こんにちは、投稿5本目となります。

今回は就活生の皆さんにとって、ネタ探しやネタの選択が難しく且つ伝えにくい「挫折経験は?」への答え方についてのお話となります。

また、最終面接官に評価されやすい挫折経験の最近のトレンドにも触れさせて頂きます。

1次2次面接と最終では評価ポイントが異なる

まず最初にお伝えすることは、この質問は「1次・2次」と「最終」で評価されているポイントが異なっていることです。

1次2次(話の組立て方が大事)

若手・中堅社員が担当となる「1次・2次」については、内容は正直どうでもよくて、順序良く答えれているかがポイントとなります。

簡単に言うと、「簡潔に分かりやすく伝える力」が評価されます。

1次2次であれば、単なる失敗話やネタ自体が弱かったとしても、話の展開の仕方さえ間違わなければ、減点や不合格の対象とはなりませんので、下記のように組み立てていれば合格点はもらえるのです。

(展開の仕方)
・結論(挫折・失敗した内容)
・原因特定(何故挫折したか)
・どのように乗り越えようとしたか(対策)
・結果(成果)
・学び※あれば良い

最終(挫折のスケールやインパクト大小での評価ではない)

「最終」については面接官は役員や本部長クラスとなり、苦労話大好きな世代ということもあって、「話の組立て方」よりも「挫折の中身」が重要視されるのです。

最終面接では、「挫折の中身」が問われるとお伝えしましたが、皆さんの中には「えっー、そんな立派な挫折なんか・・・」と思われた方もいらっしゃると思います。

例えば、高校の時に野球部で甲子園に行こうと思って強豪校に入学したが、周りのレベルが高すぎて3軍からスタートした。そこで休みの日も関係なく1日10時間の練習をした結果、3年の夏にレギュラーを掴み、甲子園に出場できた。

皆さん安心して下さい。
「挫折の中身」は、挫折のスケールやインパクトの大小で優劣(評価)が決まるのでは無いからです。

では、役員を納得させ喜ばする挫折経験を伝えるにはどうすればよいのか。

役員を納得させ喜ぼさせる挫折経験の作り方ポイントはたったの2つ

ポイントは非常にシンプルでたった2つです。

①「挫折」「乗り越える」という言葉の意味をしっかり理解し、それを表現できているか
(壁にぶち当たるまでの(継続)期間×乗り越えるまでに要した期間)

②乗り越えられた理由に「仲間」「周りの人」のサポート&感謝が盛り込まれているか(最近のトレンドとして、周りに助けてもらいながら・・・というほうが役員にはウケる!!)

あとは、上記2つを意識&盛り込みながら、1・2次と同様に話を展開し順序良く話してもらうだけです。

①②それぞれ補足していきます。

①「挫折」「乗り越える」という言葉の意味をしっかり理解し、それを表現できているか(壁にぶち当たるまでの期間×乗り越えるまでに要した期間)

そもそも、「挫折」という言葉の意味は、以下の通りです。

「ずっと努力してきたことや計画が途中でダメになってしまうこと」
「一生懸命打ち込んできたけれど、壁にぶち当たってしまった」

そして、「乗り越える」については、
「困難な状況を苦心して克服する」という意味があります。

実は、ここがほとんどの学生さんが意識出来ていないので、役員たちは「そんなの挫折って言うの?」「挫折の意味、分かっているのかな!?」「簡単にクリアできたことを乗り越えたと言うの!?」と首を傾げながら聞くことになってしまい、低評価をつけてしまうのです。

例えば、私が面接官としてよく学生さんから聞くのは、以下のような内容です。

パターンA
「飲食店アルバイトを始めたころ、接客が上手くいかなかった・怒られた」→「先輩の真似をしたり一生懸命頑張り、4か月後には顧客アンケートで好評価をもらえるようになり、バイトリーダーに」

パターンB
「英語を学びたくてイギリス留学(3か月)をしたが、授業に全然ついていけなかった」→「めちゃくちゃ勉強して、3か月後にはプレゼンできるようになった」

最終面接官はこれらを聞いている途中で、こんなことを思っています。

・「新人なので接客が上手くいかないのは当たり前では。。。それって挫折!?」

・「3~4か月という短期間しか頑張っていないのに、バイトリーダー!?プレゼンできるように!?少し頑張ったらクリアできたということは、そもそも難易度が低いのでは。。。 乗り越えたって言うのか。。。」

要するに、ほとんどの学生さんが「挫折」「乗り越える」という言葉の意味にマッチしていない内容を話してしまっているのです。

ですので、以下のことを意識しながら伝えるだけで、他の学生さんと違いが生まれますので、最終面接官が高評価してくれるようになります。

・壁にぶち当たる前までの頑張った期間を伝える(出来れば1年以上)
・ぶち当たった後に乗り越えるまでの期間を伝える(半年以上)

簡単ですよね。
例も以下に示しているので、良かった参考にして下さい。

(例)
・3年次に部活でレギュラー落ち経験
→1年後に奪い返す

・2年続けていた研究で最終フェーズに近づく段階で思ったような数値が出なくなった
→手法を変えたり、文献を読みまくって、・・・・、半年後に成果が出始めるように

・2年続けてきた塾講師アルバイトで教えている生徒の成績が伸びない
→他先生の授業を参考にしたり、課題の出し方を変えて、・・・、8か月後に改善

・高校3年時に経済的な理由で医学部・薬学部・理系学部を諦める
→経営の立場で医療に関わりたいと思い、経営学部に進学し、GPAが〇〇(具体的な年数を入れなくても、挫折後の長期間の努力が分かる)

スポーツ推薦での大学進学を目指していたがケガが理由で推薦貰えず
→スポーツ一本で勉強してこなかったが、浪人しながらも第一希望の今の大学に入学し、ケガも治し、今もそのスポーツで頑張っている

②乗り越えられた理由に「仲間」「周りの人」のサポート&感謝が盛り込まれているか

乗り越え方についてです。

もちろん独力で頑張って乗り越えたというのも評価されます。実際に、ほとんどの学生さんは、自分の頑張りだけをアピールしがちです。

しかし、困ったとき・悩んだときには、周りの人に相談し、アドバイスを貰い、サポートを受けながら且つ自らの努力で乗り越え、それを今もサポートしてもらったことに感謝しながら頑張っているという姿勢を見せる人がさらに評価されているのが今のトレンドとなっているのです。

私も今まで120社ほどの企業で面接に関わってきましたが、特に最終面接官となる役員にはそういう傾向が最近強まってきていると感じています。

苦しい時は正直に人に頼り・そしてそれに感謝するという素直な心を持った人のほうが、入社後の中・長期的な成長が見込まれるという感覚を役員世代は持っているようです。また、その人間性も印象を良くしているのだと思われます。

この周りからのサポートを貰ったということを入れることで、他の学生さんとの比較で評価を高められますので、是非意識してみて下さい。

まとめ

今日お伝えしたかったことをまとめます。

<ポイント>
・1次2次と最終では評価される項目が違う
(1次2次):話の組立て方(分かり易さ)
(最終):挫折経験の中身

・挫折経験を伝える上で意識すること
①挫折するまでの努力(継続)期間
※「挫折」の本来の意味を考えよう(出来れば1年以上)

②乗り越えるまでの期間
※「乗り越える」の本来の意味を考えよう(半年以上)

③周りに頼りながらも・感謝を話に盛り込む

※最終での展開の仕方も1次2次と同様でOK

長くなりましたが、最後まで読んで頂いて感謝です。

是非、参考にして頂ければ幸いです。

では、次の投稿で。








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