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「ジョーカー」と「キング・オブ・コメデイ」と承認要求・自己肯定感【ネタバレ】

ジョーカーがすごいといろんな人からの評判がよかったので、先日映画館に見に行った。

確かに確かに面白い。カタルシスもある。

こんなタイミングでこんなことがあってこうなれば、確かにこんな風になるなとも思えた。

すごく陳腐な言い方だけど、、

誰もがジョーカーになり得る部分を少なからずもってるので、部分的には感情移入し共感し、

でも、

むやみに共感してはいけないと、これまた誰もがもってる道徳観が微妙に動き、邪魔をするから面白いのだと思う。

でも、正直言うと前評判が良すぎて、私自身が面白さのハードルをあげていたからか、想像を越えるものではなかった。

おもしろいのだけど。。

で、、

映画「ジョーカー」は、この映画のキャストでもあるロバート・デ・ニーロが同様に出演してる「キング・オブ・コメデイ」のオマージュにもなっているという、そんなネットの書き込みをみつけ、早速、観賞した。

今の世の中は便利で、Amazon primeの会員であれば、この映画は今日時点であれば追加料金なしで、みることができる。

結果、「キング・オブ・コメデイ」は抜群に面白かった。

デニーロ扮する主役のパンプキンが、ジョーカーよりも怖い。スプラッター的な怖さではなく、ニートがニートぶりを拗らせすぎて、人生を棒にふりそうで、何かをしでかしそうな怖さだ。

映画「シャイニング」のジャックニコルソンが醸し出す、徐々に心の中を何かにとり憑かれて壊されていくような怖さとも違う。

「キング・オブ・コメデイ」のデニーロ扮するパンプキンの怖さは、自分で自分を拗らせすぎたところにある。例えてみれば、承認要求を満たせなさすぎて、逆に自己肯定感を材料無しで自家栽培できるようになった化け物だ。自家栽培というより常温で核分裂し続ける意味のわからない何かになってる。

この映画は、古い映画ではあるものの、今を生きるいろんな世代のいろんな人に当てはまるのではないかと思う。

例えば、世代的には団塊ジュニア、ロストジェネーション、コンサル会社でいえば、なかなかアサインされないコンサルタント、クリエーターであれば、作家や芸人などなどは、特にオススメだと思う。

もちろん、見る人を選ぶタイプの映画なので、全員にはオススメできない。

ただ、自分がどこかの組織の誰かと全くコミュニケーションが不能な状態にあるとき、自分と相手のどちらかが、デニーロ扮するパンプキンで、どちらかがデニーロが憧れているジェリーになっていることもあると思う。

これを読んでしまった方は、とりあえず「キング・オブ・コメデイ」を観賞してほしい。

面白く感じない人はとんでもなく不幸な人か、恵まれ過ぎてる人のどちらかだと思う。

それか、この文書読んで期待値、ハードルをあげすぎた人だと思う。

ということで、ではでは。。

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