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【確定申告終了!】医師の複業って「節税」になるの?

昔はよく「開業しないの?」と聞かれていましたが笑

実はもう5年前に「開業」してるのです。もちろん「そっちの開業」ではないですけどね。

2019年2月にブロガー・コラムニストとしての活動を基盤とした、諸々の業務を行う個人企業主として「開業届」を出し、そして果敢にも「青色申告承認申請書」まで(!)提出し、このほど5回目の確定申告を​​終えました。

おかげさまで毎年売り上げは微増しており、今年の総売り上げは300万まであと一歩というところ。皮膚科のアルバイトに換算すると週半日勤務するよりちょっとだけ高いくらいですか。
だからか知りませんが、私に「開業しないの?」と聞く方も皆無、となりました。おそらく「何か」を察知したのでしょう。

そりゃあ「そっちの開業」をすればこの10倍以上はいくんでしょうが、すみませんが私は金額より「自由」が欲しい。「旅をしながら」「時間と場所を選ばず」バイト週半日分相当の売り上げを上げられた、という方が、私にとってはプライスレスな経験であることは自明の理、です。あと、伸びしろが未知数。皆様が察知されている「何か」もそういったことでは?

今はまだこんな額なので、税理士さんは雇わず、自分で「弥◯」の会計ソフトを利用しての確定申告。そんなことされている医師、そしてそれをこうして言語化する医師となればさらに少数派でしょ? 私は金額より少数派になりたいの笑。


能書きはいいとして、週半日のバイトがそのままそっくり個人事業主の売り上げとなり、青色申告したら税金とかどうなったか、節税にはなったのか?
これがもうね、やってみて初めてわかった、目からウロコのオンパレード。そして結果として節税効果もあったというわけです。

また、他の記事でご報告したかもですが、今年の3月いっぱいで「定期」で働いていたクリニック週2.5日勤務(実働15時間/週)を辞めることになりましたので、額面上の「本業としての定時収入」が保証されながらの複業は2023年で最後、となります。そうした「節目」ということで今回、「ブロガー起業・複業してわかったこと 確定申告編」をお届けいたします。



「節税のための複業」ではなく「複業の結果節税」したとなる所以

まず断っておきますが、ご存知の通り、私は「ブロガー・コラムニスト」として開業しておりますので、税務上の主収入は「お医者さんをして稼いだン千万」ではなく、先に申し上げた「今年の総売り上げは300万弱」から経費を引いた額=事業収入となります。「お医者さんをして稼いだン千万」はあくまで「サブ」です。

よくやらかしがちなのが、この事業収入が赤字となれば「お医者さんをして稼いだン千万」から補填できるので、その結果「お医者さんをして稼いだン千万」の申告額を減らすことができますので、その分、所得税が節約できる、というやつ。

ですが、事業収入というのは本来、それだけで食べていく気があります!という気概が税務署に伝わらんといかんものです。なるべく黒字になるよう経費をやりくりして然るべきなんですよ。赤字が何年も続けば税務署に目をつけられるに決まっています。

しまいに「こいつ、本気で事業で食って行く気なくない?」となったら最後「それ、事業収入ではなく雑所得=つまり本業はこの事業じゃなくてお医者さんごっこですよね?」と言われ、「それならばこの経費とこの経費は認められませんね」と修正申告する羽目になり、さらには追徴課税の可能性も、という、どあほうな結果となります。

私ははっきり言って、金額こそ大きな差はあれど「ブロガー事業がメインで、お医者さんをして得た収入はサブ」なので、ブロガー事業が赤字になるほど経費を計上したりはしません。つまり「お医者さんをして稼いだン千万」についてはiDeCoやふるさと納税以外の節税対策をとっていない、ということです。
それはそもそも「お医者さんをして稼いだ額は節税するほどではない」、そして将来「お医者さんをして稼ぐ額はこれ以上増やす気はない」という「覚悟」でもあります。

それだって、同じ額を仮にお医者さんごっこのみで稼いだ場合は経費として計上できない家賃や旅費の一部をマイナスでき、さらにe-Taxで青色申告するとそこからさらに65万が控除の対象となります。

実際はン千万+300万を全てお医者さんごっこで稼ごうが、お医者さんごっこ+ブロガー副業で稼ごうが、家賃や旅費の額は、おそらく変わらないわけであることを考えると、家賃や旅費の一部を所得から経費計上できるだけでも十分デカいじゃないのよ、という意味で「結果的に支払う所得税が減った」わけで、所得税を減らすために、むやみやたらに経費を計上していこう、というのとは訳が違うのです。

マイナスどころか、実際は、事業収入が65万を切れば、そこから先はいくら経費を計上しても青色申告の控除で、申告額はゼロとなってしまうので、売り上げが増えているのに、事業所得がずっと65万を切ってるのもおかしいじゃんよ、と思い、最近は事業収入が65万を上回るようにしています。

最終的に「お医者さん収入」と足した額に対し、所得税の額が決まる訳ですが、足したとしても税率が変わらないのに、わざわざいらぬ経費を計上したところで、そこまで税金の額が変わる、とかでもないですから。

それ以上に「ブロガー収入がメインなんだぞ」という気概を税務署にわかっていただくことが大事なのです。私は。


「会計ソフト」自分でいじってみて

開業して最初の2年、ブロガー複業の売り上げがまだ100万行くか行かないかの時は売り上げも、経費も、帳簿をつける、ったってそもそもの絶対数がそんなにないので、年明けてからギャー!!ってまとめてやってましたが、売り上げが200万超えてからは取引先も、経費計上する件数も増えてきましたので、2~3ヶ月に1回は会計ソフトいじりをするようにしています。

医師で自ら会計ソフトをいじるなんて人、そうはいないはず笑。ですが、メディアを編集する立場のみなさまや、副業サラリーマンや主婦フリーランスなどでは、私と同じくらいの売り上げの人はゴロゴロいて、その界隈では自分で会計ソフトをいじるくらい「普通」なくらいなもので、さほど珍しくないです。まあその辺はどこに身を置くか、ですけれども。

にしても、メディア連載で何度も書いてんですけど、「丸投げ」って怖い。自分でやってみると、余計にそう思います。
やはりやってみるとなんとなくわかってくるんですよ。あ、これは税理士さんによってこんな差が出てくるんじゃないかな、的なことが。

あとは、ここまでは自分で行けそうだな、ですとか、こうなったらそこから先は税理士さんにお願いしないとかな、とか、なんとなく線引きができるようになってきましたし、税理士さんにお願いするにしても、こういう方がいいな、といったイメージもできてきました。

「複業」ってそういうことで、一見、自分がやりたい仕事でなくても、体験してみてなんぼ。そこを「大変」ととるか「これはこれで勉強になるわ~」ととるかですよ。
私にとって会計ソフトをいじるのは、家計簿をつけるみたいなもの。売り上げが積み重なって行くのをみて「むふふ」となるのも楽しいものです。

さてそしてしかし、来年度の確定申告からは、色々またガラッと様変わりするかも…ですよ!? 今からワクワクドキドキ、楽しみな複業プータローライフを過ごしますよ…うふふ。

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