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無痛分娩全記録~入院2日目途中まで(突然終わります)

前置き。
娘が本日1歳になりました。
こんなに笑って泣いて、凹んで、愛おしさで身悶えして、精神的にも身体的にも目まぐるしい日々は初めてでした。
そんな彼女が産まれた日のことを記念に残しておきたくて、公開してみました。

※無痛分娩での出産時の入院中のメモのような備忘録です。誤字脱字、文章校正、語尾はめちゃくちゃで読みづらいかもしれません。
あらかじめご容赦下さい。

出産前日(2022.11.25)


おしるしが来る夢を見ながら目覚めた25日の朝9時半頃、12時頃に立て続けに水が少し流れ出る感覚が。
ただの尿漏れか、破水かわからず、サクラ色でおりものも混じっていたので、念のために産院に電話。
「どちらにせよ確認が必要なため、入院準備をして来てください」と言われたため、お義父さんに車を出してもらい13時半頃産院に向かう。

内診の結果、破水の反応はなく、子宮口も開いておらず、NSTでも陣痛開始の兆候もなし!とのこと。帰宅することに。帰宅間際に助産師さんが来て、「いつでも気になることがあれば何度だって来て良いんだからね!とにかく電話して!」って声をかけてくれた。

もし破水だとしたら、感染の心配があるから念のために電話して来てみた。でも実際は違って、恥ずかしさや申し訳なさが少しだけあった。でもここでそうやって助産師さんが声をかけてくれたから、また何かあれば必ずすぐに電話しようって思えた。

ここでの産院の対応次第では、次何かあっても電話することを躊躇ってしまうかも。命を守る現場はきっとこんなふうに日頃から些細な種まきをしているんだろうな、と改めて思えた出来事だった。

そしてこんな時に万全の送迎体勢をしてくれている夫一家にも改めて心強さとありがたさを感じた。

安心感と拍子抜けで帰りにコンビニでミートパスタとサンドイッチ、抹茶ババロアを爆買いからの爆食。楽しい気分転換になった。

いつもより少し遅めの20時半頃、夫も帰宅。ごはんを作る気力がなかったので、Uber Eatsでマーラー麺を注文。これもペロっと完食
今日の出来事を話しながら、あぶない刑事の映画を観ていた。

そして21時半頃、生理痛3日目のような痛みが。我慢できない痛みではなく2分ほどで収まる。11月13日に初めてきた前駆陣痛ほどではない。その後も23時半まで1時間おきに立て続けに同じような痛みが。

もしやこれは陣痛の始まりか?初産の場合ここから時間がかかると聞いていたこともあり、翌日は10時15分から40週目の検診予約もあったので、まだリラックスした気持ちで、そして陣痛が早まるというからお風呂をわかしてお湯につかっていた。

忘れもしない11月25日23時53分、思わずのけぞりながら叫び声をあげてしまうような激しい痛みに襲われる。あまりにも痛いから、一瞬放心状態に。

急いでお風呂からあがり、いつでも産院に向かえるように、パジャマではなく外出できるような部屋着を来た。

破水~入院へ

そこからはもう地獄のような痛みが数分おきにおそってくる。陣痛タイマーはいきなり10分感覚を切ったことをつげていて、陣痛中はいきも絶え絶え。そして、ついにはっきりと自覚できるような破水の感覚があったのが日付が変わった午前0時半頃

産院に電話して、改めて向かうことに。
玄関先でうずくまり、エレベーター降りたエントランスで膝をおるほどの痛みに耐えながら、なんとか車にのりこむ。
午前1時半頃、産院に到着。まさか12時間後に再び来ることになろうとは。そして内診の結果、破水が確定しそのまま入院することに。
これほどまでに痛いのに、子宮口はまだ1cmとのこと。

ただすでにこの時点で麻酔が可能だと言われたので、とびついた。2時半頃から麻酔処置が始まる。想像していたよりも痛みも違和感もなく、ただただこの痛みからすぐに解放されるのだという安堵感が何より嬉しかった。

麻酔開始~経過

3時半には既に分娩室で記念動画が撮れるほどに落ち着く。麻酔まじですげぇ。。
尿に管を通す際もすでに麻酔がきいていたので何も感じない。
痛みを少しでも感じれば15分おきに自分で麻酔を追加しても良いとのこと。

思い切りそれに甘えながら、うつらうつらと過ごす。

浅く眠ったり起きたりを繰り返しながら、午前5時頃の内診ではすでに子宮口は自然に5cm近くまで開いていて、子宮膜もかなり柔らかく薄くなっていると助産師さんも驚いていた。
そのため当初6時に投与予定だった子宮口?を柔らかくする錠剤は飲まず、9時から促進剤を点滴することに。

7時過ぎには一度、実家とビデオ通話。早すぎる展開&無痛のため笑う元気のある妊婦の姿に、両親はひたすら「最近の医療はすごい!」と繰り返してた。

9時から始まった促進剤投与も順調で、1時間おきに1cmずつ開いていていっているとのこと。麻酔効果はすさまじく、麻酔が弱まったとしても生理痛の痛みを越えることは全くなし。

ついに夫が合流

午後12時過ぎ、まだ数時間かかるかもしれないと補足されつつ、ついに夫の呼び出し要請が!13時にはPCR検査を受け終わり、LDRに。

内診の度に外に出ているように言われながら、2人でゆったりとした時間を過ごしていた。
もう赤ちゃんの頭は触れるくらいにはなっているが、まだ完全に下がりきっているわけではなくあと数センチあるとの診断。
この数センチでまだ数時間かかりそう、といわれた14時過ぎ。じゃあ夕方くらいかねー、そろそろお腹減ってきた!なんて笑っていたら、ここで思わぬ急展開。

急展開の出産へ(2022.11.26)

赤ちゃんの心拍数が下がってきたとのことで、突然酸素マスクをつけられる。酸素マスクってナイロン臭いのね、なんてパニックにならないようにあえて下らないことを考えてみたり。

そして先生から、頭がもう見えているので鉗子分娩でいまからお産を開始します、と突然告げられ、あっというまに、足にナイロンをかけられ、椅子が分娩用に動かされ、助産師さん5人くらいに取り囲まれる。

数時間はまだかかると説明を受け、内診のため一度外に出ていた夫が戻ってきたときには、もう産みます!の急展開に。

はい、大きく深呼吸して一度はいてー
もう一回大きく吸ったら息止めていきんで!
お腹押すから、負けないように押し返して!
を二回?三回?繰り返し、(すんごい力で押されるのね、お腹。もはや馬乗りに近い)

あれほど会陰マッサージ頑張ったけど、結局切ることになり、なんとなくジョキジョキと二回ほどハサミをいれられたような感覚はあるものの痛みはまったくなし。

ほら!赤ちゃんのお腹見えてきたよ!
もう一回続けてー
はい!おめでとうございます!

え?もう?ってくらい本当にすんなりと
11月26日14時18分
3454g 51cmの女の子が大きな産声をあげなから、この世界に産まれてきてくれました。

感涙ではなく爆笑の分娩室

感動と涙の対面になるかと思いきや、産道を抜ける際の頭の位置のセッティングを間違えていたようで、助産師さんに「頭の向き間違えちゃってるねー」と早速に突っ込まれ、一気に笑いと和やかな雰囲気に。

始終マイペースなあなたは、結局お父さんもお母さんも泣かせることなく、自分だけ最高に良い声で泣きながら、出産に立ち会ったすべての人を爆笑させてくれました。

そのまま2時間ほどを3人で一緒に過ごし、夫は胎盤を見たいとの希望をしっかり叶え(私は怖いからと拒否w)、私は念願のカンガルーケアだったはずが、やっぱりマイペースなあなたは、うつ伏せに置かれても横を向かず、胸に顔を埋めて動かないので、心配した助産師さんが仰向けにする、という全然思ってたのと違うカンガルーケアスタイルとなり、新しい爆笑ネタを作ってくれました。

本当にお母さんは最後まで泣かずに、笑いっぱなしでお産が出来ました。

17時半頃病室に案内され、三人部屋だけど今夜はひとりの予定ときかされる。18時には念願の豪華すぎるご飯が出てきたけれど、空腹のピークはとっくに超えていたため、半分も食べられずに終了

母子同室は明日からのため、今夜はとにかくしっかり休もうと、マタニティーハイは私には関係なかったようで、この日はぐっすり眠りました。

産後1日目(2022.11.27)



昨日は、無痛といきんだ関係でおしっこがなかなか出来なくて、朝からまずは管を通して排尿することに。
ここから地道な排尿との戦いがはじまる。

そんな中で同室指導という、ほぼほぼ名ばかりの1時間にも充たない講習のなかで、おむつの変え方、服の着せかた、おっぱいの飲ませ方、ミルクの飲ませ方が詰め込まれ、
はい!いってらっしゃい!と丸腰でジャングルに放り出されたような感じに。

とはいえ、あとからミルクの作り方の個別説明、授乳のタイミングでの助産師立ち会いなど手厚いアフターフォローがあったので、とにかくなんでも聞きまくった。

初日なので、おっぱいが実際飲まれているのかどうかさえわからず、同室中に三回吐いて(よくあることだから問題はないそう)さそっく二回着替えさせて、吐いた直後にミルクまた飲ませて良いのかどうかナースコールして、来てもらったり、そんなこんなしてたら、赤ちゃん寝ちゃって

助産師さんと起こしても全然起きないから、暖め直したミルクも結局飲まず、次起きたら作ったやつは破棄して(消費期限2時間らしい)、再度作りなおして

10時
13時
16時
色々格闘してたやつが19の授乳で時→21時なっちゃった

でも21時の授乳はとりあえずミルク飲ませて、でもまだ足りないみたいでおっぱいもとりあえず口に突っ込んでみたら、そのうち満足してくれて

もうここで疲れ果てて、
大部屋もまだ誰も人来ないから、ラッキー寝ちゃえって思って、赤ちゃん預かってもらって、爆睡した!

産後2日目(2022.11.28)



午前7時にお迎えにいき、ひととおり写真とビデオ撮影に勤しむ。まだコツがいまいちよくわからないまま、とりあえずおっぱいを吸わせ、ミルクも飲ませて、朝御飯に。

出産前夜から排便もしてなかったので、普段は快便な私は生まれてはじめての便秘との長く険しい戦いが始まる。

今日は11時から退院指導
14時からシャワー(うち14:30からは小児検診あり)
15時からアロマエステ(これに惹かれたのもこの産院を選んだ理由のひとつ!笑)
私としてはかなり楽しみな1日となるはずだったのだが。。

朝2回の授乳は問題なく終わり、お昼ごはんが終わるまでは預かってもらったため、またまた豪華なランチをあたたかいうちに堪能。

13時からの授乳に向けてお迎えに。
そしてここからが怒涛の日第2だん
13時からの立ち会い授乳のはずが、いくら起こしても爆睡のまま。一旦助産師さん退室

そのあと急に覚醒したあなたは、なにか寝てる間にインストールしてたの?って思うほど、突然熱心に泣きながら必死にお母さんのおっぱいを探し、くわえ込み、離すまいとするかのように手をのせてくる。

お互いまだ慣れてないから、汗だくになりながら、必死にタイミングとくわえる場所を、何度も何度も咥えたり、離したりしながら、探っていく。

この瞬間、突然私にも何かがインストールだかアップデートだかがなされた。

正直、昨日はまだ産まれた我が子をみてもどこか他人のようで、小さくふにゃふにゃした存在を前に戸惑いの方が大きかった。
同室指導として連れてこられた娘を前にしばらく呆然と立ち尽くしていたくらい。
抱っことは、ドウスルノデスカ?みたいな。

でもこの汗まみれで、泣きながら必死に吸い付こうとする姿をみていたら、突然愛しさが、自分のすべてを差し出してでもこの子を護りたいという衝動が、涙というカタチになり溢れでてきた。

母性は最初からあるわけではない。
必死にはじめてのことと向き合うなかで、少しずつ一体感のようなものを積み重ねた努力のもとで培われていくのだ。
それは性別や、もしかしてら血のつながりも越えた、どれだけ目の前にある命と共に育とうと覚悟を決めたものが等しく習得出来るものなのかもしれない。なんてことまで考えてしまった。

そんな感動的な格闘は、「検診だからナースステーションに連れてきてくださーい」というナースコールで一気に現実に引き戻された。

-入院中の日記ここまで-


よくいく居酒屋のハイボールは、1杯190円です。もちろん深い意味はありません。