フロンティアファーマーズ|生産者の姿をつづる。

福島県郡山市。農業の世界で活躍する人々の姿を、彼らの生の言葉でつづります。彼らがどのように「農」に取り組み、受け継ぎ、繋いでいるのか。その想いを感じてください。

#7 経営力を身につけ前進を続ける9代目。 夢は“いつか片平をイチゴの里に”

有限会社うねめ農場 代表取締役 伊東敏浩さん

うねめ伝説発祥の地である郡山市片平町。采女神社や采女が身を投げたといわれる山の井清水、采女を見初めた葛城王を祀る王宮伊豆神社など、伝説にちなんだ名所が町内に点在しています。

その王宮伊豆神社にほど近い場所に、今回お邪魔したうねめ農場さんの立派なビニールハウスが立ち並んでいます。最も大きいハウスは1棟およそ80mという長さです。経営するのは伊東敏浩さ

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#6 美容師から農業へ転身し10年。 野菜作りへの情熱を支え続ける「強く高い志」

有限会社ニッケイファーム 大竹秀世さん

前回の「フロンティアファーマーズ」に登場してくださった鈴木農場さんの存在と取り組みは今、郡山の農業界にしっかり根を張り、仲間同士の横のつながりや後進の育成にもつながっています。

今回ご登場いただくニッケイファームの大竹秀世さんも、鈴木農場さんで農業の指導を受けた経験をお持ちの一人です。この道を志して10年あまり。無農薬・無化学肥料での野菜作りにこだわり、

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#5 郡山の農業の未来を担う“一番星”。 ブランド野菜を育てた父の背中を追い生産者の道へ。

鈴木農場 鈴木智哉さん

農業界全体にとって深刻な問題である生産者の高齢化と後継者不足。農林水産省のデータによれば、年齢別の就業者数で見た場合、49歳までの農業就業者の数は全体のわずか16%。約7割を60代以上が占めています。一方、若手の新規就農者数は伸び悩んでおり、その流れに歯止めがかかる気配はありません。

そんな中、2017年、大学卒業後すぐに就農した期待の若手生産者が郡山にいます。彼の名は

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#4 始まりは父が建てたビニールハウス。 試行錯誤し辿り着いた、深く甘い「うねめの里大葉」の味

有限会社郡山アグリサービス 代表取締役社長 遠藤喜敬さん

明治時代に誕生した安積疏水は、水利が悪く稲作に適さなかった郡山の土地を猪苗代湖の水によって潤し、豊かな水田地帯へと大きく変貌させました。2017年における郡山市の市町村別水稲収穫量は全国15位(2018年2月28日農林水産省公表)。県内一の米どころとして全国でも毎年上位に名を連ねています。

一方、国の減反政策を受けて長年携わってきたコメ

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#3 祖父が拓き父が育てたりんご畑。 受け継ぐ3代目が胸に抱くのは「守る決意」

力丸果樹園 力丸哲さん

JR水郡線谷田川駅のほど近く、国道49号線から須賀川方面へ折れる細い山道をたどっていくと、やがて広々としたりんご畑が目の前に現れます。東に宇津峰山の頂を見上げ、西に安積平野を見下ろす、この美しいロケーションで果樹園を営むのは、力丸さんご一家。40年余り前、代々生業としてきた養蚕からりんごと桃の栽培にシフト。現在農園を仕切る哲(てつ)さんは、果樹農家としては3代目にあたりま

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#2 300年・15代続く農家がピンチを乗り越えたどり着いた 「里の放牧豚」、絶品の旨味

株式会社ふるや農園 代表取締役 降矢セツ子さん

「私、豚のことなんて何も知らなかったのよ。」

そう言いながらハハハと笑う「ふるや農園」の代表取締役、降矢セツ子さん。郡山市田村町、阿武隈高地の山懐で300年・15代続く農家に嫁ぎ、40年余りになります。1982年にカイワレの大規模な水耕栽培を開始。近年はいちごの通年栽培に取り組み、凍らせたいちごをそのままかき氷にした「かきいちご」も人気ですが、も

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