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バーチャルアイドルの水着グラビアで喜んだっていいじゃないか

弾き語りYouTube配信が人気の猫耳あんこ少女水科葵と、GEMS COMPANY清楚担当の「うーたま」こと珠根うたの、なんと水着グラビアが掲載される!ということで、ジェムカンクラスタはこの数日おおいに湧きました。

今回のコラボでは珠根うたさんと水科葵さんが水着を初公開。グラビアページの完成にあたって、プロのカメラマンやスタイリスト、実際にグラビア撮影に使用されるスタジオを用い、これまでのアイドル・グラビアの概念を覆す新しい“カワイイ”の形になったとのこと。(リンク先より引用)


まさかのえっつぃーな水着に、喜びと恥じらいで混乱するジェムカンファン。「見ちゃいけない感」「背徳感がやばい」など、大興奮。

いつも冷静にジェムカン情報を流してくれる猫神様があああ!

ちなみに会社で見てる人もいました。

普段の配信では見れない舌ペロやばい。

めちゃ気持ちわかる。

まさかの攻め攻めなポージング、挑発的な表情、面積狭めな水着、たいへんてぇてぇでした。

みずしー、ガチのちっちゃい時にしかビキニなんて着たことがないと言っていたのに…。

(このツイート伏線だったんだな)


そして同じGEMS COMPANY所属のアイドルもファン以上に大興奮。そして晒される。

うーたんと!アオイチャンが!はだいろだwww かわいくないですかって、かわいいに決まってるやろwww

ご愁傷様です。


なんといっても、このグラビア、作り込み度合いが半端ない。パッと見でも、この肌の質感よ!!となるところ、さらに瞳の奥をよく見ると…

まじ、すげーよスクエニ…。


と、ファンが喜ぶ一方で、バーチャルな存在のグラビアに喜ぶこと自体が冷めた目で見られることもありますので、今日はその辺りについて少し書いてみたいと思います。GEMS COMPANY は公式ではバーチャルという用語を使っていないので、ここからは、ちょっとメタ的な話になります。


そもそも、生身の人間じゃないグラビアって何?

実は先行事例としてはいくつかあります。バーチャルアイドルとしては活動が長いすーぱーそに子は、グラビア写真集も出ています。

すーぱーそに子は、アニメになった時も声の出演がすーぱーそに子として表記されるなど、キャラクターとそれを演じる声優という関係性ではなく、ひとりの人格として設定されています。

また、VTuberという立ち位置では、ミライアカリがすでにヤングジャンプで水着グラビアを披露しています。

ミライアカリは他にも、Vティークで「ちょっとHな袋とじ」が掲載されたことも。

これらがイラストと何が違うのか?という話なんですが、「アカリちゃんの水着のイラストを描く」と「アカリちゃん水着になる」のは、明確に主体が異なります。「着せられる」と「着る」の違いとでも言えばいいか。ここでは、すーぱーそに子とミライアカリは、現実の生身の人間と同じ主体性を持った人格であり、ファンもそう受け止めて消費しているわけです。

混同されるかもしれないのですが、決して「ミライアカリを現実の人間だと思っている」と言うことではありません。実際、VTuber界隈では、モデルの変更を人間かのようにお着替えと言ったり、カメラを変えたと言ったりする割に、技術で作られていることにも普通に言及しますので、リアルとバーチャルの線引きはあえて緩めにするのが面白いという雰囲気ではあります。

中の人を「魂」と呼ぶならわしも、画面に映っている2Dや3Dのビジュアルと、演者が別にいることを分かった上で消費しているという文化だと言えましょう。


今回のグラビアでも、二人は配信で「撮影秘話」を明かしています。

(珠根うた)わたしはねぇ、やっぱ…緊張しちゃって。緊張が顔に出ちゃってたかな。
(水科葵)その、照れ照れがええのよ。
(うた)アイドルとして、いろんなことをやっていかなきゃいけないと思ったから、がんばったはがんばったんだけど、本当に緊張してたから、それが顔にすごい出ちゃってて、なんでこんな顔してんだわたしー!みたいな。
(葵)あのー、決してあったかい時期に撮っておりません。外のやつもありましたが、がっつり真冬のお外でございます。
(うた)アイドル魂見せましたね〜。

え、CGの話でしょ…?と思うなかれ。今回の撮影、実際のグラビア撮影のスタッフが集められており、背景も実写。筆者は、実際にふたりはそこにいて撮影したと言う「ロトスコープグラビア」説を推しております。

明言はされていないですが、ソファの沈み込みの再現といった都合だけでなく、表情やポーズも(もしかしたら水着も)忠実に再現するため、全てまず実写で撮り、それをていねいにCGで再現すると言う手法が取られたのではないかと。

じゃあ人間の水着を撮影したらええやんけ、と言うことではないのです。肝心なのは、リアルな肉体が水着を着ていることよりも、そこに水着を着る主体がいるかどうか、なのです。水着を着ることで恥ずかしがれたり、それがチャレンジになったりするのも、水着を着ているのが人格だからこそ。

今回のグラビアで言えば、普段YouTubeでファンと会話してくれたり、歌を披露してくれる女の子が水着姿になったからドキドキするし、そのチャレンジに賞賛を送れるわけです。このアイドルとファンの共犯関係、GEMS COMPANYと言う世界観に没入させるために、スクエニはとことんまでリアリティにこだわって、実写以上に艶かしいグラビアCGを作り上げた。おそらく、世界初と言っていい特筆すべき試みだったのではないでしょうか。

逆に、生身の人間でも、その人に全く興味がなければ、水着を着て写真に収まっていてもそれはCGで作られた画像と同じで、それを着ている人に思いが至ることはほとんどない。この話は掘り下げていくと「そもそもバーチャルアイドルとは何が面白いのか」につながっていくので、またの機会に取り上げてみたいと思います。


だいたい、VTuberなんて普段から肌の露出高めじゃん。水着のなにが嬉しいの?

と言うご意見もあるかもしれません。

確かに、すーぱーそに子やミライアカリはキャラクターとして露出の高い格好をしても違和感がなかったのですが、ジェムカンはもともと一部を除いてへそも脇も出てない、肌の露出が少ない衣装デザインのグループ。

MVで着ているステージ衣装も、マンガやアニメのキャラデザの文脈ではなく、リアルアイドルに近いリアリティ重視なもの。体型もリアリティを重視し、凹凸は控えめ。

そんなグループ内でも、制服を崩さずきっちり着ているうーたまと、年中パーカータイツなみずしーは、肌の露出が少ないコンビなのです。

だからこそ、えっ水着?そっちの方向行っちゃうの?という驚きもありました。でも、出来上がったグラビアを見て、ファンもみな納得したようです。ていねいな作品づくりをする運営を褒め称えたい!


だいたい、できるだけ体にぴったりの服で、肩や腰などの関節部分に服がない方がCGは動かしやすいんだぞ。スクエニの技術力があって初めて露出の少ないひらひらの服が着れるんだぞ!

それをあえて脱ぐということは、服を着ていない肉体のCGモデリングにも相当の自信があるということ。いかになまめかしいモデリングだったかを文章で説明するのは難しいので、代わりにプロに解説してもらいましょう。

みずしーの、このか弱そうな体…見て…胸元、水着の下あたり、肋骨が浮き出てる…ホホホホ…いいよね〜
あたし、いちばんね、グラビアとか水着で好きな部位がありまして〜。パンツとか穿いた時、腰骨とおなかの間あたりに、ステキなバミューダトライアングルが広がるんですよ。微妙な溝ができるんです。わーかーるー!?

実際、肋骨の浮き出かた、ハンパなくリアルです。普段の配信のモデルもクオリティが高杉と言われてますが、動かない静止画ならここまでできるのか…。ここまでしているからこそ、穴のあくほど見つめるかいがあるってもんです。GEMS COMPANY を知らない方にも、ぜひこの超クオリティかつフェティシズム全開なCGグラビアをご堪能いただきたい…!


次回作も期待大

実写撮影に引けを取らないリアリティのクオリティの高い3DCG、もちろんキャラクターデザインはカワイイ!しかもYouTube配信で会えるアイドルの水着写真!本記事でファンの盛り上がりが少しでも伝わっていれば幸いです。

おそらく、普段のヤンアニ読者には唐突すぎて、アンケートでは不評な意見も多々あることでしょう。でも、編集部のみなさま、ジェムカンにはグラビア受けするダイナマイトボディ(死語)のメンバーもいますから!次回もぜひ!お願いしたいと思います。

現場からは以上です!

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