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小ロットから大量生産まで対応する難しさ

当社の商品生産は

1着から大量生産まで対応しています。

最も生産しずらい

1アイテムあたり10着から30着にも

対応しています。

料金単価は大量生産と比べると

高くはなりますが

数量の割に

比較的リーズナブルに

生産する事が出来ると思います。

最近小ロットでも対応できる

工場や生産業者も増えてきました

サービスが増えたのか・・・

何故かというと・・・

現実は単に人手不足で

大量生産できる現場が

少なくなったから・・・

他にも現場の職人の高齢化とか

理由は諸々あると思いますが

主にこれが大きな理由です

決して生産可能な人手や

現場が増えたわけではありません

そんなすぐに生産スタッフが育つほど

簡単ではないです。

そうなると小ロットでも

大量生産でも対応可能な現場は

尚更少ない・・・

いざという時や

ブランド立ち上げから成長して

大量生産が必要になった時

小ロット専門の生産業者だと

いわゆる、その業者からは 

卒業・・・

しなくてはならなくなる

しかも卒業してもその先の受け皿がない

海外生産でコスト合わせるには

生産量が少ない・・・

品質管理もハードルが高い

そんな生産者にとっても

ブランドにとっても

厳しい状況の中

何とか生産ライン維持しています。

ただ

小ロットと大量生産では

生産工程や生産の進め方が

異なる場合があります

いや、別物だと思ってください


大雑把に

イメージ的に説明すると

以下の様な感じでしょう

大量生産の特徴とは

大量生産は

まとめて生地を重ねて裁断、

大量に裁断されたパーツを

何名かの縫製スタッフで流れ作業で縫製して

同じことの作業をひたすら繰り返しで

パーツごとに縫製して組み立てるので

極端ですが

手加減はあまり考慮されず

機材もある程度備えて流れ作業が

一つのシステムとして稼働するので

品質も安定しやすく

ある一定期間に大量に生産が可能な為

効率化され

単価を抑えることが出来ます

これが所謂、「量産効果」

ただし小回りは効かず

個別対応が困難

手作業などが多いと対応が難しい場合があります

また品質が不安定な現場だと

品質が大量に総崩れする場合があるので

事前に入念な品質管理や生産管理を必要とします

ただ最近は国内工場でも人手不足で

外国人労働者で生産するケースもあり

その場合、定期的に工員が帰国するので

工員が入れ替わって新人となって

一気に品質が変わってまうなんて事もたまに聞きます

やはり入念な品質管理や生産管理が可能な事業者を

選ぶのが無難でしょう


小ロット生産の特徴

小ロットは

数着分やせいぜい10着程度をまとめて裁断

着数が少ないと1型当たりの生産総額が少なくなってしまうので

人件費も限られるので

1名からせいぜい数名の縫製スタッフで基本的に1着づつ縫製

内容によって流れ作業でも生産しますが、

縫製スタッフの一人一人で生産する要素が強く

いわばオートクチュールの様な事を繰り返して生産するイメージ近い

だから人件費がかかり単価も上がります

縫製スタッフの腕や手加減が出てしまうケースもあります

その為小ロットは製品の個体差も出やすいです

また小さな現場も多いので機材が揃っていないケースや

別の専門業者に部分的に作業を依頼するケースも多々あり

生産コストがアップしやすかったり

納期が余分にかかったりなどのデメリットが生じやすいです

ただし小回りは効くので、ちょっとした手作業などは出来たりもします

元々生産数が少ないので

不良が出ても補修がしやすい場合が多いです

その為か比較的縫製が難しいアイテムや

縫製に手加減や手作業を必要とする生地を使用するアイテム

サイズ修正などが多い生産などは小ロットで生産した方が

融通が利く場合が多いです


まとめ

以上の様に

小ロットと大量生産の特徴を大雑把にまとめてみました

それぞれメリット・デメリットですが

在庫面でいうと

大量生産は在庫が多くなり

小ロットは在庫が少ない

という事も言えます

ただし最近では全部受注生産で在庫を持たなくとも

大量に注文を受けて生産される場合もあったり、

逆にスタート時に原価高でも少量の在庫でスタートするケースもあり

大量生産は在庫を抱える・・・

小ロットは在庫リスクが少ない

などと一概に言えないケースもあります


1番重要なのは・・・

ビジネスモデルに基づく

生産内容を十分に検討して

準備と計画・・

ではないでしょうか

当社もこの大量生産と

小ロットの生産ラインを維持するのは

ひと苦労ですが

これからも何とか工夫しながら

前向きに維持し続けようと思っています。