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パターンのデータ化と型紙

最近でも稀に

お持ち込み頂いたパターンが

型紙しかないケースがあります

パターンが手引き(PCソフトやクラウドを使用せず型紙を制作する)だったり

パターンデータが存在するが工場で制作しているので

そのデータを渡してくれない

(弊社はご注文頂いた全てのデータを納品しています!!)

汎用データに変換できない

といったように理由は様々です。


でも、昔はデータとかなかったとか

型紙があれば、とりあえず生産可能だ・・・

とか言う非効率な方も

この業界にはいまだに多数いらっしゃって

アパレルCADでは出せないラインがあるとか

いまだにおっしゃって頑なにパターンを

データ化しない(できない)パターンナーや

会社全体でその様なお考えの有名企業なども

いまだに存在します!!

(本当です!!)


アパレルCADでは出せないラインなんてありません

もしその様な線があるのなら持ってきてくださいと言いたいです。

トレースして、データにして ハイ出来上がり!! 

そんな線でも修正でも、計測でも、何度でも

スピーディーに正確に実行、それがデータ化です

アパレルCADは単なるソフトでありツールです。

それ自体がパターンを制作してくれる訳ではなく

手引きで言えば、鉛筆とか定規とか机の代わりに

人間がアパレルCADソフトを操作してデータ上で線を引いたり、

パーツを制作したりしてパターンを完成させるだけです

実際に線やパーツを書いているのは

パタンナーです。

微妙な線も設定次第で如何様にもなります。


だから「アパレルCADでは出せないラインを出したいので

手引きにこだわる!」とかは

単にアパレルCADソフトを習得しようとしない人の言い訳だと思います。


今時ウェディングドレスも弊社ではパターンを

全てデータで制作していますのでご安心ください。

さて、そんな訳で今回は

データ化されている型紙ですが

なぜか型紙しかないというケースで

修正する時とか

グレーディングする時とか

裁断の型入れ(パターンパーツごとに裁断する位置を設定)

をする時とか不便です

でも柄ものの型入れする必要があるのでやります

柄もの生地の型入れ

スカーフ柄のリピート生地を

パンツにするという

個性的な製品です

細かく柄位置の指定がありますが

パターン情報が型紙しかないので

実際の生地に型紙を置いて

パーツごとに裁断する位置を設定します

所謂、型入れ


総柄の生地の型入れ

こっちはこんな感じ

今回は生地巾もかなり狭い生地で

総柄でも方向と柄の出し方に指定があります

大柄やパネル柄で柄指定があると

どうしても生地の効率が悪くなってしまい

生地代がかかってしまうデメリットがありますが

美しく、イメージや商品精度を統一化する為には

必要な設定だとも言えます。

コツコツとした地道な商品精度と品質向上が

商品の美しさや個性に繋がるのかもしれません

だからこそ非効率な箇所は

徹底して効率化を図らないと

全くコストや納期が合わなくなる・・・

という事ではないでしょうか。


株式会社コロン