新生児

育児にはふたつの側面がある

こんにちは。マノヒロミです。

またまた男性の育児の話。
 →育休不倫議員になぜこんなにモヤモヤするのか。自分で考察してみた
 →育休と不倫をゴッチャにして語ってはならない

ちょっと前に「育児休暇は大事で~と未だに言ってる人たちへ~ お前ら絶対子育てしてないだろ~」という記事が話題になりました。

生まれてから一年間は楽……?
う、うん? 私、睡眠不足で赤子に殺されるかと思ったけど?
というのが正直な感想ですが、まあそれは置いておいて。

確かに、お母さんが家にいるのなら、お父さんが赤ちゃん期に一年間も育休をとる必要はないな、と私も思います。

もしおばあちゃんの助けがない場合、最初の2~3週間くらい育休とってくれると、すごく助かりますけどね。


育児にはふたつの側面がある

「育児」というのは、二つの側面があります。

一つは「世話」
もう一つは「教育」

生まれて一年くらいの育児は「世話」一色。
おっぱい飲ませて、おむつ替えて、寝かせて、お風呂入れて……。
それの繰り返しですよね。
自分ではなにもできない赤子を、死なせないようひたすらお世話する。

「世話」に関しては、一般的に母親の方が向いているでしょう。
なんてったっておっぱいがでるし、女性の方が子どもの微妙な変化に気づきやすいですからね。

赤ちゃん期にお父さんにやって欲しいのは、主にお母さんのサポート。
睡眠不足でぶっ倒れそうになっているときに「俺が見てるから2、3時間寝たら?」と言ってもらえると助かります。家事をやってくれるとかね。

赤ちゃんが一歳を過ぎたころから、「教育」が少しずつ始まります。

お茶の飲み方、スプーンの持ち方などから始まって、トイレトレーニング、挨拶、お片付け、テーブルマナー、交通ルール……。

そして、小学生以上になれば勉強がはじまり、そのうちに進路を決め、社会のことを勉強しています。


「教育」は父親、母親どちらでもできるけれど

「世間知らずの専業主婦が子育てするなんて、子どもの教育によくない」といって、妻を働きに出させる夫もいるそうですが……。

いまどき、一度も社会に出ずに結婚する女性なんてほとんどいないから、女性だって社会のことはわかってるんです。世間知らずなんてことは絶対ない。
学歴だって男女に差はないので、勉強も父母両方が見てあげられます。

でも「教育」に関しては、母親より父親の方が向いていると私は思うんですよね。

教育のひとつである「しつけ」に関していえば……。

「母親が子どもを叱ってもまったく言うことを聞かない」なんてこと、しょっちゅうありますよね。
そこへ父親が出てきて一喝するだけで、ぴたりとワガママが止まったり。

これ「しつけができないダメな母親としつけができる優秀な父親」というわけではないんですよ。

子どもって、
「わがまま言っても、お母さんは私のことを見捨てたりしないだろう」
という甘えがでるんですよね。ふだん一緒にいる時間が多いから、どうしてもそういう甘えがでる。

一方、父親に怒られると、びっくりして言うことを聞く。
やっぱり父親には、威厳があるんだと思います。
ふだん接する時間が短いこともあって、母親と同じようにベタベタ甘えたりできないですしね。


もともと日本では、戦争直後くらいまで、父親が家庭での教育やしつけを担当していました。

「昔の女性は学がなかったから」というのも大きな理由ですが、特に男の子の勉強は父親が見ていた。

家業も父親が息子に仕込んでいました。総領息子を立派に育てあげるのは、父親の仕事だったわけ。

昔の母親の子育てにおける担当は、身の回りの世話、それから女の子の教育(家事全般、裁縫、家政、社交など)ですね。

「世話」だけでなく「教育」まですべて母親が担うようになったのは、高度経済成長期以降なのではないでしょうか。


男性の育児は「教育」面が出てきてからが本番

上にも書いたように、今の時代男女とも学歴は同じ。みんな一度は社会に出るから、父母両方が「教育」をすることができます。

でも「世話」がどうしても母親に偏りがちになることを考えると、父親が「教育」を担当したほうがバランスがよいのではないでしょうか。

もちろん、仕事がいそがしくて、子どもとの時間をとれないお父さんも多いでしょう。

それでも、ほんの少しだけでも宿題を見てやるとか、進路の相談に乗るとか。自分の仕事について話すのもいいですね。

「男性の育児」というとすぐに「育休」が思い浮かびますが、ミルクやったりおむつ替えるだけが育児ではない。

「教育」の側面が出てきてからが男性の出番じゃないかな、と私は思っています。


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