嘘をつくということ。

 ある人がもうすぐ離婚する。

その人は結婚する前から奥さんに嘘をついてきた。

その嘘とは。


その人は2013年に今の奥さんと知り合う。
中学時代の同級生だ。

だがその当時、その人には前妻が居た。

結局その人は前妻を捨て今の奥さんと再婚したのだ。だが、その事実を今の奥さんには伏せていた。

前妻と離婚するにあたり親や兄妹からも見捨てられ、その人だけの給料だけでは生活が安定せず消費者金融で50万借りそれを生活費に充てていたことも伏せていた。

子供が産まれた時も祝福してくれる人は居なかった。それでも妻が喜んでくれるならそのために頑張ろうと思って必死に仕事をして正社員になった。

そして生活が安定してようやく人並みの生活を送れるようになった頃、妻は精神を病むようになった。

育児ノイローゼだ。

妻は些細なことで癇癪を起こすようになり、仕事を辞めるほどに落ち込んでしまった。
そんな妻を責めた。人並みのことがなぜ出来ないんだと。
みんな育児が辛くても我慢してやってるんだと。

いつのまにかその人は自分が嘘をついてることすら忘れて真っ当な幸せを送りたい一心だった。

何度も話し合いをし、それから少しずつ妻は持ち直し数年が過ぎたがたまにその人に対してものすごく冷めた態度を取るようになる時もあった。

その度に話し合いを繰り返しお互い必死に繋ぎ止めていたが

とうとう頼りないその線が切れる時が来た。

妻は付き合っていた頃から嘘に気付いていた。
それでもその人を信じて共に生きていたのだ。
だが、やはり信頼を失くしてしまえば元に戻すのは難しい。

簡単なことだ。

嘘はついちゃダメだよ。
一つ嘘をついたらその嘘を庇おうとしてどんどん嘘が膨れ上がってしまう。

そうなる前に自分から言うべきだった。

そうすれば間に合ったのかもしれない。

でももう遅い。

妻は育児ノイローゼではなく、その人に対して信用出来なくなることからの鬱病だったのだ。

そう。その人とは私のことだ。

私が全ての元凶だった。
前妻を捨て、今の妻と幸せな生活を送ろうとしたことが間違いなのだ。

人として間違えてるのに送れるわけがない。

いつのまにか真っ当な人間になったつもりで居た。
嘘で塗り固めただけなのに。

それすら忘れて人並みの幸せを送ろうとした。

情けない。子供にも申し訳ない。

これは私の懺悔のつもりで書きました。

今、大切な人に嘘をついて悩んでる人が居るなら届いて欲しい。

その嘘はきっと幸せにはなれないよ。
その人を守るための嘘であっても。

私は今すごく後悔しています。
でも離婚になっても私に何の言い訳もできません。
大事な人をずっと傷つけてきたのだから。

そしてその嘘を忘れてしまっていたこと。
つまり罪悪感すら無くしていたこと。

私のような人間にならないでください。


感情のまま文を打ちましたので誤字脱字あると思いますし、中には不快になった方もいるかもしれません。ごめんなさい。

ですが戒めのためにも書かなければ気が済みませんでした。

最後まで読んでくれた方々

ありがとうございました。