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蝶々結び



2022年8月14日

全公演、無事終了致しました。




いや〜〜〜


おわったぁ〜〜あ〜あああ〜〜




無事に全公演全キャストで乗り越えられた事が

本当に嬉しい!!!



四年前までの演劇しか知らなかったからこそ


新演劇体制知った気分。いや、知った。



演劇と言えば


稽古終わりの飲み会とか

初日打ちとか

お誕生日会とか

打ち上げとか


って、全部飲み会やないかい!!!!!



演劇と言えば、いわゆる飲み会だったわけですが、




そんな事は一切出来なくなり、

マスクを常に着用しながら
ただ淡々と稽古に参加し、

誰ともご飯に行けず、

今まで以上に気を遣って生活して

本番始まってもお客様にご挨拶出来ず

私の命の綱であった差し入れも受け取れず

嬉しいお手紙ももらえず、、、


正直、超寂しかった!!!!



なんと言っても

マスク取って、改めてみんなの顔を見ながら

芝居すんの、どちゃくそ恥ずかったわ。



色々、我慢する事が沢山あったけど


何より、誰一人欠けず

途中で中止にもならず

千穐楽を迎えられた事が、何よりの喜びでしたね。エクスタシィ感じた。


当たり前が、当たり前じゃなくなって

これが今の新常識ってわけだ。



なんか、ある意味
篩にかけられるよね。



飲み会が楽しくて演劇やってたジジィ

とかは、演劇やらなくなるだろうね。

知らんけど。




とか、そんな事が話したいんじゃなくて


前置き長くなったけど、ここから本編です。





舞台「蝶々結び」


ご来場くださった皆さま、


本当にありがとうございました。



いかがでしたでしょうか。



今回の作品で、

私は、役者の可能性を改めて知る事が出来ました。



ぶっちゃけ、


稽古合流前は


もらった台本を読んでも

ちっとも理解出来なくて、


それはただ単に私がシンプル馬鹿なだけだったりするんですけど、



とにかく、これはどういう話なんだ???

って、ハテナマークで頭が一杯になってました。



そして、

セリフ少ないや〜!まあ仕方ないよね、四年ぶりの舞台だし、初心に帰って脇役がんばろ〜!


くらいの気持ちで、

稽古に合流しました。


すいません、なんか今更、すいません。




いざ稽古に合流したら、


主演は既に台本手放してるし


高校生チームもうなんか出来上がりかけてるし


なんかみんなめちゃくちゃ士気高いやん!!!!!えぇ!!!!!無理!人見知り死ぬ!!!!!!!!!!


ってなって、、、




でも、なんかみんな、超優しくて、、、


コロナで1週間くらい居なかった初対面の私にも

凄い色々手取り足取り教えてくれたり


みんなから挨拶しに来てくれたり(自分から行けよ)

わぁ、なんて、ホワイトな、優しい現場なんだ、、、、


って思いました。。。



そして何と言っても、

人間が動いて喋っている姿を見たら


難解だった台本が
スルスルと頭に入ってきて


あ!え!こういう事だったの!

ええ!これがこうで、こうだったのね〜!!!!!


って感じで


一気に台本にのめり込みました。

面白ぉおおおお!!!!!ってね。


そこで、役者の可能性は無限大なんだなと、改めて感じました。



今まで私がやってきた演劇は

大体、単純明快!すっきり!面白い!


みたいな、子供でも理解できるような

お話が好きで、出演してきてたので


今回のような、


心にグサッと刺さるような、

特に重大な事件とか何も起きないのに
なんか、凄い心に残るというか

会話劇というか

なんというか

小説のようなお話を演るのは初めてでした。




ぶっちゃけ


会話劇、超苦手なんすよ!!!!!


ここだけの話ですけどね。



だけど、どうにかこうにか

みんなの足を引っ張りたく無いし

私もこの世界の住人として認められたいの一心でしたので、


初めて、芝居というものを深く追求したりしました。


初めて。お恥ずかしながら、初めて。




今までは、


芝居なんてフィーリングっしょ♂

のノリで、

やりたいように、やらせてもらってたので



ヤバい、そんなこと言ってらんない、
私、芝居できてるのかな、
え、私ちゃんと会話できてるのかな
って不安になって、稽古の動画何回も見返したりしているのに気が付いて


ちょっぴり自分が大人になっている事も実感しました。




高校生チームの

最年長の新井くんが

他3人を引っ張ってくれたのも

大変助かりまして


色々考える良いきっかけになりました。



さすが、映画研究部。



いや本当に、とにかく新井くんには感謝してます。


帰り道めちゃくちゃ語ったもんね色々。


コロナ禍演劇で
唯一プライベートで話せるタイミングが


帰り道だったりするんで


帰り道はよく二人で

真剣な顔してお通夜したものです。




でもね、

本番始まって、本番終わって


ちょっと思った事がある。


言わせてほしい。






ちょっと私、優等生しすぎた!!!!!





面白いくらい

私に対する感想がない!!!!!


もちろん、私を見に来てくれたみなさんは


私の事どちゃくそ褒め称えてくれたんですけど



初見のお客様に対して

何にも爪痕残せなかったわ!!!!!



いや爪痕残すのが良いってわけではないんですけど、


演劇やってて目につく役者って


めちゃくちゃ芝居が上手か

見せ方が上手か

なんか変か

のどれかだったりして、



今回のこの感じ見てると


私めちゃくちゃ中途半端な優等生だったわ!!!!!


芝居が上手なわけではないし

変な事するシーンも無いからしないし

台本に書かれた通りの事を喋って

作者が想像していたであろうキャラクター像を

特に色も付けずそのまま演じ、



そりゃ〜〜みんなの記憶に残らんわ!!!!!

そのままスルーーッと、喉越しのいい素麺みたいな感じで、胃に入って、ちょっとしたらそのまま出ちゃうわ。



あっちゃ〜〜〜!!!!!



だけど、ね、ね、


みんながみんな、私が私が!ってなってたら


素晴らしい演劇は生まれないし


誰かが普通に頑張ってくれるからこそ

生きる(活きる)キャラクターもいるので


今回の私は、喉越しのいい縁の下の力持ちって事で。



そういうことにしといてちょんまげ!!!!!!!!!!




エゴサ大好き芸人だから


今回、私の名前を出してくれたり私が演じたキャラクターの事を良かったって言ってくれてる人

全然いなくて、正直ちょっと泣いちゃった🤏心が🤏



でもいいもーーん!!!!!


もらった役は、めちゃくちゃ良い役だったもーーーん!!!!!!!!!!



いや、本当に。


本当に、


ビックリしました。



本番入ってから気付いたんですけど


私、めちゃくちゃ良い役もらってました。


え、気付かなかったの?


人に言われて気がつきました。



めちゃくちゃ良いセリフ沢山言わせてもらってましたね。



セリフ少ないとか言ってた自分、いっぺん死んでみな!!!!!




セリフは量じゃ無い事を知った


24歳の夏。



金渕の、夏、始まりました。


って感じで。





でも次回出演とか、何にも決まってないので


また暫く女優金渕は休養に入ります。


残念ッ!!!!!



また、プロデュース公演したいなとか

思うけど、


また客演で色々なお芝居したいな。

そう思えた、復帰戦でした。




素晴らしい作品に巡り合えて

幸せでした。


なんか、こう、運命を感じてしまいますね。


今、自分が、みんなに伝えるべき事があの作品だったのかなってね。


だからこそ、公演も何事もなく終える事が出来たり、


今の世界に必要な作品だったのかな、と思いました。



そんな作品に携われた事、


そんな作品で、女優復帰できた事、


誇りに思います。



本当に本当に、ありがとうございました。




差し入れ札も沢山!!!!!


感謝です。




白石香菜役 金渕琴音でした。




おわり。

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